【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.24【番外編】感動のアダム・ランバート大阪公演!

ポスト


昨年夏にリリースされたアダム・ランバートの最新作『The Original High』のツアーが1月3日中国の北京を皮切りにスタート!フィンランドでは4月21日のヘルシンキ公演が発表になりました。彼はフィンランドではかなりの人気をもち、ヘルシンキ公演は会場がフィンランド最大のアリーナ。ところが日本公演はそれよりずいぶん小さな会場で追加公演も含め全7公演と実に魅力的ではありませんか。そこで彼の来日に合わせ帰省して日本の3公演、広島、大阪、名古屋に行くことにしました。その中で大阪公演レポをお届けします。

◆アダム・ランバート画像

その前日本で最後にライブに行ったのはもう25年以上も前の話。当時は市民会館などが多くて座席指定。今回の大阪の会場なんばハッチは2階席もありますが、1階はすべてスタンディング。このスタンディング、フィンランドと大きく違うのは日本のチケットには整理番号がはいっているところ。フィンランドのチケットには整理番号などないので、開場前から並べば前の方をとれる可能性は高いのでありますが、日本の場合はチケットが発券になった時点で運命が決まるみたいなものを感じました。当日早めに会場に到着。フィンランドではコートや荷物はクロークに預けることになるのですが、ここの会場ではロッカーに。そして自分の整理番号が呼ばれるのを待っていざ中に。入場の際ドリンク代500円を払うというのが日本独特というフィンランドにはありません。大阪ではちょっと端よりではあったけど2列目で待機。


会場のライトが消えると大きな歓声が響き渡る。最新作からのファーストシングルになった「Ghost Town」の口笛をアレンジしたイントロが流れ、ステージの背景にADAMの文字が1文字づつ増えながら映し出され、いよいよ始まる!とわくわくドキドキ!オープニングナンバーは最新作からダークでハードにかっこいい「Evil In The Night」できた!後ろのスクリーンにスカルが映し出され、くるくる回ったり、なんともこの曲にぴったりでかっこいい!曲は大ヒットした「For Your Entertainment」、さらに「Ghost Town」へと続く。今回の公演は3部構成になっていて、第1部になんとセカンドアルバム「Trespassing」にボーナストラックとして収録されている「Runnin'」がはいっていたことにびっくり。この曲大好きだったのでありますが、ボーナストラックということで、今まで生で披露したことはなく、今後もセットリストに入ることはたぶんないだろうと思っていただけにうれしくて、うれしくてとにかくうれしかった!同じ思いのグランバーツ(アダムファン)さんは多かったはず。



「Lucy」を歌い終わった後、ステージをバンドと2人のダンサーに譲りアダムはバックステージへ衣装がえに。第2部はバラードを中心にしっとり歌い聴かす構成で濃いピンクのスーツで登場。大ヒット曲「Whataya Want From Me」は何度聴いても心をうたれて素晴らしい。アメリカンアイドルで歌って人気だった「Mad World」から最新作の中で1番涙腺が緩む「There I Said It」は彼の歌唱力が一段と引き立ち素晴らしいの一言につきる。「Another Lonely Night」は恋人と別れた後の気持ちをつづったものだが、湿っぽさはなく、この曲のミュージックビデオをみると人を楽しませ、ハッピーにさせる職業についてる人でも家に帰れば1人のロンリーな夜を過ごす人はいっぱいいるがそれも人生さといってるようで、さらっと歌うのでありますが、途中いきなり輝くスポットライトに照らされた時のしぐさがなんともうっとりドキドキなのであります。



第3部は大阪で初登場したゴールドのジャケットにゴールドのサスペンサーつき迷彩柄パンツで登場。サスペンサーを肩にかけずなにげにたらしているとこがつぼ。最後はアップテンポの曲が多くダンスナンバーを集めていました。アヴィーチーとのコラボ曲「Lay Me Down」から「Shady」そして「Fever」と続くあたりは見てる側もついつい体が動くほど楽しい。近年はあのクィーンのヴォーカルも勤めているアダム。最後は「Trespassing」とメロディで「Another One Bites the Dust」を披露してくれました。この第3部の途中で「昨日は悲しい日になった。Mr.デヴィッド・ボウイがこの世を去った。彼が大好きだった。」と彼の曲をトリビュートすることにしたと披露してくれたのが「Let's Dance」。いきなりセットリストに入ったとは思えない出来で素晴らしかった。そしてデヴィッド・ボウイが亡くなったことを悲しむ気持ちは皆同じなんだ。この曲をやってくれてほんとにありがとうと心の中で思いました。アンコールは「If I Had You」のレゲエヴァージョン。最初にこのレゲエヴァージョン聴いたときは、むむ、これは宴会バージョンか?(笑)と思ったのでありますが、レゲエのリズムに合わせ今回のツアーのバンドメンバーとダンサーをたっぷり時間をとって紹介するアダムはすごく楽しそうで、レゲエヴァージョンもこうやって生で観るとなかなかいいかもしれないと思った(笑)のでありました。



アメリカンアイドルで優勝は逃したものの、彼のあの歌唱力は抜群に素晴らしく聴くものの心を捕らえます。さらに彼のパフォーマンスは指の先の動きまで見ごたえたっぷり!バックスクリーンに映し出される映像もゴージャスで、アダムと2人のダンサーとの息もぴったり。まさに見て聴かせる最高のショーを披露してくれました。ヘルシンキ公演は会場が大きいので今回観た日本公演とはまた一味ちがったショーを体験できるのではと楽しみ。でもヘルシンキでは体験できないこの小さな会場で観るアダムも私にとっては貴重でほんとに最高でした。

Thank you Adam! See you in Helsinki!



大阪公演セットリスト
Intro
Evil In The Night
For Your Entertainment
Ghost Town Runnin'
Chokehold
Sleepwaker Underground
Rumors Lucy
After Hours
Whataya Want From Me
Mad World
There I Said It
Another Lonely Night
The Light
The Original High
Never Close Our Eyes
Let's Dance
Lay Me Down
Shady
Fever Trespassing
Another One Bites the Dust
~アンコール~
If I Had You

文:Hiro
写真:Hiromi Usenius(スマホ撮影)

◆【連載】Hiroのもいもいフィンランドまとめページ
この記事をポスト

この記事の関連情報