AC/DC「マルコムは音楽を作り続けろと言った」
AC/DCのアンガス・ヤングが、兄マルコムに認知症の症状が出始めたときのことについて語った。マルコムは病が診断されたとき「できなくなるまでやる」と宣言したそうだ。
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米ラジオ番組『The Howard Stern Show』に出演したアンガスは、マルコムは前作『Black Ice』(2008年リリース)制作時に何かおかしいと感じ始めていたと話した。「彼はいつだってすごく几帳面な人だった。それがよくまごつくようになって、自分でも何かがおかしいってわかっていた」
「初めて(認知症だと)診断されたとき、俺は彼に“この状態でやり続けたいか?”って訊いたんだ。彼は“ああ、できなくなるまでやり続ける”って答えた。それが彼だよ」
フロントマンのブライアン・ジョンソンもこう話している。「マルコムは真っ直ぐな人だ。そのままのことを口にする。彼は何が起きているのかわかっていて、俺らに“音楽を作り続けろ”って言った。センチメンタルな言い方じゃない。彼はそういうタイプじゃない。ドラマチックなことはなかった。ただ、“音楽を作り続けろ”って」
AC/DCは4月、マルコムが健康上の問題からバンド活動を休止すると発表。9月に、もうバンドに戻らないことが告げられた。アルバムの制作にはマルコムとアンガスの甥スティーヴ・ヤングが参加した。
AC/DCは来月、ニュー・アルバム『Rock Or Bust』をリリース。2015年に世界ツアーを行う。
もう1つ気になるフィル・ラッド(Dr)の問題だが、ジョンソンは「彼はまだメンバーなのか?」との質問にこう答えた。「俺ら、このことは解決しなきゃならない。俺たちがなにかする必要は…、彼を解雇するとかそんなことはしなくていいと思う。この状況は勝手に答えを導くだろう。彼は自ら苦境に陥ったんだ。俺らができることはなにもない。裁判のことや判事、陪審員のことについては話してるよ。でも、俺らはツアーに出る。そして、俺らを止めるものは何もない」
Ako Suzuki