【ライブレポート】LoVendoЯ、メジャーデビュー後初のツアーがスタート。新曲3曲も初披露
チェックをモチーフにしたという衣装紹介では、「今日からゆっきーって呼んでね。」という魚住に、「(MIYA THE WORLDの)覚醒バージョンいいですか?」と闇の住人・宮澤は絶好調。背中に「POW!」の文字を背負った岡田は、謎の「POW!」のコール・アンド・レスポンス。ひとり赤チェックでスウィートな衣装の田中れいなを魚住は「LoVendoЯのプリキュア」と形容すれば、観客からは冷やかしの声が上がる。
アコースティックコーナー、田中と岡田のソロコーナーなどが展開された中盤。そして終盤に向けて弾みをつけるタイミングで、これまた新曲「激おこ!な出来事」が初披露される。“えっちゃん先生”こと新良エツ子が作詞、和田俊輔が作曲し、田中れいなが誕生日にえっちゃん先生からプレゼントされたというこの曲。田中のことをイメージしたという歌詞もさることながら、田中と岡田が“おこ!”になっている振り付けも見どころのひとつ。これから各地でライブに参加するファンは、“おこ!”になった田中の「ちゃんと“んっ!”ってしている小悪魔な表情」までしっかりと目に焼き付けてほしい。
アンコールにも、岡田作詞、魚住作曲の新曲「カレーライス」が用意される。盤石なリズム隊と魚住&宮澤のギターが生み出すパワフルなサウンドに岡田が乗せた歌詞のテーマは“OLの不倫”。キスした時のカレーの味の違いから描かれる悲愛を「実話やけん、実話やけん。いろんな経験したからこそメンタル強いから。」と、田中に終始からかわれていた岡田だったが、それが事実なのか否かはさておき(もちろん本人は否定していたが)、ライブ序盤に披露した「渚のシチュエーション」とともに、彼女がLoVendoЯ内で作詞家としての経験値を着実に積み上げているのは確かだ。
なお、本公演の前日がちょうど22歳の誕生日でもあった岡田は「作詞した曲をみなさんの前で聴かせるというのが私の目標だったんですけど、それが実行できたということで、次はですね、音源化にチャレンジしていきたいと思います。あとは、今年こそ……1メートルくらいの魚を釣る!」と、バースデーケーキとともに22歳の宣言を行なった。
メジャーデビューシングル収録曲「普通の私 ガンバレ!」の歌詞を提供したつんく♂は、7月1日のリリースイベントに合わせて彼女たちに送った手紙に「そろそろバンドで音を出すことの楽しさを実感してきてることだと思います。」と綴った。まさにつんく♂の言葉通り、自分たちが存分にLoVendoЯというバンドを、そしてライブを楽しんでいる感じが伝わってきた初日公演。
同時に、さらにここからどんなふうに自分たちのサウンドを変化させていくのか。そんなところにも注目と期待したくなるライブでもあった。
「今日、初日が終わったということで、まだまだ暑い夏で続きますが、きっと今後、すっごい“熱い”会場あると思うっちゃん。みんなもうなんか「ヤバい……」って。メンバーも白目剥いてる時とかあると思うんだけど(笑)、それをね、一緒に楽しんで乗り越えていけたらいいなと思います。」── 田中れいな(LoVendoЯ リーダー)
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
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