<2014楽器フェア>レポ第2弾、ギター・ドラム関連も注目製品が勢揃い、珍しい楽器も多数展示
11月21日から23日の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催された2014楽器フェア。レポート第2弾はエレキギター・打楽器エリアを中心にお届けする。ギター、ドラム関連では新製品や人気モデルのほか、イベント用の特別モデルも各社が用意。hide生誕50周年を記念した特別展示も多くの来場者を集めた。本稿では会場で見つけた珍しい楽器なども紹介する。
▲hideの生誕50周年を記念して、本人が愛用していたギター(実機!)を特別展示したhideギター展。オフィシャルイベント以外では展示されることがなかった貴重なギターが、展示ホール内の特設ステージに登場。
▲ギター関連では、どのブースも新製品を中心に出品。試奏可能なブースも多く、多くの来場者がギターやアンプの音を確かめていた。また、試作品や楽器フェア限定モデルなど、特別なモデルの展示も目についた。派手なインレイを施したもの、美しい木目を活かしたものなど、凝ったデザインで高級感ある製品が注目を集めていた。左からタカミネ、Ibanez、Paul Reed Smith。
▲荒井貿易のAria Pro2のブースに多数展示されていたのは、国産のギター、ベースの新製品(左)。中央手前にあるのはFairlyペイントが輝くSHOW-YAの五十嵐sun-go美貴モデル。新規取扱いを開始したCrushのドラムも展示されていた(右)。独自製法による継目のないアクリルシェルは、鮮やかなオレンジ色がまぶしい。
▲ESPは、特別仕様のExhibition Limitedを多数展示。木目やカラーリングが美しいモデルをはじめ、凝ったデザインのギターやベースがズラリと並ぶ。すべて1本モノだ。角度や照明により多彩な表情を見せるモデルは、近くで見ると細かい凹凸がつけられ複雑に加工されているのがわかる(右)。
▲ESPブースでひときわ目立っていたのが工芸品のように美しいインレイが施されたExhibition Limitedのギター(左)。ベースもカラーリングや木目が美しいモデルが多数(中)。複雑な木目がユニークなモデルは、寄木細工のように木を組み合わせて構成したもの(右)。
▲石橋楽器のブースには、Knaggs Guitarsのハンドメイドによる仕上げの美しいギターが大集合(左、中)。受注生産モデルのKnaggs Creationシリーズのプライベートオーダー第一号機も展示されていた(右)。
▲神田商会はZEMAITISブランドの未発表ギターを多数展示。ボディトップ一面に貝を使った螺鈿を貼ったパールトップ(左手前)や、金属板をトップに張り付けたメタルフロントモデル(左奥)、ボディに美しいインレイを施したもの(右手前)など美しいギターが並ぶ。ブリッジやテールピースなどはオリジナルパーツで仕上げられている。
▲キョーリツのブースで多くの来場者が興味を持って見ていたのがMesa/Boogieの新製品MARK5 TWENTY-FIVE。フラッグシップモデルであるMARK5を約35センチの超コンパクトなボディに凝縮した25W/10W切り替え可能な小型ヘッド。キャビネットシミュレーターのCAB CLONEも搭載する。隣のギターと比べればそのコンパクトさがわかるはず。
▲キョーリツに展示されていた強烈な印象のB.C.Richのギター(左)。左からVシェイプをベースに、竜をデザインしたDRACOのGhost Flame、エアロスミスのジョー・ペリー使用ギターとしても知られる10弦のBich Perfect 10。MEINLのシンバルは、ラウドなMbシリーズやダークなGeneration Xシリーズなど多数が並べられていた(右)。
▲クルーズマニアックサウンドのギターを並べたクルーズのブース。ソリューションシリーズでは新製品solution HDSの2ハムバッカーモデル(左)やHSHモデルが目立つところに展示されていた(中)。ナイロン弦を張ったエレガットのSix Nylonは木目の美しいキルテッドメイプルとポプラトップ(右)。
▲コマキ通商のブースには、重厚感あるSONORのドラムが並べられた。新製品のHYBRID Xは、バスドラムがメイプル、スネアがビーチ、タム類がバーチというユニークな組み合わせのセット(左)。SONORのカクテルドラムMARTINIは、新色のゴールド・ギャラクシー・スパークルのセットが展示されていた。
▲島村楽器で目立っていたのが、渡辺香津美が完全監修したシグネイチャーギターのHISTORY Tidewater(左)。再高級グレードのキルテッドメイプルを使用、セミホロウボディとなっている。ヴィンテージアンプの良さを活かしつつモダンなサウンドもカバーすることで人気のBad Cat USAのアンプも多数展示(右)。上に乗っているのはリアンプ/アッテネーターのUnleash。
▲島村楽器は、元Valley Artsの凄腕ギタービルダーDon Groshが93年に設立したGrosh Guitarsのギター、ベースも多数展示(左)。アコギでの注目はKawakamiギターとのコラボモデル、希少性の高いルッツ・スプルース採用のNew Wave SS(右)。カッタウェイによって失ったボディ容積を補うためプレイサイド(右ひじが当たる付近)を膨らませたデザインがユニーク。
▲日本エレクトロ・ハーモニックスのブースには、Grover JacksonによるGJ2ギターが多数。多くの来場者が注目していたのは片側が長い変則VシェイプのConcorde(左)。特徴的なシェイプのロケットFXシリーズをはじめ、ClassicシリーズのVoodooなど、ロジャー・メイヤーのファズやディスト―ションも大量展示。
▲野中貿易は、100年以上の歴史を誇る老舗メーカーLudwigのドラムセットを多数展示。シンプルでクラシカルなセットばかりだが存在感抜群(左、中)。メタルシェルのBlack Magic、アクリルのVistaliteなどスネアの名機も多数展示(右)。
▲パール楽器のブースにはシルバーに輝く要塞のようなドラムセットが登場。バスドラム8台、シンバル約50枚という巨大なセットは、Carboncore、Masters Premium Legendなど複数のシリーズの組み合わせ(左)。Hughes & KettnerはTubeMeisterシリーズを中心に30周年記念モデルなど大型アンプから小型アンプまで数多く展示、試奏する来場者も多数(中、右)。
▲星野楽器のブースには、Ibanezの楽器フェア限定モデルが多数。フレイム・メイプルのバインディングがアクセントのカスタムRG(左)や、指板からボディまで全面にインレイをあしらった1本モノのRG(中)など。KORGとのコラボによりmini kaoss pad 2Sを組み込んだギターのRGKP6とベースのSRKP4も展示(右)。タッチパッドで多彩なエフェクトをコントロールできる。
▲TAMAドラムも展示された星野楽器ブース。目玉は継ぎ目のないアクリルシェルを採用したドラムセット、Silverstar Mirage(左)。コンパクトなカクテルドラムは、RolandのトリガーモジュールTM-2を組み合わせたSilverstar “Cocktail-JAM” Hybrid Kit(中)。トリガー・ピックアップRT-10Sがスネアに(右)、RT-10Kがバスドラムに取り付けられている。
▲モリダイラ楽器は、モーリスのアコースティックギターを数多く展示。木目のきれいなメイプルやハカランダ材を使った楽器フェア限定モデルも(左)。豊かな鳴りに定評あるdwのドラムはPaisteのシンバルとともにセットを組んで展示されていた。
▲存在感抜群の英国老舗メーカーのOrange(左)や、メタルギタリストに人気のドイツ製Diezel(中)といった大型アンプも展示したモリダイラのブース。Diezelからはフットスイッチで操作できるプリアンプZerrer(右)も参考出品されていた。
▲山野楽器はRickenbackerとHofnerのブースも出展。Rickenbackerは330や620の限定カラーモデル(左)、f字ホールを配した325C64の1996仕様を再現した限定モデル(中)などを展示。照明に浮かび上がって独特のデザインが印象的だ。Hofnerはおなじみバイオリンベースが多数陳列される中、鮮やかなブルーの指板を持つ参考出品のアイボリーモデル(右)が注目を集めていた。
▲山野楽器のFenderブースは、Stratocasterの60周年モデル(左)を中心に展開。銀パネアンプの新モデル'68 Custom Vibroux Reverb(右)をはじめとしたギター/ベースアンプも試奏できる状態で数多くスタンバイ。Char、ken、高中正義、INORANなど、Custom Shopのシグネイチャーモデルは触れる状態で展示(中)。写真を撮る人が多数見られた。
▲人気のキャラクターU900をはじめウクレレ関連製品を多数用意したマルエ。kusakusa88の穴開け&サンドグリップ印刷で滑らないピックや、ギター用コンデンサーも展示。
▲アコースティック・ギターエリアの荒井貿易Ariaのブース(左)では、取り外し可能なフレームを用いたトラベルギター「シンソニード」に、リバーブとコーラスを搭載したモデルをサンプル展示。エスジーテクノロジーズ(右)は、ネック・弦・ボディが3分割できる高級ポータブルエレキギターSGT-3DPEGを展示。ネックスケールは24インチ、ストラトやテレキャスターと同じ25.5インチのLシリーズも新たに登場。
▲創立95周年のキワヤ商会(左)はアニバーサリーモデルを展示。来年生誕60周年となるFamousウクレレからは上位ブランドとなる新シリーズ「F」をはじめ数多くのモデルが。ミュージアムクラスの秘蔵のヴィンテージウクレレも。ゾディアック・ワークス(右)は、布袋寅泰のTC BLACK LINE、HISASHIのGUILTY 01、K.A.ZのSLVなどが注目を集めていた。奥にもアーティストモデルを中心に数々のモデルがずらり。
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