【短期連載】佐々木亮介 (a flood of circle) のTHE BLUE TOUR DIARY_第11回『“ア”の由来@大分club SPOT』

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Scoobie Doの4人はステージを降りてなおキャラクターがはっきりしている。

◆a flood of circle (2016.5.5@大分club SPOT) 画像

シュウさんは、ザ・ロード・ウォリアーズのTシャツを着ているイメージ。あ、バンド名のようだけどタッグ・チームの名前ね。プロレスT。ある意味ステージ上のまま。ジョーさんは、細身の黒いシャツと黒いジーンズで、シュッとしてる。顔も、シュッとしている。MOBYさんは、オールド・スクールなTシャツ、ベルボトム、派手なスニーカーというスタイル。というか遠目に見ても髪型だけで十分誰だか分かるけども。リーダーは、意外と、カーディガン率が非常に高い。ガン高い。ハードなギター演奏の反動からか、割りと柔らか~い生地のものをいつも召されていらっしゃる。「既にいっぱい持ってるのにまだ欲しくて買っちゃうんだよね」(本人談)というカーディガン・ジャンキーっぷり……漫画みたいな人達だよな。


「ア・トライブ・コールド・クエストのファイフ・ドーグが亡くなった時、ア・フラッド・オブ・サークルの“ア”はトライブから取ったって話を思い出したよ」とMOBYさんに言われた。

俺がア・トライブ・コールド・クエストを最初に聴いたのはルー・リードの「Walk On The Wild Side」がサンプリングされた「Can I Kick It?」だった。ジャズの入り口がジミ・ヘンドリックスからウェス・モンゴメリーだったみたいに、ヒップホップにもやっぱりロック的な邪道な入り方をしてしまったわけだ。時期としては第9回で書いたジャズ・バーでのバイト時代だから、今思うと10代の最後の方はブラック・ミュージックの歴史に自然と接近して行った頃だったのかも知れない。当時のリアルタイムのラッパーだと、ザ・ゲームとかになるのかな。

生粋のヒップホップ・ファンではない俺はギャングスタ的なものが最初は苦手であった。時代が違うし比べるもんじゃないけど、ア・トライブ・コールド・クエストなんかはスターであってもすごくナードな感じ。映画『Beats Rhymes And Life』でもその雰囲気はすごく出てた。Qティップが曲作りの話をしているシーンとかね。同じタイミングでナズ(不良)のドキュメンタリーを観たけど、真逆の世界だったもんな。『Beats Rhymes And Life』はア・トライブ・コールド・クエストの感じがなぜ俺みたいな奴にもしっくり来るのか、その理由がよく分かる映画なんだ。ファイフ・ドーグの糖尿病が悪化していく様も克明に映し出されていて、ステージの動きが鈍くなってしまう辺りとかは観ていて苦しくなるけども、ダンスの練習をQティップと一緒にやるシーンは笑えるし、同時に泣けてくる素敵なシーンで心に残ってる。ファイフ・ドーグの御冥福を祈りつつ……うん、また観たくなって来た。今もヒップホップめちゃくちゃ面白いものね。バンドは気合い見せなきゃね。

あ、散々書いたけど“ア”をトライブから取った、って話は、嘘なんだけど。今度からそういうことにしよう。

大分club SPOTでのダブル・ヘッドライナー・ツアーは、俺達が先攻。SEが途中から再生されるという珍事件がありつつも、ハプニング好きとしてはむしろあれで気合い入ったりしてたよ。このツアーでは初めて「心臓」を演奏した。今のメンバーになってから作った大事な曲。熱過ぎてクラブ・スポットの中だけ異常気象になってたね。宣言通りの右肩上がりっぷりをかませたと思ってる。だがしかし!まだまだ行く。




後攻のScoobie Doのラスト、あの名曲に歌で参加してしまった。光栄です。この調子だと、四国でも更なるセッションあるかもね。

打ち上げで、T.O.P.S BittsHALLやclub SPOTのドンである顔が怖い坪井さんと次の作戦を立てる。顔怖いけど、本気でやってるバンドのことはいつだって本気で扱ってくれる人です、顔怖いけど。



今日は四国へ移動している。今フェリーの上。Scoobie Doのハンカチーフは刺繍入り!

16/05/06 12:11 ホワイト・ラング「Paradise」を今から聴く

佐々木亮介

<AFOC 10th Anniversary“THE BLUE TOUR -青く塗れ!-”>

4月02日(土) 千葉LOOK  open 17:30 / start 18:00
4月03日(日) 水戸LIGHT HOUSE  open 17:30 / start 18:00
4月09日(土) 郡山HIPSHOT JAPAN  open 17:30 / start 18:00
4月10日(日) 盛岡the five morioka  open 17:30 / start 18:00
4月14日(木) 金沢vanvanV4  open 18:30 / start 19:00
4月15日(金) 新潟CLUB RIVERST  open 18:30 / start 19:00
4月17日(日) 長野J  open 17:30 / start 18:00
4月22日(金) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2  open 18:30 / start 19:00
5月01日(日) 岡山PEPPER LAND  open 17:30 / start 18:00
5月03日(火) 鹿児島SR HALL  open 16:30 / start 17:00
5月05日(木) 大分club SPOT  open 16:30 / start 17:00
5月07日(土) 松山Wstudio RED open 16:30 / start 17:00
5月08日(日) 高松DIME  open 16:30 / start 17:00
5月13日(金) 札幌cube garden  open 18:30 / start 19:00
5月15日(日) 仙台CLUB JUNK BOX  open 17:30 / start 18:00
5月19日(木) 高知X-pt.  open 18:30 / start 19:00
5月21日(土) 広島SECOND CRUTCH  open 17:30 / start 18:00
5月22日(日) 大阪なんばHatch  open 17:00 / start 18:00
5月27日(金) 名古屋DIAMOND HALL  open 18:00 / start 19:00
5月29日(日) 福岡CB  open 17:30 / start 18:00
6月04日(土) 新木場STUDIO COAST  open 17:00 / start 18:00
6月11日(土) 沖縄Output  open 17:30 / start 18:00
6月12日(日) 沖縄Output  open 17:30 / start 18:00
チケット料金:¥3,500(+税)
※5/3~5/8公演はSCOOBIE DOとのWヘッドライナー

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◆a flood of circle オフィシャルサイト
◆青 オフィシャルYouTubeチャンネル
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