浦田直也(AAA)も小室哲哉も登場の浜崎あゆみカウントダウンライブ。「今年は、もっともっとたくさん会おうね!」

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白のチュールドレスに着替えての「appears」から始まったメドレー。センターステージでayuは、会場を360度埋めたピンクの光ひとつひとりに目を向け、そして愛おしそうに引き寄せる仕草をみせる。クリスマス前にリリースされた『Winter diary ~A7 Classical~』収録の最新曲「Winter diary」では、翼が付けられた椅子とともに上空へと釣り上げられ、まるで空を飛んでいるかのよう。そんな幻想的な光景に、観客は驚きの声を上げ、ayuも笑顔で手を振って応える。

SHU-YAのダンスとともに、夕焼けの映像をバックに披露した「Summer diary」で、時刻は23時45分。2016年は目の前。ステージ上の巨大モニターには、2015年の浜崎あゆみの活動を振り返る映像が流される。この年、ayuの周りには、いつもより多くのファンの笑顔があった。そんな笑顔の裏側にあったリハーサルの日々が次々に映し出される。そして「こんな世の中だって、狂った世界だって、君のその綺麗さが僕を生かしてる。」という「Sorrows」のフレーズとともに、代々木は2016年の扉を開くその瞬間を迎えようとしている。冒頭で披露した赤ラインストーン着物ドレスに衣装をチェンジし、過ぎ去った日々を歌う「Ivy」で、長い花道をセンターステージへと歩みを進めるayu。それは、寂しさや悲しみ、痛みを背負いながらでも、ファンの笑顔のために歩き続けるという彼女の意志の現れのようでもある。

「みなさん、2015年、本当にありがとうございました!」

23時54分。2015年と2016年を繋ぐ1曲として浜崎あゆみが選んだ楽曲が代々木の巨大な空間を満たす時間。メインステージにayuを中心にしてダンサーズが一列に並び、「Born To Be...」の壮大なイントロが会場に響き渡る。未来への希望を高らかに宣言するこの曲。ayuの歌声が、会場の1万2000人、およびテレビで生中継を見守っていた全国のファンを次の未来へ、見果てぬ夢の続きへと誘う。未来は明るい。そんなayuからのメッセージを胸に抱き、いよいよ2016年へのカウントダウンが始まる。やがてカウントはゼロになり、2016年の年明け。「2016年も、みんなよろしく!」とayuが呼びかけた瞬間、天井からは大量のピンクの風船が客席へと舞い降りてくる。そしてフラッグも勇ましくたなびく「Song 4 u」に、本編最後は、生き様を描いたかのような「Love song」を焼けるように赤く染まったステージでayuはエモーショナルに歌い上げた。

2016年最初のサプライズはアンコールに用意された。まずモニターに流されたのは、2015年夏の<a-nation>の映像。そこに写っていたのは、浜崎あゆみのステージにゲストとして出演したAAAの浦田直也と小室哲哉。この映像を目にした瞬間、代々木にいた多くの人が、これから目の前のステージで繰り広げられるであろう光景を瞬時に想像し、そして嵐のような期待と歓喜の声が巻き起こる。その声に応えるように始まったのは「Dream ON」。URATA NAOYA feat. ayumi hamasaki名義で2010年にリリースされ、そして<a-nation>でも披露されたこの曲。大歓声でステージに迎えられたのは、もちろんAAAの浦田直也だ。ayuと色違いのライブTシャツを着込んだ浦田は、普段から“姉貴”“弟”と呼び合うayuとの息のあったパフォーマンスで会場を大きく沸かせる。

浦田とのコラボに続いたのは、波紋のような映像演出とともに、1台のキーボードを前にした小室哲哉。ayuは、尊敬するKEIKOへの想いも乗せて、今度は『#globe20th -SPECIAL COVER BEST-』でカバーしたglobeの名曲「Many Classic Moments」を歌いあげる(今回のCDLでライブ初披露)。突き上げるビートが代々木をクラブ仕様へと変えて、客席を一面ピンクに染めた光ひとつひとつの揺れも激しさを増していった。

「いや、びっくりしますね。はじまってからここまで、めっちゃ早くなかった? わたしだけですか? 今ね、NAOとTKがゲストとしてきてくれましたけど、緊張しますね。」と、2組のスペシャルゲストとのコラボを終えて、自称“今年の主役”のZINを呼びこんでのMCコーナーへ。その最中、ZINとayuはお笑いコンビ・ピスタチオのギャグをおもむろに披露。さらにayuは、「2016年の抱負は、ピスタチオさんの前で、ピスタチオさんのモノマネをすること。」と、話して笑いを起こしていた。

1万2000人の大合唱で再びボルテージが最高潮に達する「Boys&Girls」。そして熱狂は「The Show Must Go On」に引き継がれ、最後の曲「MY ALL」でファンへの感謝をしっかりと伝える。「みんなの声を聴かせて!」とayuからの呼びかけに、会場は大合唱で応える。

「ありがとう代々木!」「今年は、もっともっとたくさん会おうね!」何度もそう言いながらayuは歌う。こうして、1万2000人と一緒にayuの2016年はスタートしたのだった。

「時代がどれだけ変化し続けても ずっと変わらないものが ここにはひとつあるから。」── 浜崎あゆみ(ライブ中に映しだされた「The Show Must Go On」の一節より)

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2015-2016 A M(A)DE IN TOKYO
12月31日 代々木第一体育館公演セットリスト

1.GREEN
2.WARNING
3.UNITE!
4.New Day
5.STEP you
6.Fly high
7.Ladies Night
8.Marionette -prelude-
9.Marionette
10.Danse de la nuit noire
[SHOW TIME]
11.appears~Missing~CAROLS~Dearest
12.Winter diary
13.Summer diary
14.Ivy
15.Born To Be...
16.Song 4 u
17.Love song

Encore
18.Dream ON Secret Guest : urata naoya (AAA)
19.Many Classic Moments Secret Guest : Tetsuya Komuro
20.Boys & Girls
21.The Show Must Go On
22.MY ALL


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◆BARKSライブレポート
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