【ライブレポート】吉澤嘉代子「夏にアルバムを出します!!」
4月30日、吉澤嘉代子が全国7都市を巡るワンマンツアー<絶景ツアー “夢をみているのよ”>のファイナル公演を、東京国際フォーラム ホールCにて開催した。本ツアーは2ndアルバム『東京絶景』のリリースを記念して行なわれたもので、バンマスに横山裕章(Key)、KIRINJIの弓木英梨乃(G)、伊賀航(B)、伊藤大地(D)をサポートに迎え、アルバム収録曲全曲を含む計21曲が披露された。
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今回のライブは、学校を卒業し新たな環境で生活を始める主人公の女の子と、それを見守る相棒の犬の物語を演劇の舞台のように仕立ててており、大切な人の幸せを願って作られた「雪」から物語はスタート。回転寿司屋でのバイトが決まった主人公が店の店長に恋をするというシーンに差し掛かると、吉澤がカントリーポップ調な「ガリ」を歌唱しながら客席に降り本物のガリを投げたり、ポップな恋愛ソング「手品」を歌唱しながら実際に手品を披露したりというユニークな演出で会場は大いに沸いた。
ライブの後半、物語を一緒に進行してきた相棒の犬がいなくなってしまう場面では、大切な者を送りだす曲として制作された「movie」を大切に歌い上げ、さらに忘れかけてしまった自分を信じる魔法を取り戻すために書かれた楽曲「ストッキング」を歌うと、会場からはすすり泣く声も。最後に、吉澤が「東京国際フォーラムというこの場所で、この歌を歌うことをずっと楽しみにしてました。」と話し、アルバムの表題曲でもある「東京絶景」を歌唱して本編を締めくくった。
アンコールで、吉澤本人から「今日ここに来てくれた皆さんに速報があります。わたし、吉澤嘉代子は夏にアルバムを出します!!」とアナウンスがあると会場の温度は最高潮に。新作を待ちわびていたファンから歓喜の声が巻き起こった。
発表後には、その温度感を保ちながら未発表曲の「残ってる」を披露。そして、「皆さん、今日は東京の絶景をありがとうございますー!」と叫び、代表曲「未成年の主張」をパフォーマンスし、最後はファンからのリクエストにより、同じく代表曲である「ケケケ」で本公演は幕を閉じた。アルバム収録曲を筆頭に、それぞれの楽曲の主人公を創って演じる吉澤の世界観を生で体感することができる非常に貴重な一夜となった。
撮影:鳥居洋介
■セットリスト
02. ひゅー
03. ユキカ
04. 綺麗
05. ガリ
06. 手品
07. 化粧落とし
08. ケケケ
09. ひょうひょう
10. 胃
11. ジャイアンみたい
12. 野暮
13. ぶらんこ乗り
14. シーラカンス通り
15. なかよしグルーヴ
16. 泣き虫ジュゴン
17. movie
18. ストッキング
19. 東京絶景
EC1.残ってる
EC2.未成年の主張
EC3.ケケケ