【ライブレポート】vistlip、2015年最後のライブでファンの五感を刺激

vistlipが、2015年最後のワンマンライブ＜vistlip ONEMAN LIVE Right Side LAYOUT[SENSE]＞を12月18日、東京 国立代々木競技場第二体育館にて行った。

◆vistlip ＜vistlip ONEMAN LIVE Right Side LAYOUT[SENSE]＞画像

会場に詰めかけた満員のファンが待つなか、18:30の開演と同時に、額縁を模ったステージ上のスクリーンにライブタイトルにもなっている“SENSE”・五感をテーマにしたイメージ映像が映し出される。この日のライブは、人間の持てる五感すべてでvistlipを感じて欲しいというコンセプトから、メンバープロデュースによるフードショップ（味覚）、入場者全員に配布されたライブをイメージした香り付ステッカー（臭覚）、演奏、パフォーマンスを感じる（聴覚・視覚）、そしてメンバーを肌で感じられる距離感のステージセット（触覚）など、様々な仕掛けが準備されていた。


序章的なバラード「BABEL」でオープニングを飾り、「COLD CASE」「MONOGRAM」「GLOSTER IMAGE」など5曲を演奏した後、智（Vo）の「楽しんでる代々木？」という投げかけに満員のファンが答えた。そして、「Prey Shadow」「BAKE」「SIREN」「Dr.Teddy」等、新旧織り交ぜた選曲で会場のボルテージを上げていく。

後半は「ROACH」「My second B-day.」「Good girl gone bed.」と、アルバム『LAYOUT』からのハードチューンで畳みかける。ライブでのマストナンバー「LION HEART」では、アリーナのスペースをフルに使い、左右に迫り出したステージを、Tohya（Dr）のグルーヴに合わせて、智、海（G）、Yuh（G）、瑠伊（B）が縦横無尽に駆け巡りファンの目前でパフォーマンスを見せた。


「二度と会えないかもしれない人にちゃんと伝える為に、心が素直になれた。今日は本当にありがとうございました」。智がファンへの感謝を言葉にし、本編ラストはアルバムのタイトルナンバー「LAYOUT」で締めくくった。


アンコールまでの間、ステージのスクリーンでは、2016年4月からスタートする全国ツアー＜vistlip a nationwide tour2016「Good vibes CIRCUIT Ⅱ' TURBO」＞の第1弾スケジュールを発表。このツアーは、小規模の会場を中心に全国をエリアごとに分け、集中的にサーキットするもの。ここでは、関西圏のスケジュールが発表されたが、今後約1か月ごとに、実施するエリアと会場の情報が随時解禁される予定だ。彼らが今までライブをしたことのない場所、会場での実施がコンセプトのツアーとなっている。


新衣装にチェンジしたメンバーがステージに再登場。アンコール1曲目では、2016年２月にリリースされるニューシングル「CONTRAST」を初披露した。そして「HEART Ch.」、「Dead Cherry」と続き、ラストナンバーの「-OZONE-」を演奏。

「今日は俺たちとみんなで作った最高の夜だったと思います、ありがとう」──智

会場のファンから惜しみない拍手と歓声を受けながら、2015年最後のワンマンライブは終演を迎えた。


vistlipは、2016年1月よりオンエアスタートの話題のTVアニメ『ディバインゲート』のエンディングテーマに起用されるニューシングル「CONTRAST」を2月17日にリリース。そして、3月にはミニアルバム『SENSE』をリリースする予定だ。

Photo by 菅沼剛弘