Shureから、コンデンサー型イヤホンシステムKSE1500登場

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Shureからコンデンサー型の高遮音性イヤホンシステムKSE1500が発表された。コンデンサー型でありながら遮音性を持ったイヤホンの登場は世界初だ。

◆KSE1500画像

KSE1500の開発には8年もの年月がかかっているという。SE846の開発期間が約4年なので、その倍もの時間をかけていることになる。きっかけは社内エンジニアが作ったサンプル機だったという。コンデンサマイクを製造しているShureならではのエピソードといえるものだ。サンプル機はルックスはもちろん可搬性や耐久性などあらゆる点でとても市販できるレベルのものではなかったが、サウンドそのものは研究開発していくに充分と思わせる素晴らしいものをもっていたという。



KSE1500システムは、シングルドライバー搭載のコンデンサー型高遮音性イヤホンとアンプとで構成されており、アンプはUSB DAC/ADC(デジタル-アナログ変換)対応、ポータブルデジタルオーディオ(Mac、PC、iOS、Android)およびアナログオーディオにも対応している。iPhoneにつなげ実機のサウンドを試聴してみたが、混じりっけのない極めて繊細でクリアなトーンが岩清水のように清らかに響くサウンドだった。それでいて低域の量感も申し分なく、感銘を受ける素晴らしいトーンだった。

また、KSE1500の開発にて実現されたアンプリファイアの機能を、いわゆる普通のイヤホンでも使えたらハッピーじゃないかという社内から持ち上がった声を踏まえ、SHA900というポータブル・リスニング・アンプも同時発表された。KSE1500アンプと同様にDAC(デジタル-アナログ変換)機能を備えており、ポータブルデジタルオーディオと高品質なヘッドホン/イヤホンとの使用を推奨するものだ。SHA900はカスタマイズ可能な4-bandパラメトリックEQ、充電性能を装備、micro-USB経由のデジタルオーディオおよびライン入力経由のアナログオーディオに対しての音声処理ができ、ピュアリストのためにDSPを完全にバイパスしたピュアなアナログ信号アンプとすることも可能となっている。標準3.5mmライン入力スイッチも搭載されている。


また、SHA900の開発にリファレンスとしてSE846が用いられていたこともあり、SE846にブルー/ブロンズ/ブラックという3つの新色も新たに登場することとなった。サウンドや価格には一切の変更はないという。



●KSE1500
2015年12月末~2016年1月発売開始予定
オープン価格(市場想定価格¥360,000円前後+税)
●SHA900
2015年11月中旬発売開始予定
オープン価格(市場想定価格¥120,000円前後+税)
●SE846カラー
2015年11月中旬発売開始予定
オープン価格(市場想定価格¥109,800円前後+税)

◆シュア・ジャパンウェブサイト
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