ブリトニー・スピアーズのデビュー曲、“ヒット・ミー”の意味がようやく明らかに

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ブリトニー・スピアーズのデビュー・シングル「…Baby One More Time」の歌詞の中にある“ヒット・ミー”の意味がようやく判明した。“殴って”というこの一節、暴力やSMまでを連想させ波紋を呼んだが、ソングライターは全く違う意味で書いたそうだ。

◆ブリトニー・スピアーズ画像

「…Baby One More Time」はマックス・マーティンが作詞作曲。彼はスウェーデン人で、英語はペラペラだろうが母国語ではないし、当時アメリカに住んでいたわけでもない。

『Huffington Post』によると、長年の疑問への答えは、先月、ジャーナリストJohn Seabrookが出版したヒットメーカーについての本『The Song Machine: Inside The Hit Factory』の中にあったという。

マーティンとそのチームは、“ヒット”は、アメリカのティーンエイジャーが使い始めた“コール”の新しいスラングだと思っていたそうだ。ゆえに、“ヒット・ミー・ワン・モア・タイム”は“もう一度殴って”ではなく、“もう一度電話して”を意味していた。

ミュージック・ビデオを見れば、ブリトニーが失恋しロンリーな気分でいるらしいことはわかる。だからこそ、“なぜ、ヒット・ミー???”だったのだが、“コール・ミー”なら納得。


また、曲のタイトルはもともと「Hit Me Baby (One More Time)」だったが、レコード会社がこの物議をかもしかねない言葉に難色を示し、「…Baby One More Time」に変更されたそうだ。

曲は好きだが“ヒット・ミー”に引いたというアーティストもいた。実は、マーティンはこれをTLCのために作ったのだが、この一節のせいで彼女たちからは却下された。

TLCのT‐ボズは以前、MTVのインタビューでこう話していた。「曲は気に入ったわ。でも、私は“ヒット・ミー・ベイビー”なんて言わないわよ。ブリトニーをディスってるんじゃないの。でも、私が“ヒット・ミー・ベイビー・ワン・モア・タイム”って言うかって? 絶対ない!」

「…Baby One More Time」は、アメリカやイギリスをはじめ世界各国でNo.1を獲得。その後のブリトニーの快進撃はご存知のとおり。

Ako Suzuki
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