【インタビュー】exist†trace、“今”を貫いた作品に「戦ってこそ私たち」

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■ずっと5人で戦ってきたexist†traceだからこそ
■なにかと戦う歌を歌うことにも意味がある

──心折れないでバンドを継続させてたとき、なにが一番の心の支えになってたんですか?

miko:やっぱりこの5人でやってる音楽が好きで、この5人で大きなステージに立ちたいってことじゃないですかね。

──それでここまで戦い続けてこられた、と。

miko:戦ってこそexist†trace、みたいなところがありますからね(笑)。

▲miko (G & Vo)

──目の前にいらっしゃるお2人は、全然そんなバトルキャラに見えないんですけど(笑)。

miko:ステージに上がるとね。

ジョウ:スイッチが入るんです。

miko:やっぱり戦う女性ってカッコいいと思うんですよ。自分自身もそうなりたいという気持の表れだと思います。それもあって、なにかと常に戦ってしまう。確かに苦しい部分はあるんですけど、それがないと創作意欲が私は沸かないのかも。

ジョウ:ずっと5人で戦ってきたexist†traceだからこそ、なにかと戦う歌を歌うことにも意味があるんだなって最近は思ってます。

──このバンドを始めて、生き方自体が勇敢なバトラーになっちゃったんですね。

ジョウ:しかも、この5人のなかで、実は一番勇敢で男らしいのがmikoなんでね~。そういうのが歌詞にも出てるんだと思います(笑)。

miko:子供の頃に、悔しいことがあったとしても“このヤロー、乗り越えてやる”って絶対に折れない自分を形成してしまったので。だから多分、この先もずっと戦っていきますね。最新ミニアルバムでも戦ってます。

──ジョウさんも子供の頃からバトラー?

ジョウ:自分は子供の頃、負けるとシュンとなってたタイプなんです。でもこのバンドを始めて負けず嫌いな自分に変貌してしまいました(笑)。この5人で面白いことをやっていきたいんで、シュンとなってる暇がないんですよ。

──しかも、最初はヴォーカルもジョウさん1人だったから強くならざるを得なかった。

ジョウ:そうですね。でも、ツインヴォーカル(2013年発表シングル「ダイアモンド」以降ツインヴォーカルスタイルに)になったらなったで、だんだん“ここmikoの方が上手く歌えてる、悔しいな”とか考えるようになって(笑)。

──予想外のバンド内バトル勃発(笑)。

ジョウ:やっと自分にもライバルができたというか。それまでリズム隊はリズム隊、ギター隊はギター隊のなかでのバトルがあった中、自分だけそういう相手がいなかったんです。でもmikoがツインヴォーカルで加わったことによって、ライバル心が沸いてきて。そこから自分の歌も明らかに変わったんです。

──みなさんが相当なバトラーだということはこれでよく分かりました。そこら辺のバンドよりも全然野獣系ですね。

miko:ええ。ある意味、男よりも“男前”な意思を持ったバンドです。

▲乙魅 (G)

──では、そんなみなさんがガールズになるところも訊いてみたいんですが(笑)。

miko:ジョウは以外と可愛い趣味があって。

ジョウ:ディズニーが大好きです(笑)。

──ディズニーランドに行ったらミッキーを探して一緒に写真撮ったり?

ジョウ:もちろん(笑)。でも、mikoはこう見えて、いつもぬいぐるみを持ち歩いてますからね~。

──えぇー!!

miko:(カバンからチェブラーシカのぬいぐるみを取り出して)お顔が汚れてるんですけど。チェブラーシカが好きというよりもこの子が好きなんです。

──名前とかあるんですか?

ジョウ:初公開しちゃいますか!?

miko:今まで公開してなかったんですけど……“お茶漬け”って名前なんです(笑)。ロシアでライヴをやると、いろんなものがステージに投げ込まれるんですね。それを持ち帰って、メンバーと分けてたときに、Mally(Dr)がお茶をこぼしてこの子にかかっちゃったんですよ。

ジョウ:それで、「あーお茶漬けになっちゃうよ~」って(笑)。

miko:それを見てたら可哀想だなって、“じゃあこのお茶漬け君は私が引きとろう”と。そこからは常に一緒で、この4~5年私を隣で励ましてくれる相棒です。これが唯一かな、女性になるところは。

ジョウ:それと、昔は美味しいケーキとか食べた瞬間、「あー女でよかった」とか思ってたんですけど、いまはスイーツ男子も多いですからね(笑)。

miko:あとはずっと戦ってます(笑)。

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