【ライブレポート】アーバンギャルド、“公式エンブレム”を掲げて<鬱フェス>初日開幕

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アーバンギャルドが9月4日、5日の2日間にわたり渋谷TSUTAYA O-EASTにて<アーバンギャルド PRESENTS 鬱フェス2015>を行なった。

◆<鬱フェス>出演アーティスト画像

オフィシャルから届いた初日のレポートを掲載する。(2日目のレポートはこちら→https://www.barks.jp/news/?id=1000119640)

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<アーバンギャルド PRESENTS 鬱フェス2015>は2015年で2回目。アーバンギャルドが「夏フェスになかなか呼ばれない!呼ばれても大抵はアウェーであるグループを集め!そして夏フェス焼けが絶対似合わないであろうインドアなリスナーを集め!新たなフェスの在り方を提唱した」というコンセプチュアルな都市型インドアフェスである。

初日の冒頭、最初の出演者が登場する前に、アーバンギャルドのメンバー4人が「鬱フェス公式エンブレム」のパネルを掲げて上手のエクストラステージに登場した。この公式エンブレムのパネルは会場ロビーにも展示されており、まさにタイムリーな時事ネタで、アーバンギャルドのパロディ精神溢れる逸品。公式エンブレムをデザインした松永天馬(Vo)は「原案は“U”を強調したデザインで、模倣や盗作は断じてしていないことを誓って申し上げます。」と語っている。そんな曰く付きのエンブレムを前に、浜崎容子(Vo)が「鬱フェス宣言」を観客と共に斉唱。<鬱フェス>が遂に開演した。


トップバッターは、5人組パーティー・メタルロックバンドのムシケラトプス。クールで、ニヒルで、愉快で、おちゃめなニューロックヒーローを気取ったステージは、これから始まる“鬱”パーティーに最適で、見事に観客を盛り下げて(本フェスでは“温めて”の意)次のエクストラステージのベッド・インへバトンタッチした。本フェスはメインステージとサブのエクストラステージを交互に行き来し、ライブが途切れることが無いノンストップの演出となっている。


ベッド・インは、90年代バブル期のオイニーを撒き散らす地下セクシーアイドルユニットで、そんじょそこらのロリアイドルに負けないと、豊満で妖艶なエロビームをまき散らして観客を悩殺。ここで松永天馬愛用の「岩下の新生姜ペンライト」がこれほどの効果を発揮するとは…実は想定内であった(笑)。


場所をメインステージに戻して登場したのは、魂の極限ライブとポップ&ペーソス溢れる無類の音楽性に中毒者続出のモーモールルギャバン。一度聴いたらこびりついて離れない絶妙にファンクで、パンクで、ロマンティック、そして高い催涙性を誇るメロディセンスを持っている3ピースバンドである。彼らは夏フェス出演の常連バンドでありながらアーバンギャルドと何処か親和性が高いバンドのように思う。定番の“パンティーコール”は、初見の観客をも巻き込んで場内をトランス状態に陥らせた。


続いてのアーティストは、あっちにも行けるし、こっちにも行ける、全方位型シンガーソングライター 原田茶飯事。ソフトロックやMPBの洒落っ気、茶目っ気を感じさせながらも口から半分魂の出たようなステージングを披露した。
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