【インタビュー】VALSHE、9thシングルは「自分自身についた嘘です」

■「君への嘘」のように今までになかったチャレンジを続ける一方で
■5年間の集大成のような活動や作品もきっと形になっていく

▲「君への嘘」名探偵コナン盤

▲「君への嘘」Musing盤

──先ほど話にも出たTWO-MIXさんのカバー曲「TRUTH ～A Great Detective of Love」は『名探偵コナン』のテーマに起用された曲ですが、今回シングルに収録したのは『名探偵コナン』繋がりということでしょうか？

VALSHE：これまでにも過去に何曲がカバーをしてきましたが、選曲のポイントは“好きだから”という一点だけなんです。たとえば、周囲が何と言おうと自分だけがすごく好きな曲……たとえば、テレサ・テンさんの曲とかもあれば、今回はminatoも好きな曲でもあるんです。２人でご飯食べたりしながら、いつか歌えたらいいなというリストに入っていた曲だったので、カバーできて本当にうれしいですね。

──『名探偵コナン』のタイトルに“嘘”を、カバー曲では「TRUTH」（真実）を歌うということについては？

VALSHE：指摘されて初めて気がつきました（笑）。きっとminatoをはじめ、チームの誰も気が付いてませんね。

──アートワークについても伺います。今回はこれまでとは随分と雰囲気が違いますよね？

VALSHE：これはVALSHEの夢が反映されているんです。限定盤では「今のVALSHEの心情を表した表情」であり、限定盤は「今より以前のVALSHEの気持ちを表したもの」なんです。歌詞に「別れ」が描かれているので、黒い服装をぱっと見て「喪に服している」とイメージする人もいるようですが、そうではありません。冠婚葬祭で身につけるハットは、VALSHEのファッション性を重視して選びました。ミュージックビデオをご覧いただくと、最後に手書きの手紙が映るんですが、そこに曲の内容の答えもきっと書かれています。限定盤にはそのメイキング映像も収録されるので、じっくり観てください。

──通常盤のジャケットは、すごく“素”というかナチュラルな雰囲気で。

VALSHE：いつもの素顔、リラックスした表情を見せたくて、隣に白皙が居て笑わせてくれました（笑）。限定盤は曲を流しながら、自分の心情をそのまま映し出しました。

──４タイプあるジャケットを繋げると“秘密”が明かされるとか。その秘密を少しだけ教えてもらえませんか？

VALSHE：分かりやすく言えば、並べることで１つの画が完成するんです。１枚ずつでもちゃんと成立するんですが、４枚を繋げることでメッセージが完成します。そのメッセージが今作の１つの答えでもあるし、ゲーム性があったほうがより楽しんでもらえると思って。今回は写真が１つのアートのモチーフでもあるので、それをいろんな形で表現しているところも着目してもらえるといいかもしれませんね。

──『名探偵コナン』盤に収録されたスペシャル対談はいかがでしたか？

VALSHE：コナン君と毛利小五郎さんとの対談ということなんですが、なんというか、ドラマCD仕立てなんです。アニメ１話分くらいのボリューム感があるんじゃないかな。『名探偵コナン』ファンの皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいですね。共演は、もう嬉しいのひとことでした。声優の仕事もさせていただいている人間としては、すごく学ばせていただくことも多かったですし、『名探偵コナン』ファンの１人としては、こんな贅沢があっていいのだろうかと（笑）。横でコナン君や小五郎さんが話しているのを聞くとなんて幸せなんだろうと嬉しくて仕方ありませんでした。顔に出過ぎると、ちゃんとしゃべれなくなってしまうので、それを抑えるのが大変でしたね（笑）。

──2015年はこの「君への嘘」で本格的に始動しますが、どんな１年にしたいですか？

VALSHE：今年は５周年を迎えます。「君への嘘」のように今までになかったチャレンジを続ける一方で、集大成のような活動や作品もきっと形になっていくのかなと思うんですね。自分が培ってきたものを最大限に反映させた作品を作りつつ、それをいろんなところへ実際に行って届けられたらなと思っています。

取材・文◎橘川有子



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