パティ・スミス、涙でルー・リードの殿堂入りを紹介

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土曜日(4月18日)ロックの殿堂入りセレモニーで、ルー・リードのプレゼンターを務めたパティ・スミスが涙ながらに彼の功績を称えた。

◆パティ・スミス画像

「2013年10月27日、わたしはロッカウェイ・ビーチにいて、ルー・リードが亡くなったとの知らせを受けました。孤独を感じた瞬間でした。わたしは1人、海辺で彼のことを想いました」「そしてニューヨークへ戻ってみると、街全体が変わってしまったかのようでした。道では人々が泣いており、どのカフェからもルーの声が聴こえました。誰もが彼の音楽をプレイしていました。道行く人全員が唖然としており、見知らぬ人たちがわたしのところへ来てはハグを交わしました。コーヒーを作ってくれた青年は泣いていました。街全体がです。まるで……、ごめんなさい。そのとき、彼はわたしの友人というだけでなくニューヨークの友人でもあったことを忘れていたのに気づきました」

「わたしは彼が教えてくれたこと全てを覚えています。彼は虐げられた人たちを受け入れ励ます人道主義者でした」「ルーは詩人でした。最も心を打つ、そして率直な方法で音楽の中に詩を織り込むことができる人でした。こんなパーフェクト・デイ(涙)、ごめんなさい。こんなパーフェクト・デイを、あなたと過ごすことができたのをとても嬉しく思っている。あなたといると、わたしは自分を忘れることができた。誰かべつの人物になったような気がしていた。誰かいい人に。あなたはいい人だった。ルー、あなたは良かった」

また、リードの奥さんだったローリー・アンダーソンは、「いま、ここクリーブランドにいるなんて素晴らしいことです。ルーはこれを喜んだでしょう」と、話した。「ルーはライターとしての自分や個人としての自分、ロックンロール・スターとしての自分の違いを理解していました。自分の役割を巧みに使い分けていました。レザー・ジャケットを脱ぐように、名声を拭い去ることができたり、利用すると決めていました。フェイムそのものはとても重要なものでした。ルーは心から自分のしたことを誇りに思い、自分の作品を評価していました。そして今夜、その一部になることを彼は非常に光栄に思っていることでしょう」

セレモニーでは、ルー・リードの音楽を称え、ベックがファンのネイト・ルイスと「Satellite Of Love」を、ヤー・ヤー・ヤーズのカレンOとニック・ジナーが「Vicious」をパフォーマンスした。

Ako Suzuki
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