【ライブレポート】オリビア・ニュートン・ジョン「ロックンロールのやり方でいかない？」

この公演は、演目内容的には、昨年の春からラスベガスのフラミンゴ・ホテルにて常設公演として展開されてきた『サマー・ナイツ』と銘打たれたショウと基本的には同一のもの。好評を博したこの公演は、この来日公演終了後、5月下旬から9月にかけて同会場にて再演されることも決定している。実際、映画にちなんだミュージカル的演出などを伴った今回のショウ自体も、どこかラスベガス的な感触が伴うものだった。

そして、同公演の模様が収録された最新ライヴ・アルバム『サマー・ナイツ～ライヴ・イン・ラスベガス』が、去る4月22日に来日記念盤としてリリースされていることもお伝えしておきたい。まさに今回の来日公演がそっくりそのまま追体験できるような内容による、全22曲収録の2枚組である。

また同時に、5年前の来日時にデビュー40周年を記念してリリースされていた2枚組ベスト・アルバム、『40／40～ベスト・セレクション』も再リリースに至っている。タイトルが示す通り、40年ぶんの40曲（正確にはそこにボーナス・トラックが加わった全41曲）が凝縮された、手頃でなおかつ痒いところに手の届いたアイテムになっている。

オリビアはこの公演ののち、4月28日と30日の両日にも同じく渋谷のBunkammuraオーチャードホールのステージに立ち、5月2日には『Pray For Fukushima』と銘打ちながら、彼女にとって初めての福島公演を実施することになる。アミューズメントとエキサイトメント、そして癒し。すべてが詰まったオリビアによる極上のエンターテインメントに、是非この機会に触れて欲しいものだ。

ライブ写真：Masanori Doi
文：増田勇一




◆オリビア・ニュートン・ジョン・オフィシャルサイト