beyerdynamicのフラッグシップヘッドホン「T 1」が進化、着脱式ケーブル&バランス駆動の「T 1 2nd Generation」、プロ用スタジオモニターヘッドホン「DT 1770 PRO」も登場
ティアックから、独beyerdynamic社のヘッドホンのフラッグシップモデル「T 1 2nd Generation」を発売となる。
「T 1 2nd Generation」は、2009年発売の同社のフラッグシップモデル「T 1」を進化させたモデル。原音を忠実に再現するテスラテクノロジーの良さはそのままに、高周波帯での共鳴抑制、内部パーツの共振抑制など細やかな改善を実施。さらに質の高いテスラサウンドを楽しめる。テスラドライバーによるさらにパワフルで正確な低音再生、抜本的に見なおされたバッフル形状により、ソリッドでバランスのよい音場表現を実現している。
▲1テスラを超える磁束密度を生み出すbeyerdynamicの独自技術「テスラテクノロジー」を進化させ、より力強い低音を実現。中央の黒い部分は共振を排除するフィルター。バッフルの形状、素材も見直され振動ノイズを最小限に抑えている。
専用ケーブルの品質もさらにアップ。高品位な伝導を実現する高純度無酸素銅7N OCC線と、外部ノイズに強いテキスタイルコーティング(繊布被覆)を採用した専用ケーブルが付属。さらにケーブルは着脱が可能で、別売のバランス対応ケーブルに換装することで、バランス対応ヘッドホンアンプと組み合わせての使用も可能だ。
バランス接続用のケーブルは9月発売予定で、価格は12,000円前後。ケーブル部はオヤイデ電気製ハイエンドヘッドホン用新開発ヘッド本ケーブルを採用。信号線は精密導体102SSC、シルク介在、銀メッキ編組シールド、ソフトウレタンシースという構成。TRSプラグはオヤイデ電気製銀ロジウムメッキプラグ「P-240TSR」、XLRプラグはノイトリック製XLR4極プラグ、ハンダはオヤイデ電気製オーディオ用無縁銀ハンダ「SS-47」を採用する。
▲ケーブルは着脱式に(左)。高純度無酸素銅7N OCC線採用の専用ケーブルが付属(中)。バランス接続用ケーブルもオプションでラインナップする(右)。
イヤーパッドは、通気性がよく優れた装着感を実現するホローファイバー繊維とソフトベロア製イヤークッションを採用。しなやかな肌触りとメモリーフォームクッションによる確実な装着感により、長時間のリスニングでも快適に使うことができる。先代モデル同様ドイツ工場でハンドメイド生産。専用テスト機器による品質テストに合格したケーブルは数万回の耐久試験後も伝送品質を維持。5年保証も付属する。
周波数特製は5Hz~50,000Hz、インピーダンスは600Ω、全高調波歪率は0.05%以下、最大許容入力は300mW、最大SPLは126dB、重量は360g、ケーブルは3m(両出し・ストレート、着脱式)、プラグはステレオミニ。変換用の6.3mmステレオ標準プラグとセミハードケースが付属する。
■「T 1が一番売れている日本」で世界初披露、先行発売
▲発表会にはbeyerdynamicの製品開発責任者のMario Gebhrdt氏、アジアパシフィックインド地域シニア・デベロップメント・マネージャーAnja Yates氏が来日(写真左、左から)。
8月21日行われた発表会には、ドイツよりbeyerdynamicのアジアパシフィックインド地域シニア・デベロップメント・マネージャーAnja Yates氏、製品開発責任者のMario Gebhrdt氏が来日、新製品の魅力をアピールした。
Anja Yates氏はまず、今回の日本での新製品発表が世界で最初となったことを紹介。「T 1が一番売れている日本への感謝の気持ちを込めての選択」と説明、発売も世界に先駆けて日本が最初となる。
また、Mario Gebhardt氏は先代の「T 1」について「低域が弱い」という意見があったことを踏まえ、2nd Generationではベースをブーストするのではなく、暖かくソリッドでバランスの取れたサウンドを目指したと説明。高域については不要な共鳴を抑えることで高くもなく低くもなく「適切に」聴こえるようにし、ドライバーは新たに中央に設けたフィルターで共振を排除し、バッフルのマウントの位置や角度を調整し、正確なパーツの動きでノイズを抑制したという。また、新モデルには日本の技術が使われていることにも言及。ケーブルに採用されたOCCは日本の大野篤美氏の発明によるもので限りなくピュアな伝達が可能なこと、新たにヘッドバンドに採用された合成皮革には日本のメーカーが提供するプロテイン入りの素材が使われており、汚れに強くタッチも均等であることなどが示された。
■スタジオモニターヘッドホン「DT 1770 PRO」も登場
▲プロ用モデルとして初のテスラー2.0ドライバーを採用したスタジオモニターヘッドホン「DT 1770 PRO」
発表会では、スタジオモニター用密閉型ヘッドホン「DT 1770 PRO」も参考出品という形で紹介された。こちらも世界初お披露目。
「DT 1770 PRO」はレコーディングや番組制作で使用されるプロ用ヘッドホンの定番モデル「DT 770 PRO」を進化させたモデル。プロ用モデルとしては初となる「テスラ 2.0ドライバー」を採用。ベーシックは「T 90」「T 70」と同じだが、3層構造のダイアフラムが不要な共振をなくし、明瞭な倍音と豊かな低域を同時に実現。さらに素材選びにも注力、より高精細なメッシュ素材と厳選されたアコースティック・フリースが卓越した音質バランスを実現している。
ケーブルは片出しで交換可能、ロック可能なミニXLR端子を採用する。イヤークッションも交換可能で、ミキシングやマスタリング時にクリアな音質を再現するベロア製と、レコーディングやモニタリング時に周辺ノイズを減衰する硬めの合皮素材を用意する。本体デザインは同社伝統のフォークを継承、さらにヘッドバンドの丁寧な縫製やロゴの書体などにもこだわり、定番のプロ用モデルながら「よりクール」な仕上がりに。スポーツウェアなどに使われるCoolmax素材を採用し、快適で確実な装着感を実現。素材や操作感まで人間工学的な検討が行われている。
こちらのモデルもドイツ製ハンドメイド。5mのコイルケーブル、3mのストレートプラグ(どちらもヘッドホン側がミニXLRプラグ、アンプ側が3.5mmステレオミニプラグ)、交換イヤーパッド、キャリングケースが付属。周波数特製は5~40,000Hz、インピーダンスは250Ω、全高調波歪率は0.05%以下、最大許容入力は200mW、最大SPLは125dB、重量は388g(ケーブル含まず)。
発売は9月中旬で、店頭予想価格は75,000円前後になる見込み。
▲発表会では試聴会も実施。ヘッドホンアンプにはTEACのUD-503が使用された(左)。「T 1 2nd Generation」(中)は、XLRのバランスケーブルで試聴、ふくよかな中低音と密度の高いサウンドで、ジャンルを問わず「いい音」で楽しめるという印象。「DT 1770 PRO」(右)は楽器音や定位がしっかり捉えられるモニターサウンド。
製品情報
価格:オープン(店頭予想価格 13万円前後)
発売日:2015年8月下旬
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