アーバンギャルド 浜崎容子&おおくぼけい、慰問コンサートで患者ら癒やす
アーバンギャルドの浜崎容子(Vo)とおおくぼけい(Key)が、8月21日に長野県・医療法人聖山会・伊那神経科病院の閉鎖病棟と介護老人保健施設 辛夷園にて慰問コンサートを行なった。
◆慰問コンサート 画像
閉鎖病棟には、統合失調症や重度認知症で何十年も入院していることで外の世界を見ることの出来ない患者が多いという。今回の慰問は、この病院の精神科医である高柳カヨ子氏からの呼びかけにアーバンギャルドが応えたことで実現したもの。
この日、<サマーコンサート シャンソンと懐かしの歌謡曲>と題したコンサートが両施設で行なわれ、入院患者のリクエストによる「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」「川の流れのように」など、シャンソンやオリジナル曲などを披露。浜崎容子は、おおくぼけいの伴奏で入院患約80人、辛夷園利用者約50人の前で歌い上げた。
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■浜崎容子 コメント
アーバンギャルド加入以前に関西に住んでいた頃、シャンソンの師と共に病院や老人ホームへボランティア慰問を行っていた時期がありました。
今回はそれ以来の訪問で、自分自身の原点ともいえる機会を与えて下さったと感じています。
精神病院の閉鎖病棟へ参りますのは初めてで、最初は患者さまの反応がどんなものなのか想像がつきませんでしたが、始まると皆様ものすごい集中力で歌を聴き入って下さり、たくさんの拍手も頂けてとても感激いたしました。
病院の医師・看護師の方々からあんなに集中している患者さんの姿を見るのは初めてで感慨深かったと仰ってくださり、中には涙を流しながら聴いてくださる人もいらっしゃったとか。
老健の皆様も、ご存知の歌は一緒に歌って下さったり手拍子を頂いたり、皆様お歌を楽しんでいらっしゃるご様子でした。
とてもアットホームな雰囲気で歓迎して下さって嬉しかったです。
このような機会にアーバンギャルドのメンバーと共に訪問できることを嬉しく思いました。
またこのような活動は今後も積極的にやれたらと思っております。
今回この機会を与えて下さった長野県伊那神経科病院の皆様、大変お世話になりました。貴重な経験をありがとうございました。
■おおくぼけい コメント
アーバンギャルドの歌詞には精神科に関わる様なものも多いのですが、個人的には実際に重度の患者さんに接する機会がありませんでした。
慰問の合間に現在の治療法のあり方など様々な話を聞き、実際に患者さんにも接してみて、精神科についてまだまだ一般的にきちんと理解されていない部分も多いと感じました。今後も何か力になれる様なことがあれば協力していきたいと思います。
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■高柳カヨ子氏 コメント
この度は慰問というかたちで病院と老健に来ていただき、大変感謝しております。
普段は症状が激しく落ち着いて座っていられない患者さんたちが、微動だにせず40分もの間笑顔で聴き入っている姿は、我々医療従事者にとっても感動的な光景でした。
彼らにとっても、滅多にない貴重で大事な経験になったと思います。
音楽というものの力を、あらためて感じた時間となりました。
このような機会を快く了承していただき、心より感謝申し上げます。
また毎年このようなかたちでお願い出来ればと思っております。
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なお当日は、松永天馬(Vo)も両施設を訪れており、医療法人聖山会のブログに写真が数点掲載されている。
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