三浦大知にショーン・ポール、<ZUSHI FES 15>の相当ヤバい2日目
■ Lagoon Stage
三戸なつめ:
Lagoon Stage、2日目の一番手は三戸なつめ。深々とおじぎをしてステージに上がりアコースティックギターを手に「コロニー」を披露。歌いながら左右に移動し、プールの中のオーディエンスにあらためておじぎをする姿が印象的だった。 歌い終えるとギターを置き赤いハッピを身にまとう。お祭りムードでパフォーマンスするのは新曲の「わたしをフェスに連れてって」。スカビートが夏らしい曲だ。小柄な体でエネルギッシュに動き回るその姿はキュートそのもの。「前神」と書かれたセンスを使ったダンスにオーディエンスから「前神さま~」の声が上がる。トレードマークの短い前髪、間近で見ると一層短く見える。かわいい。ラストはメジャーデビュー曲「前髪を切りすぎた」。「チョキチョキ」というコーラスでは場内一斉に指でチョキチョキパフォーマンス。一体感たっぷりに初の<ZUSHI FES>のステージを終えた。
ベリーグッドマン:
二番手はベリーグッドマンが登場。ファンが多く詰め掛けているようで、彼らのタオルをプールのそこかしこで見かける。 ダンサブルな「Good Time」「Brand New World」ではメンバーMOCAのあおりに敏感に反応するオーディエンス。HiDEXの熱唱ぶりも光る。 大阪出身らしいMCも印象的。Roverの洒脱なあいさつに続きMOCAがしゃべろうとするところ「おれの話がまあまあウケたからだまっとけ」とナイスな掛け合い。 さわやかなドラムンベース「Vibes UP!!」では巨大風船をプールに投げ込みパーティムード満点。 ラストは「一番最初に作った曲」という「コンパス」を披露。「音楽で1つになって平和の波を起こそう」というメッセージが染み渡った。
SALU:
緑のアロハ、黒パンツ、金髪、サングラスという出で立ちで登場したSALU。カリスマティックなムードを漂わせ「Shell shocked(Remix)」でライブをスタート。高いスキルに引き寄せられるようにプールへ人が続々と集まってくる。 ファンキーなディスコチューン「Weekend」、ソウルフルなフレーズが耳に残る「Goodtime」など、「みんながプールで涼しそうにしている間にどんどんいくぞ」と矢継ぎ早にパフォーマンス。 飄々としていながら存在感が大きい。独特のオーラを持ったアーティストだ。 最後は、昼下がりのLagoon Stageにぴったりのレゲエビート「I Gotta Go」で締め。多くのオーディエンスで埋め尽くされたプールを揺らした。
GAKU-MC:
Lagoon Stageでは異色といえるバンドセットで登場したのはGAKU-MC。ベース、ドラム、キーボードという編成にアコースティックギターを抱えてGAKU-MCが加わる。 まずは音のチェックを兼ね、各メンバーが自己紹介しながら「もう少しボーカルの声を大きくしてください」などと音響担当者に音の要望を伝える。そこでGAKU-MC、「お客さんの声が聞こえないので大きくしてもらえますか?」と要望。このにくい演出にオーディエンスが盛り上がる。コール&レスポンスを交えながら「昨日のNo, 明日のYes」「晴男伝説」をパフォーマンスしたところでサングラスを装着したGAKU-MC。これが実はJINSのサングラス。「次の曲はJINSのキャンペーンソングにもなっている新曲です」と「希望のアカリ」を披露した。 最後は「これがあったからみんなとつながれた」とラップへの愛を語り「all you need is rap」をドロップ。自身の音楽愛があふれ出すようなパフォーマンスで会場を感動的なムードに染め上げた。
シクラメン:
2日目のLagoon Stage、トリを飾るのは4年連続出演となるシクラメン。 彼らのポジティブなムードに導かれてプールに人が集まってくる様子はZUSHI FESの風物詩。あっという間に人で埋まる。 おなじみの「夏物語」に始まり、「風まかせ」「エンドレスサマー」と続くパフォーマンスでヒートアップしまくる。 彼らの“巻き込み力は”本当にすごい。普段は遠巻きに楽しんでいるようなタイプの観客をも引き込んでしまう。 ラストの曲「ミュージックドリーマー」では、プール内でぐるぐる回る動きを観客に要求。水しぶきも伴って、かつて見たこともないほどの盛り上がりとなった。 最後に、見たことのないような光景がもう1つ生まれた。シクラメンのパフォーマンス終了後にアンコールが発生したのだ。もしかしたらこれはLagoon Stage初ではないだろうか? すでにマイクは撤収された後だったので、再び現れたメンバーは地声で観客に感謝のメッセージを送り、素敵なパーティは幕を閉じた。
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