【座談会】<SATANIC CARNIVAL>、「ムーブメントの始まりは“爆発”と“つながり”だった」
■ローカルにこだわっている<SAKAI MEETING>には
■チャリンコで会場に来る子たちもおる(笑)──U-tan (GOOD4NOTHING)
──先ほど<SAKAI MEETING>の話も出ましたが、RADIOTSとSHANKは2014年に出演してますね?
庵原:そうです。本当に楽しかったです。
YOSHIYA:俺も出た時、めちゃくちゃ楽しかったから、また出たい。大阪のエリアでやってるのがいいよね。
U-tan:僕らのイベントはローカルにこだわっているので、堺市役所の人と話をしながら2013年から続けているんです。成人式するような、ライブ会場じゃない場所でやってるんですけど。“ここに俺らはロックを持ってきたいんだ”っていう。そこに、“どんだけ目を輝かせてキッズがくるねん!”って。そういうのを俺らは訴えたいんですよね。
YOSHIYA:実際、会議室とかでやってたもんな(笑)。
U-tan:はい。チャリンコで会場に来る子たちもおるんですよ(笑)。チケット代も、なるべくキッズがきやすい値段設定にしたりとか。
伊藤:へええ、おもしろい。ラクにライブを観れるっていうのがいちばんいいよね、歩いていけるくらいの距離のところで。もちろんがんばって行く楽しさもあるんだけどさ。
YOSHIYA:遠いから行けない人もいっぱいいるからね。
庵原:長崎はまさにそうです(笑)。
──こうして今、イベントやフェスが乱立しているのも、いい状況だと捉えてますか?
U-tan:いろんな場所に遊べるところがあるっていう感じで、乱立っていう悪いイメージはないんですよね。それ以前に、たとえばクラブで深夜に音が出されへんってなったときに“なんでやねん!”って思ったんですけど、プレイヤー側にも遊びにくるやつ側にも、遊び場は平等にあるべきやと思う。だからいろんなイベントがあるっていうこと自体はいいことですよね。
YOSHIYA:選ぶのは観る側でしょ。もちろん出演者側にもある。たとえば、大小合わせて年間1000のイベントがあったとしても、お客さんも出演者もそのすべてに行くわけではないから、イベント間には競争が生まれるよね、それによって、自分のイベントをもっとよくしようってなるわけだからさ。俺らも予定調和や惰性でやってるようなイベントには絶対出ないしね。“そこに刺激はありますか?”っていうことは、呼ばれる側だけど出演者として提案したいしね。
庵原:そうです。なにせPIZZA OF DEATHは、僕らがバンド活動をする上で手本としていたレーベルで。ほとんどをPIZZA OF DEATHが教えてくれたと思っているんです。だから、第1回目に出演した時は本当に不思議な気持ちでした。すげえなって思う反面、ヘタうてないなっていうか。ここでヘタうったらバンドできなくなるんじゃないかなみたいな(笑)。
伊藤:そういう気持ちは俺もあるよ(笑)。
庵原:KEMURIでもそうなんですか。あと、PIZZA OF DEATHって遊ぶのもめっちゃ本気な感じがする。真剣に遊んでいるところはカッコいいなって思います。
U-tan:GOOD4NOTHINGは今回初めて出演するんですけど、横山健さんやPIZZA OF DEATHのアンテナの感度というか高さがすごく嬉しくて。“お前ら頑張ってるやんけ”って俺らみたいなバンドも引き上げてくれるっていうか。当然、ステージに立てば先輩も後輩もなく、同じバンドマンとして絶対に負けたくないですね。緊張感もあるんですけど、心地好い感じ。“絶対やるぞ!”っていう。
YOSHIYA:RADIOTSは初めて出させてもらうんだけど、去年出たかったイベントのひとつだから、すごく嬉しいよ。<SATANIC CARNIVAL>は、PIZZA OF DEATHが“今の面白いシーンってこういう感じだよね”って独特な視点で提案してるように思えるんだ。その提案にRADIOTSは、当然本気でブッ噛ます! もちろん楽しくね。次の日、筋肉痛と酒でぶっ倒れるくらい(笑)。普段ライブハウスでやってるやつらが幕張メッセの数万人を前にした時、そこにどういうチェーンリアクションが起こるのか、出演者もファンも含めて、どう高まっていくのかが楽しみだよ。俺たちは、ロックでヘタうちまくってるかもしれないけど(笑)。だからこそカッコいいし、今もずっと続けられてるんだろうね。
伊藤:俺はさっきも言ったけど、“聴く耳を持った人に増えてもらいたい”っていう思いがずっとあるんですよ。スカにしてもパンクにしてもね。<SATANIC CARNIVAL>はそういう場だと思うし、そこで“なんか面白いじゃんこういう音楽って”と思ってもらえるようにがんばります。まあ、あまり固く考えないでね(笑)。
──KEMURIは<AIR JAM 2012>で復活してから、とても精力的でいい状況ですしね。
伊藤:そうですね。音楽をやれてるっていうことはラッキーだったかなって思うんだよね。学校のガラス割るよりも音楽やってるほうが面白いってさっきYOSHIYA君が言ってたけど。ま、俺は学校のガラスを割ったことはないんだけど。
YOSHIYA:だから俺もないよ(笑)!
伊藤:いや、てっきり何十枚か、ね?
庵原:たしかに割ってそうな(笑)。
伊藤:まあ、それは冗談として(笑)。自分たちがカッコいいと思って、影響を受けたことをいまだにやってるわけだよね。それを続けることで、自分たちみたいなっていうと変かもしれないけど、そういう人に増えていってもらいたい。そう思ってもらうにはまず、「考えすぎず」とは言っちゃったけど、俺たち自身が研ぎ澄まして本気でぶつからないとって思うね。
YOSHIYA:それこそライブだもんね。
取材・文◎吉羽さおり SPECIAL THANKS◎<SUMMER CAMP 2015>
■<SATANIC CARNIVAL'15>
presented by PIZZA OF DEATH RECORDS
【SATAN STAGE】
OVER ARM THROW / ROTTENGRAFFTY / KEMURI / coldrain / MONGOL800 / Fear, and Loathing in Las Vegas / Ken Yokoyama / 10-FEET / FACT
【EVIL STAGE】
SHIMA(オープニングアクト) / Crystal Lake / BACK LIFT / BUZZ THE BEARS / WANIMA / HAWAIIAN6 / RADIOTS / G-FREAK FACTORY / locofrank / 怒髪天 / The BONEZ / 04 Limited Sazabys / GOOD4NOTHING / SHANK
チケット:\8,500
◆<SATANIC CARNIVAL> オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト
◆KEMURI オフィシャルサイト
◆RADIOTS オフィシャルサイト
◆GOOD4NOTHING オフィシャルサイト
◆SHANK オフィシャルサイト
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