【ライヴレポート】J、赤坂BLITZ5DAYSで「見つけたかったのは何も変わらない情熱」

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赤坂BLITZにて五夜連続で行なわれた<J-2014 SPECIAL LIVE AKASAKA BLITZ 5 DAYZ-LIKE A FIRE WHELL>の最終公演、11月25日はとんでもなく熱い夜になった。

◆<J 2014 SPECIAL LIVE AKASAKA BLITZ 5DAYS –LIKE A FIRE WHEEL->画像

▲2014年11月21日(金)@赤坂BLITZ

アンコールでJは、まだまだエネルギーがありあまっているフロアーを見渡して笑顔を見せ、2002年からスタートし、すっかり恒例となった5DAYS公演が自分ひとりの力ではなし得なかったと感謝の言葉を述べた。

「アルカラ! NAMBA69! OVER ARM THROW! FULLSCRATCH! The BONEZ! TOTALFAT! AA=! 女王蜂! RADIOTS! [Alexandros]!」

拍手がわき起こる中、すべての出演アーティストの名前を挙げて敬意を表し、「今回、見つけたかったのは何も変わらない情熱、これからも何も変わらない想いかもしれない。実は5DAYSで俺がいちばんエネルギーをもらったんじゃないかと思います。不器用なヤツですが、これからも騒がせていくので、よろしくお願いします」と全力で「どうもありがとう!」と叫んだ。

▲2014年11月22日(土)@赤坂BLITZ

実際、最終ワンマン公演で、Jは過去のすべてのライヴを更新する熱量のカタマリのようなライヴを見せてくれた。

衝動を抑えきれないキッズのようにステージへと走り、水を巻き散らして「飛ばしていくぜ!」と叫び、オープニングナンバー「break」が演奏された瞬間、燃えたぎるようなエナジーに身体ごと持っていかれた。5日間、歌い続けてきたとは思えないJの太いヴォーカルとベース、ギターの藤田CBGBタカシ、同じくギターの溝口ゴッチン和紀、ドラムのスコット・ギャレットによる問答無用のグルーヴが導火線に火をつける。Jそのものでもあるとも言えるキラーチューン「PYROMANIA」では、フロアに無数の炎が揺れる景色の中、ゴッチンが男気あふれるエモーショナルなソロを鳴らし、藤田が火を吹くような強烈なソロでシビれさせる。Jが台に登って客を煽り、ジャンプをキメた「Resist bullet」では大地が唸りを上げるようなど迫力の演奏が投下された。そこから、一気にはじけ飛ぶような最高のロックンロール「RECKLESS」ではモッシュ&ハンドクラッピング。身体中の血がかけ巡るようだ。

▲2014年11月23日(日)@赤坂BLITZ

Jがステージを去るときに「次に会うときまで、オマエら、全員、くたばんなよ!」と叫ぶ場面はパイロの精鋭達なら全員、その心に刻まれていると思うが、筆者自身もこれまでいったい、Jのライヴに何度ガソリンを注入されたことか。

そして、その首謀者である中心人物はもちろんJなのだが、この日のアクトで思ったことは誤解を恐れずに言えば、メンバー、オーディエンスを含めて全員がJなのだということだった。J、藤田、溝口、スコットの鳴らす音の強靭さとしなやかさは恐るべきことに、年々パワーとキレを増していて、深みや奥行きが加わっている。もはや世界中廻っても無敵のロックバンドと言える領域に達しているのである。そして、全員がこの場にいることを誇りに思っているだろうオーディエンスのハンパない熱さにはいつも目を奪われる。

▲2014年11月24日(月)@赤坂BLITZ

本編最後の曲「CHAMPAGNE GOLD SUPERMARKET」でJはソロ初期の赤坂BLITZのライヴを彷彿とさせる行動に出た。PAによじ登り、Tシャツを脱ぎ捨てて「思い出してきたか!? 赤坂!」と叫んだのだ。「この中でいちばんイカれたヤツは誰だ!?」、「この中でいちばん高く跳べるヤツは誰だ!?」と煽るJにフロアから「俺だ!」「私だ!」とばかりに手が挙がる。こんなイカれたイカした景色があるだろうかと思った。一体感という言葉では語り尽くせない。

この日、Jは5DAYSで披露してきた新曲を8曲目に演奏したが、緻密に構築されたバンドアレンジにロックの衝動をぶちこんだこの曲がJがますます加速していく意志表明のごとく響いてきた。

1997年にパンクロック、ロックンロールに撃ち抜かれた自身の原点と向き合い、Jのソロワークはスタートした。過去の音源たちを改めて聴くと、Jのヴォーカルとドライヴするグルーヴが、共犯者たちと燃焼し続けてきた日々の中で、いかにタフになっていったか、いかにメッセージを貫いて今に至るかがよくわかる。これほどミュージシャンに憧れられたベーシストはそうそういないと思うが、それを背負ったJの生き方そのものがJの鳴らすロックだ。

▲2014年11月25日(火)@赤坂BLITZ

数々の素晴らしいバンドたちと繰り広げられた5DAYSは、必ず2015年のツアー、そして、これから生まれるであろう新しい曲たちにフィードバックされるだろう。さらなる高みへと突き抜けていくJに出会えるはずだ。

取材・文◎山本弘子

■<J 2014 Last Live>
2014年12月30日(火) 渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット (税込 / ドリンク代別) : \5,300
チケット一般発売 2014年11月29日(土)~
[問]SOGO TOKYO:03-3405-9999

■< J 2015 SPRING TOUR>決定!
5/2(土) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
5/3(日) 名古屋・CLUB QUATTRO
5/5(火祝) 仙台・Rensa
5/6(水祝) 東京・EX THEATER ROPPONGI

■<F.C.Pyro.NIGHT vol.12 >※FC限定ライヴ
4/26(日) 大阪・umeda AKASO
4/29(水・祝) 東京・LIQUIDROOM
※Jオフィシャルファンクラブ「F.C.Pyro.」で行うチケット優先予約は、12/14(日)23:59までにご入会手続きを完了された方までお申し込み可能です。※郵便振替:12/10(水)消印まで。詳細は近日発表!

◆J オフィシャルサイト
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