【インタビュー】J、＜LUNATIC FEST.＞を語る＿フェス前夜「絶対にキミにいてほしいんだ」

■みんなの“狂気”がハマったときに
■＜LUNATIC FEST.＞は完成する

──Jさんは自分のアンテナにひっかかるバンドに声をかけて、ソロで多くの人たちと共演してきたじゃないですか。だから、フェスのノウハウをいちばん知っているんじゃないかと。

J：だからこそ、このイベントで伝えたいこと、自分たちの主義、主張が絶対にブレないようにしようということはメンバーに何度も確認してました。派手にやるとか、騒げればいいという側面もフェスにはあるけれど、今回、俺たちがやるべきことは純粋に自分たち自身やこれまでやってきたことを見つめて、未来へと放つこと。それが俺たちなりのフェスへの回答です。

──その回答のひとつがオープニングアクトのLUNACYでもあるんですか？

J：もちろん！　俺が提案したんだけど、これだけ凄いバンドに出演してもらって俺たちがオープニングを飾らないでどうするんだって。ゲストとしてみんなを迎えているわけだから、やって当然。それぐらいの気概がなければフェスへの意気込みが伝わらないと思った。

──LUNA SEAの姿勢は何も変わってないんだなと、つくづく思いましたよ。

J：しかもオープニングアクトを発表したのがLUNA SEAの初ライヴの5月29日。そういう全ての意味合いにこだわったし、芯を通さないと今まで自分たちがやってきたことが薄っぺらくなるような気がしたから。当日は「LUNA SEAってこういうバンドだよね」って思えるフェスになると思うし、まだ開催前だけど、とんでもないことになりそうな（笑）。

──個性の強いバンドばっかりだし、主宰者として、今からいろいろな意味でドキドキワクワクしているのでは？

J：そうだね。でも、俺達が聴いてきた音や感じてきたシーンには常にそういうスリルがあったから。若いバンドの連中にもそれを味わってほしいんだよね。

──過去のLUNA SEAがそうだったように何が起こるかわからない現場を体験しないと？

J：そうやってバンドは自信がついて強くなっていくから。それも含めてロックだぜ！っていう。とんでもない人たちばっかり出る、本当に惑星直列みたいなフェスだけど（笑）、今まで世代を繋ぐこういう機会が俺達になかったのは、俺達の罪でもあると思うから、今回のようなプランが実現できて自分たちもワクワクしているし。

──やっぱり“最狂”の“狂”は重要ポイントですか？

J：ある意味クレイジーな人しか会場には居られないと思う（笑）。演奏する側も自分たちの音楽を貫いて突っ走っている、ある意味クレイジーなバンドばっかりだし、そんなフェスを見に来たいと思うみんなも、ある意味クレイジーだと思うしね（笑）。そんな頼もしいみんなの最高な“狂気”がハマったときに＜LUNATIC FEST.＞は完成すると思うから。とにかく狂ったように楽しみたいですね。

──インターバルが10分ですべてのアクトを観ようと思えば観られるというタイムスケジュールも狂ってますよね（笑）。なんなら、トイレに行く時間もメシ食う時間も惜しんで、余すことなくひたすら音楽を浴び続けることができるわけで。

J：そうだよね。これはスタッフもすごいよね。みんながすべてを捧げていると思いますよ、このイベントに関しては。でも、これが俺らが思い描いていた夢のロックフェスなんだと思うんだよね。余力を残さず、ド真ん中をぶち抜いていきたいよね、ってことはメンバーと最初から話してたんだよ。

──最後にBARKS読者にメッセージを。

J：まだ行くのを迷っている人がいたら「迷うな」と（笑）。こんな瞬間は2度とないと俺達自身が思っているから。ひとりで来ても会場には最高な仲間たちがいっぱい居るから、遊びに来てほしいですね。歴史が作られるフェスだから、絶対にキミにいてほしいんだ。

取材・文◎山本弘子




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