【ライブレポート】人間椅子、「夢はまだまだ続きます!」

ポスト

人間椅子が8月1日に<屋根裏の散歩者~「現世は夢」ライブDVD発売記念ツアー>ファイナル公演を、地元・青森Quarterにて行なった。そのオフィシャルレポートをお届けする。

◆人間椅子 ライブ画像

  ◆  ◆  ◆

ライブ当日は青森ねぶた祭りの前夜祭。ライブ会場近くには大型ねぶたが並び多くの観光客がいたのだが、そんな中、あきらかに違う浮かれ方をした人々が青森Quarterの前に溢れていた。

「ファイナル、たんげ嬉しい!きょうは、鈴木くんと僕は津軽弁しばりで!」と和嶋慎治(Vo&G)から津軽弁での宣言が飛び出し、「ねぷたのもんどりこ」では地元ならではの掛け声がかかる。ナカジマノブ(Vo&Dr)がボーカルの楽曲「赤と黒」が披露されると、赤鬼ドラムスの両脇で演奏する和嶋と鈴木研一(Vo&B)が対の仁王像のように見えた。

MCでは、9月に青森県平内町にて開催される<AOMORI ROCK FESTIVAL’15~夏の魔物~>や11月の<OZZFEST JAPAN 2015>の話が披露された。そして和嶋が「夢はまだまだ続きます!人間椅子、ドリームトレインにご乗車よろしく!!」と宣言すると会場からは大歓声があがった。

アンコールでは、なんと鈴木が学ランを着て登場しファンを驚かせ、弘前市立第4中学校の生徒会長だった話や、和嶋が弘前市立第3中学校の図書局員だった頃の思い出話で爆笑を誘った。


そして最後に演奏されたのは、「どっとはらい」。津軽弁で“お終い”という意味の言葉だ。名残惜しいのはライブも祭りも同じといったところ。高揚感に包まれて扉の外に出ると、聞こえてきたのは祭囃子の音色。夢から醒めたような、夢の続きのような気持ちのまま歩き出す。現世は夢のようなものであった。

  ◆  ◆  ◆

「ねぷたのもんどりこ」とは?
「ねぶた」は青森ねぶた、「ぷ」が入るのは弘前ねぷたで、大きさも形も違うもの。鈴木が愛して止まないのは「弘前ねぷた」とのこと。ねぷたが出陣する時は「ヤーヤードー」。町内にねぷたが戻る時の掛け声が「ねーぷたーのもんどりこ、ヤーレヤレヤーレヤー」だという。歌詞の中にでてくる「じゃわめく」とは血が騒ぐことという意味でもある。

  ◆  ◆  ◆

なお、7月24日に行なわれた本ツアーの渋谷TSUTAYA O-EAST公演の模様が、8月6日にニコニコ生放送にて配信される。


2015年8月1日 青森Quarter セットリスト

1.阿呆陀羅経
2.地獄への招待状
3.宇宙からの色
4.ねぷたのもんどりこ
5.夜叉ケ池
6.黄金の夜明け
7.なまはげ
8.洗礼
9.見知らぬ世界
10.冥土喫茶
11.深淵
12.赤と黒
13.あやかしの鼓
14.人面瘡
15.針の山
en1.新調きゅらきゅきゅ節
ダイナマイト
en2.どっとはらい

ライブ映像配信

8月6日(木)21時~
<屋根裏の散歩者~「現世は夢」ライブDVD発売記念ツアー』@渋谷TSUTAYA O-EAST>の模様を配信。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv228374730

この記事をポスト

この記事の関連情報