浦田直也(AAA)も小室哲哉も登場の浜崎あゆみカウントダウンライブ。「今年は、もっともっとたくさん会おうね!」

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浜崎あゆみのカウントダウンライブ<ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2015-2016 A ~MADE IN TOKYO~>が国立代々木第一体育館にて開催された。3日連続で行なわれた同公演、最終日となった2015年12月31日、大みそかの公演には、バンド7名、ダンサー&パフォーマー18名から成る総勢25名に加えて、スペシャルゲストに浦田直也(AAA)と小室哲哉も登場。カウントダウンにふさわしい盛り上がりで全22曲を披露した。

◆<ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2015-2016 A ~MADE IN TOKYO~>追加画像

2015年のayuは、より多くのファンに会いに行くという活動のコンセプトを掲げ、4月からの史上最長・最多曲数のアリーナツアーと夏の<a-nation>に加えて、9月からは12年ぶりのファンクラブツアーも実施とライブを精力的にこなした。そんな彼女の2015年を締めくくるのが、16年連続16回目となるカウントダウンライブ(CDL)。毎年恒例の本公演のため、そしてayuと一緒に2016年を迎えるために、全国各地から1万2000人(3日間合わせて3万6000人)のファンが聖地・代々木へと集結した。

2014年末のCDLは、2015年のアリーナツアーへと発展していった<真夜中のサーカス>。そのサブタイトルからもわかるように、サーカスをコンセプトにスケール感ある浜崎あゆみエンターテインメントでオーディエンスを魅了した。そして2015年。今回、ayuが我々に提示したのは<MADE IN TOKYO>。公演中には日本、東京を彷彿とさせる演出がいくつも用意されていた。

代々木第一体育館に横たわる、アリーナの後方まで伸びた長い花道と円形のセンターステージ。後ろのほうの席でもayuが近い。そこをayuが歩くというのを想像しただけで、客席の誰もが興奮を覚えたことだろう。やがて開演時間になり、「Good bye 2015, hello 2016。もうそろそろライブ始まるよー! 座って待っててねー!」と、ティミーの影ナレが行なわれると、会場から自然発生する「ayu」コール。2015年の最後の日、その最後の瞬間に向けて、BGMとして流されるEDMサウンドのビートが代々木第一体育館のボルテージを上げていく。


5分ほど過ぎて暗転。それまでステージ横に設置されていたモニターに「Aマーク」が輝き、2015年のライブの映像が次々に映し出される。そして2015年CDLの1曲目に選ばれたのは、和の雰囲気を盛り込んだ「GREEN」。メインステージを覆う幕に東京の夜景が投影され、そして幕が上がる。「TOKYO」の電飾と、オリエンタルな雰囲気を醸し出す赤ラインストーン着物ドレスのayuが登場すると、1万2000人は一斉に大歓声。アクロバティックなティッシュ(上から垂らされた布を使った浜崎あゆみのライブではおなじみのパフォーマンス)が冒頭から優雅に魅せていく。

「行くぜ代々木!」と、ブラックのシースルー衣装に早替えしたayuがシャウト。そして、長い花道にダンサーズを引き連れて、2015年を過去へと叩きこむようなロックチューン「WARNING」を会場に撃ちこむ。さらに、いくつもあるayuの代表曲から「UNITE!」をここで投入。代々木は思わずその興奮に震え、よっちゃんのテクニカルな速弾きも冴え渡る。ちなみに序盤の3曲目に「UNITE!」を持ってくるという構成といえば、9月から(振替となった福岡公演の影響で)12月まで行なわれた<ayumi hamasaki LIMITED TA LIVE TOUR>が思い浮かぶというファンもいるかもしれないが、同ツアー終了からCDLまで1ヶ月も準備期間がなかったにも関わらず、観客が期待しているであろうライブの定番曲以外、セットリストをガラリと変えて(楽曲もコンセプトに沿う形で尺八や琴等の和楽器を取り入れ大胆にアレンジとなって)ステージに挑んでみせるのが、浜崎あゆみ一座の凄さである。

バンド紹介を挟んで、なぜかうさぎの着ぐるみ姿でayuが再びステージに現れて「STEP you」を歌唱。曲といささか不釣り合いなコミカルな動きに、会場からは思わず笑い声が漏れる。ところがayu、この“ダサうさぎ”から、キュートかつセクシーなピンクブラスタイルのうさぎに早替えし、さらに「Fly high」もパフォーマンス。代々木の熱狂は加速していくばかり。ダンサーズが巨大扇子とステッキを用いてステージを華やかに彩った「Ladies Night」。パフォーマーチームがその身体能力で紡いだ物語を受けての「Marionette」では、ayuもステージ上8mの位置まで引き上げられたキューブに掴まりながらの歌唱を披露する。

そして影絵の手法を使った「SHOW TIME」に観客の視線は釘付け。組み体操の要領で作り出されたAマークに喝采が送られた。
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