【インタビュー】gibkiy gibkiy gibkiy、「傷で言えば、血だらけでベトベトなものがいい」
■とにかく音楽的な反射神経が必要
■目と耳とで、スポーツみたいな感じ
─それぞれが今までやってきたバンドとは違うという感覚も強いと思いますが、自分でも新たな引き出しを開けられている感じはありますか。
aie:ありますね。やり方は特殊というか、普通ではないですよね。演奏しながら、kazuさんに次のコードは“B”ですって言ったり、手で“B”の形を作ってやりとりしたり(笑)。sakuraさんを見ながら、「次の一発で終わり……あ、終わらない、じゃあもうひと回しか」って感じで、汗かきながらやってますから(笑)。我々もやってみなきゃわからないんですもんね。
──集中力もハンパなさそう。
sakura:でも、音楽的に分析すると、gibkiy gibkiy gibkiyの音楽って実は反復が多いんですよ。「嫋嫋たる対象」「形状において歪な、または不自然な」「形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが」とか凝ったものもあるかもしれないけど、意外と譜面に起こしてコードを追ってみると、シンプルなんです。それでも独特に受け取ってもらえるとするんだったら、この4人の会話が成立してるからなんじゃないのかなと思っているんですけどね。
aie:たぶん、メンバー全員がヘッドマイクをつけて吐息すらも聞こえるようにしたら、俺、独り言が一番多いと思いますよ(笑)。「おおお!」とか、「えええ?!」とか、「ああ、そう」とか、そういうのがすごい多い気がしますね。
──そんなふうに自分たちでも驚きながら演奏してるんですね(笑)。
aie:それこそ音源にも入ってるとは思うんですよ、聞こえないとは思いますけど。sakuraさんも結構喋ってますよ。もう一回、とか。楽しいですよ(笑)。
sakura:ライヴでも喋ってるなあ。
aie:俺とkazuさんは結構喋ってるもんね。
kazu:とにかく音楽的な反射神経が必要だと思ったんですね、去年5本くらいのツアーを廻って。今までやっていたバンドよりも、圧倒的にほかのパートの音や歌を聴かないと、拍すら危うい。ドラムに合わそうという感覚でドラムだけを聴いていると何も合わせられないんですよ(笑)。目と耳とで、スポーツみたいな感じでやってます。今回のツアーでは、そういうところも掴めてくると思うんですけどね。
──歌もやはり音にインスパイアされて、また新たに生まれ出てくるものですか。
kazuma:例えば、これで最後だぜっていう自分がいても、もう1個ドラムがきたりするので(笑)。
aie:そこでまた歌っちゃうから(笑)。
kazuma:いい意味で煽られるし、負けちゃいけないと(笑)。限界感じちゃダメだと思うので、そういう意味では向上するのではないかというね。インプロ的なバンドが好きでよく観に行くんですけど、例えば30分のステージのなかで、2秒間、バーンとくるクライマックスがあるんですよ。gibkiy gibkiy gibkiyはそういうものを連射したというかね。それも、コラボやセッションではなく、それぞれのパートが替えのきかない“バンド”でやるのがカッコいいと思うんです。
▲sakura (Dr) |
aie:夏以降も精力的な活動ができればという。この3〜4月の全国ツアーで、気持ち悪いほど一緒にいるので(笑)、また急にいろんなこと考えたりするかもしれないし。何なら、ワンマンでアルバムから1曲もやらないぞってなるかもしれないし。
──何が起こるかわからない(笑)。
aie:そういうバンドなんじゃないかなと思いますね。
sakura:気持ち悪いほど一緒にいるけども、それが嫌なわけではないからね。アルバム出したからと言って完全再現するつもりはないんですよ。でも、お客さんを大切にする想いはあるっていうね。
aie:なんていってもグッズがかわいいですから(笑)。
sakura:そういえば以前、インタビューでaieとkazu君が、今までのキャリアのなかで自分らはこういうバンドがやりたかったんじゃないか?っていう発言をしていたんですよね。
aie:ヴィジュアル系とかに憧れて楽器を始めた当時に、こんなことがやりたいって思っていたなということですね。
sakura:その言葉に感銘を受けたんですよ、なるほどって。楽器や音楽に興味を持つのも、何かきっかけがあるじゃないですか。当時の流行や、必ずアーティストの誰かからの影響がある。例えば、sakuraフォロワーがいるとして、“今の俺は、俺きっかけでドラムをはじめようと思われるかな”って考えたら、そう思われるだろうと。しかも、gibkiy gibkiy gibkiyを見て、叩くことを諦めるやつがいても構わないと。「だけど、目が離せないだろ?」って言える自信満々な自分がいるんですよ。aieとkazu君の言葉を借りると、俺も、こうなりたかったんだよって思えるものが今、できているんですね。
aie:自分が楽器持った時には、このおふたり(kazuma、sakura)は我々にとってすでにスターだったわけで。それが今一緒にステージに立てている。sakuraさんの話じゃないですけど、僕のギターを見てギター始めるのも、このギターなら俺にも弾けそうだでも、なんでもいいんです。後々、一緒に演奏することになるかもしれないし。それは若いミュージシャンにとって夢のある話ですよね。
取材・文◎吉羽さおり
■1st full album『不条理種劇』
PMGG-001 \3,000(tax out) STEREO
01.劇中劇
02.嫋嫋たる対象
03.箍を外す場合、穴に群れる具合
04.spoiled me
05.管
06.形状において歪な、または不自然な
07.形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが
08.脳内に
09.蟻は血が重要である
■TOUR 2016『the dark side of the monochrome』
開場/開演 17:30/18:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
2016年3月15日(火)京都・MOJO
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
2016年3月16日(水)広島・SECOND CRUTCH
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
2016年3月18日(金)福岡・DRUM SON
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
2016年3月19日(土)岡山・PEPPERLAND
開場/開演 17:30/18:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
2016年3月25日(金)長野・NAGANO CLUB JUNK BOX
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:75592)/ライブハウス店頭
(問)NAGANO CLUB JUNK BOX 026-267-9120
2016年3月26日(土)大阪・心斎橋 FANJ
開場/開演 17:30/18:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:53839)/ライブハウス店頭
(問)FANJ 06-6120-6800
2016年3月27日(日)愛知・名古屋 伏見JAMMIN’
開場/開演 17:30/18:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:46029)※ライブハウス店頭販売なし
(問)JAMMIN’ 052-265-7601
2016年3月30日(水)岩手・盛岡 the five morioka
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:25537)/ライブハウス店頭
(問)the five morioka 019-601-6931
2016年4月1日(金)北海道・札幌 DUCE
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:15350)/ライブハウス店頭
(問)DUCE 011-596-8386
2016年4月3日(日)宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 3rd
開場/開演 17:30/18:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:25537)/ライブハウス店頭
(問)LIVE HOUSE enn 3rd 022-212-2678
2016年4月5日(火)新潟・LIVE HALL GOLDEN PIGS RED STAGE
開場/開演 18:30/19:00
出演:gibkiy gibkiy gibkiy/藤田幸也エレクトリック!/Közi
料金:前売¥4,500/当日¥5,000(D代別)
※ローソン(Lコード:75592)/ライブハウス店頭
(問)GOLDEN PIGS RED STAGE 025-201-9981
■<gibkiy gibkiy gibkiy 1st.ワンマンライブ「avantgarde barbarian」>
2016年4月16日(土)東京 高円寺HIGH
開場/開演 18:30/19:00
ローソンチケット http://l-tike.com/ (Lコード:72699)
(問)高円寺HIGH 03-5378-0382
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