ギター製造50周年、ヤマハからバイクを連想させる個性的デザインのエレキギター新シリーズ「REVSTAR」、粘りのある骨太サウンドと高い演奏性

ギター製造50周年を迎えるヤマハが、エレキギターの新シリーズ「REVSTAR（レヴスター）シリーズ」を6月25日より発売する。

ヤマハは1966年に同社初の本格的なアコースティックギター「FG180」「FG150」、エレキギター「SG-3」「SG-2」を発売してから今年で50周年を迎える。この節目の年に発売されるエレキギターの新シリーズ「REVSTARシリーズ」は、従来までの開発プロセスを一から見直すことから始め、プロのアーティストや業界に精通した専門家、ギター愛好家など第三者の意見やアイディアを取り入れながら開発・設計して誕生。ヤマハの代表的エレキギター「SGシリーズ」の面影を残しつつ、カスタムバイクを連想させる個性的なデザインとなっている。ラインナップは、プレイヤーの個性に応える8モデル。

「REVSTARシリーズ」の特徴的なボディシェイプは、ヤマハエレキギターの代表的モデル「SGシリーズ」や、70年代に発売され愛好者の支持を集めたエレキギター「SFシリーズ」のDNAを受け継いだもの。さらに、上位モデルの「RSP20CR」「RS820CR」には、1960年代のロンドンで生まれたカスタムバイクのスタイル「カフェレーサー」をイメージしてレーシングストライプをアレンジした2本のラインがボディに施し、バイクの機敏さを感じさせるデザインになっている。また、シリーズ全モデル共通のヘッド部分も、ヤマハが60年代に手掛けたエレキギター「SA15」のヘッドをモチーフに、ボディやサウンドに合わせて細かい調整と改良を繰り返し、まったく新たな印象のデザインに仕上げた。また、独特な外装については、日本の伝統色と工業用の技術、素材から着想した深みのある色調を実現。その繊細さと世界観を表現するために、独特な雰囲気を醸し出すスチールウール仕上げを施すとともに、ハードウェアにもサテンフィニッシュを採用。最先端の技術を駆使しながらも、日本的な意匠を感じさせるギターデザインに仕上げている。

サウンド面では独自開発のピックアップを搭載したことで、粘りのある骨太のサウンド持ちながらキレのあるエッジ感も実現。さらに独自機能として、パッシブのフィルター回路である低音カット機能、ドライスイッチを搭載（「RS320」を除く）。自然に低域をカットすることが可能になり、きらびやかなハイトーンと、一音一音がクリアに分離したバランスの良いクリーントーンを実現。アンプで低域をカットするのとは異なった、実用的でナチュラルなサウンドをカンタンに得られる。

各モデルのサウンドキャラクターは以下のとおり。

RSP20CR：よく弾き込まれたギターのようによく鳴る、深みのある豊かなサウンド
RS820CR：低域から高域までバランスの良い骨太サウンド
RS720B：クリアで音の分離が良い明るいサウンド
RS620：エッジの効いた高音域と分厚い中域が特長
RS502T：豊かな低域とシングルコイルならではの明瞭なサウンド、伸びのよい高域が特長
RS502：豊かな低域とシングルコイルならではの明瞭なサウンド、分厚い中域が特長
RS420：ミドルレンジが強調された粘りのあるサウンド
RS320：ハイゲインで抜けのよい明るいサウンド

新設計のネックジョイント形状とボディ形状による高い演奏性も特徴の一つ。下位モデルの「RS320」「RS420」ではミディアムフレットのスリムネックの採用で、快適な演奏性を実現。上位モデルの「RS502」「RS502T」「RS620」「RS720B」「RS820CR」「RSP20CR」ではやや太めのネックにジャンボフレットを採用し、弾き応えのあるパワフルなサウンドを奏でることができる。また、シリーズ全モデルで新開発のセットネックジョイントを採用し、ハイポジションの自然な演奏感と新構造による高い耐久性を両立している。さらに、しっかり体にフィットするように、ボディには独特なデザインのコンターを施した。「RS420」は背面に、「RS502」「RS502T」「RS620」「RS720B」「RS820CR」「RSP20CR」は背面とトップにカット加工が施され、長時間のライブでも快適な演奏性を実現する。