ヤマハから強力なアナログシンセサウンドが楽しめるiOS用シンセサイザーアプリ「Yamaha Synth Book」登場
ヤマハは、iPhone/iPod touch/iPad向けアプリケーション「Yamaha Synth Book」の提供を開始した。アップルApp Storeから無料でダウンロードできる。
「Yamaha Synth Book」は、ヤマハのシンセサイザー40年の歴史を楽しめるコンテンツや、新開発のバーチャルアナログシンセサイザー「AN2015」など、さまざまなコンテンツを統合したヤマハ シンセサイザーのポータルアプリケーション。
ヤマハは、1974年に「SY-1」を発売以来、さまざまなタイプのシンセサイザーを発売してきた。1977年にはアナログシンセサイザーでありながら表現力豊かな音色と和音演奏を実現した「CS-80」、1983年にはデジタルシンセサイザーのさきがけであり、特長的なサウンドで一世を風靡した「DX7」、そして2001年には、初代「MOTIF」を発売。その優れた音色、演奏性、操作性は、世界中のアーティストに認められ、あらゆる音楽シーンで使用されてきた。このヤマハシンセサイザー40年の歩みを閲覧できるのが第1のコンテンツ。全5章から成る本編、サイドストーリーとも言える9つのコラム、170以上の製品を網羅した年表をiPhone/iPad用に読みやすくまとめている。
そして注目は、バーチャルアナログシンセサイザー「AN2015」。iPhoneやiPadの画面上の鍵盤やボールコントロールを操作することにより、アナログシンセ音色を演奏したり、編集することが可能。また、ドラムパッドの操作でドラムフレーズを鳴らすこともできる。
「AN2015」には、アナログシンセ音色を鳴らすことを目的としたSYNTH画面と、ドラムフレーズを鳴らすことを目的としたDRUM画面の2つの画面(モード)を用意。たとえば、DRUM画面にて任意のドラムフレーズを鳴らし、SYNTH画面に移動して任意のアナログシンセ音色を選択して演奏すれば、ドラムのバッキングに合わせてシンセ音色の演奏が可能だ。
▲内蔵のAN2015はアナログシンセを鳴らすSYNTH画面、ドラムフレーズを鳴らすDRUM画面を用意。音色のエディットも可能。
また、ヤマハのミュージック・プロダクション・シンセサイザー「MOXF」(V1.10)とLightning - USBカメラアダプタ(アップル製)でUSB接続すれば、ケーブル1本の接続で「AN2015」を「MOXF」の外部アナログ音源として利用することが可能。「MOXF」の鍵盤で演奏する情報(MIDI)が「AN2015」へ送られ、その発音(オーディオ)が「MOXF」へ送られるため、「AN2015」の強力なアナログシンセサウンドを「MOXF」内蔵音源の音と合わせてライブやステージで手軽に活用することができる。
このほか、現行のヤマハのシンセサイザーやステージピアノ、アプリケーションなどが確認できることに加え、製品サイトやFacebookなどの関連サイトへのリンクも用意。ヤマハのシンセサイザーに関する情報に簡単にアクセスすることができる。
製品情報
価格:無料
発売日:2015年1月23日
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