【インタビュー】Angelo、EP『FACTOR』完成「斬り込んでいくのは自分の役割」
■『RESULT』も間違いなく自分たちにしか出来ないもの
■パクるにもパクれないでしょ?というくらい(笑)
──自分はどうあるべきなのか。今作でいえば、「SELF AWAKE」も聴き手としてはいろいろと考えさせられる点が多い楽曲になっています。
キリト:たとえばね。世の中の社会問題として、いじめっていうものがあるじゃないですか。僕なんかには、到底理解できない世界ですけど。でも、本人にとってはそれって凄く重大なわけでしょ。
──しかも、アレは子供の世界だけのものではありませんからね。大人の世界にだってありますよ。ママ友いじめが話題になったのも、記憶に新しいです。
キリト:学校なら学校、組織なら組織で特有の問題はそれぞれあるんでしょうけど……でも、実はこれも簡単な話なんですよ。同調圧力とかで身動きがとれなくなって、自分の命を絶ってしか逃げることが出来ない。そんなのは、本来おかしい話でね。僕なんかはアタマがぶっ飛んでるからアレなんですけど、一番の悪党が見えているとしたら、そして最悪なその存在のせいで自分が命を絶たなければならないという意識を持たざるを得ないくらい追い込まれているなら、逆にそんなのはやっちゃえばいいんですよ。なんていうのかな。恐怖心を持った人間が集まったりするから、同調圧力なんていうものが生まれるわけでしょ。皆、ただ被害者になりたくないだけなんですよ。首謀者だって、何かに対して恐怖を感じているからこそ集団でどうにかしようとするんだろうしね。気に入らないことがあるなら、別にサシで喧嘩すりゃいいだけの話のなのに、ああいういじめなんていうつまらないことを率先してやるのは、どうせそれが出来ないようなヤツなんです。
──そんなヤツらの為に、自分の命を犠牲にしてしまうなんてもったいなさ過ぎますよね。
キリト:いじめられる人っていうのは、人に嫌われたくないと思っている優し過ぎる人なんでしょうね。ヘンなヤツだとは思われたくない、っていう気持ちがおそらく強いんだと思う。そりゃ、俺だってね。いじめてくる相手がバンタレイ・シウバみたいなのの集団だったら躊躇しますよ。どうやったって勝てそうもないから(笑)。だけど、たかだか自分と同じような人間が相手なんだったら、そんなものブン殴ってやればいいんですよ。言いたいことを言ってね。嫌われることを恐れない。こいつに手を出すとめんどくさいぞ、しつけぇぞ、狂ってるぞと。そう思わせられれば勝ち!……って、何で俺はこんなを話してるんだろ(笑)。
──キリトさんは、そうやって今まで生き抜いてきたんですね。
キリト:この詞でも書いてますけど、最終的に恐怖感なんていうものは自分でとって喰うしかないんですよ。
──かと思えば、今作には「狂人」なる楽曲もあったりするわけで。つくづく『FACTOR』は、気になるところが多い作品になっています。
キリト:「狂人」は1000年先のことを見越せる人や、物事の本質を見定められる人。そういう人の思考回路をテーマにした曲ですね。
──そのタイトルに反し、決して曲調がエキセントリックではないところもまた興味深いです。
キリト:それはね、そこには切なさもあるからなんですよ。たとえば、ヒトラーなんかもね。彼に関してはデリケートな部分が多分にあるので言及しにくいところはあるんだけど、でも今の世の中を見ると彼が予見していたことが、一部現実になりつつあるところもあるわけです。あるいは、ビル・ゲイツが一線を退いて、今、アフリカでの慈善事業をやっていますけど、あれだって公式で言っていることをいろいろ聞いていると、普通の感覚からいけばアタマおかしいんですけど、でも彼は自分なりに未来を予見した上で自分の信念に基づいた活動をしているわけでしょう? そういう狂人たちの思考とはどういうものであるか、ということをここでは描いているんです。
──これだけ深く濃い内容になっている『FACTOR』の仕上がりを思うと、次の『RESULT』がどうなるのか、今からとても楽しみです。
Karyu:サウンド的なことでいえば、『FACTOR』はAngeloの中でもハードでヘヴィなものを追求したところがあるんですよ。『RESULT』に関しては、そこにメロディアスな要素がさらに入ってくると思いますね。キャッチーでもあるけど、ハードでもあるみたいな。Angeloとしては、また新しい感覚でやれるような作品になっていくはずです。
キリト:そういうバンドサウンドの構築の仕方もしかりですけど、次の『RESULT』も間違いなく自分たちにしか出来ないものにはなっていくでしょうね。パクるにもパクれないでしょ?というくらい(笑)、絶対的にオリジナルなものにしたいと思っています。
取材・文◎杉江由紀
■6 tracks EP 【FACTOR】&【RESULT】
2015.9.30 Release
IKCB-9542 ¥2,480+税
期間生産限定(発売日より30日間の限定生産)
01.FACTOR
02.URGE
03.Experiment
04.SELF AWAKE
05.狂人
06.Collapse parade
■「RESULT」
12月リリース
■<Angelo Tour 2015-2016 「THE RESULT FROM PHENOMENON」>
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
2015.11.27(金) 新宿BLAZE 18:15/19:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
2015.12.02(水) 柏PALOOZA 18:30/19:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
2015.12.06(日) 札幌PENNY LANE 24 17:00/17:30
(問)WESS 011-614-9999
2015.12.13(日) 名古屋Diamond Hall 16:45/17:30
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
2015.12.18(金) 大阪BIGCAT 18:15/19:00
(問)キョードーグループ 0570-200-888
2015.12.20(日) 金沢8HALL 17:00/17:30
(問)キョードー北陸 025-245-5100
2015.12.23(祝) 福岡DRUM LOGOS 17:15/18:00
(問)キョードー西日本 092-714-0159
2015.12.25(金) TSUTAYA O-EAST(FC限定) 18:00/19:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
2015.12.27(日) 仙台 Rensa 16:15/17:00
(問)キョードー東北 022-217-7788
2016.01.09(土) 赤坂BLITZ 18:15/19:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
2016.01.10(日) 赤坂BLITZ 16:15/17:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
スタンディング ¥6,000(税込) ※ドリンク代別
※赤坂BLITZ公演のみ2F指定席も販売(席種のご指定はできません)
※TSUTAYA O-EAST公演は、FC会員限定LIVEとなります。
■<Angelo 9th Anniversary 「THE ABNOMAL PHENOMENON」>
17:45/18:30
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
◆チケット詳細&購入ページ
◆Angelo オフィシャルサイト
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