Line 6、リアルなサウンドをカンタン操作で作れるプロ仕様のギタープロセッサー「Helix」登場
ヤマハミュージックジャパンは、Line 6,Inc.のギタープロセッサー「Helix(ヒリックス)」を11月25日より発売する。
「Helix」は、プロスペックに対応したギタープロセッサーのフラッグシップモデル。音の質感まで再現したリアルなサウンドを提供するだけでなく、ギターシステム全体の包括的なコントロールが可能。強力なデュアルDSPパワーを駆使した「HXモデリングエンジン」を搭載し、さまざまなアンプやキャビネット、マイク、エフェクトのサウンドを忠実に再現する。
6.2インチの大型LCDディスプレイとタッチセンシティブ・フットスイッチにより直感的な操作でカンタンにコントロールできるのもポイント。フットスイッチのカラーLEDリングとラベルはカスタマイズ可能で、割当がひと目でわかるインターフェイスとなっている。また、8IN/8OUTのオーディオインターフェイス機能、4ステレオFXループ、MIDI入出力を搭載、最大3台のエクスプレッションペダルに対応するなど、高い接続性・拡張性も備える。
▲豊富なインターフェイスでギターシステム全体の中枢として、システム全体をコントロール可能。CV/Expression、マイク入力(48Vファンタム電源)、AES/EBU、S/P DIF、VARIAX INなども備える。
10月7日に行われた発表会では、「プロのミュージシャンがステージ上でパフォーマンスする際に求められるすべてのニーズに対応できる」と紹介。また、Line 6から創業者であり社長でもあるマーカス・ライス氏も登場。Line 6は20年前に最初のモデリング製品を発売し、現在までモデリングの分野でパイオニアであること、Helixの開発には20年の経験を生かし最高の製品を作るべく6年の歳月を費やしたと語り、「みなさん、我々と同じようにHelixを楽しんでほしい」と結んだ。
▲Helixは今回が日本初披露。発表会にはLine 6のマーカス・ライル社長も来日。
また、Helixの特長としては以下の3点が挙げられた。
・Real - アナログ機器同様の感覚とサウンド
・Smart - 直感的に操作できるわかりやすいユーザーインターフェイス
・Control - 外部機器を統合してシステム全体をコントロール
リアルなトーンはパワフルなDSPで実現され、チューブアプのサウンド的な特長だけでなくダイナミックなフィーリングまでも正確に再現する。キャビネットでは初めてインパルスレスポンス(IR)に対応、IRを使用してもDSP消費を抑えられ、サードパーティのIRもインポート可能なことなどを紹介。操作性ではフットスイッチとペダルによりハンズフリーでエフェクトのパラメータをエディットできるペダル・エディット機能などが挙げられた。市場価格は22万円台後半、さらに今回登場のフロアタイプの「Helix」に続き、ラックタイプの「HELIX Rack」と専用のコントローラー「HELIX Control」が今後リリースされることがアナウンスされた。
発表会最後にはギタリストの阿部学さんがデモンストレーションを披露、「Helix」の多彩なサウンドを聴かせてくれた。「Helix」の感想としてはモデリングサウンドの向上面をまず挙げ、「特にアンプの歪みがギターのボリュームやピックアップの変更に過敏に反応してくれる」「空間系の解像度が高く本当のアンプみたい」「モニタースピーカーから出してるのにアンプで弾いてるような感触」とコメント。さらに操作性もべた褒め。エフェクトの設定でもメニューに入ることなく、フットスイッチで触れてカンタンに行えるほか、「できないことはないぐらい複雑なルーティングも可能」それでいて「操作はカンタン」「説明書がなくてもいける」と、そのアドバンテージを語り、ラストは「モデリング技術の先駆者のLine 6が満を持して生み出したモンスターマシン」と締めた。
▲発表会ではHelixの他、2015秋の新製品が多数展示。写真は10月発売の軽量・コンパクトなアンプヘッド「THR Head」。THR100H Dual(左)は2台のアンプをミックスして音作りが可能。シングルモデルのTHR100Hや専用キャビネットもラインナップ(右)。
▲注目のコンパクトなスピーカー内蔵キーボード「reface」シリーズも全モデル展示(左)。同日発表の電子ドラムDTX582K(右)は新開発のキックパッドKP100を搭載。
製品情報
価格:オープン
発売日:2015年11月25日
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