THE NOVEMBERSのニューシングルは、“対価”について自分なりの意思表示
THE NOVEMBERSが、3枚目のシングル「僕らはなんだったんだろう(Parallel Ver)」を本日2014年11月18日(火)に、特設サイトでのフリーダウンロードとiTunes Store限定でリリースした。
◆THE NOVEMBERS シングル「僕らはなんだったんだろう(Parallel Ver)」ジャケット
この楽曲は、2014年10月15日に発売された5枚目のアルバム『Rhapsody in beauty』のラストトラックの別バージョンとなる。レコーディングミックスもアルバム同様に、Syrup16g、ART-SCHOOL、indigo la end等のレコーディングエンジニアである岩田純也を迎えて行われた。爪弾かれるギターの一音一音に想いが込められているような、非常に深遠なスローバラードとなっている。
今作についてぜひ注目して欲しい点が、音源の購入方法がふたつあることだ。ひとつは、特設サイトで一人一人違うジャケットをデザインできる「パラレルジャケット」を制作し、それをTwitterでシェアすることでmp3音源をフリーダウンロードする方法。もうひとつは、iTunes Storeでの通常購入となる。「パラレルジャケット」とは、『Rhapsody in beauty』のモチーフの一つである「パラレルワールド」を表現したものだ。通常版のアルバムジャケットの物語とは別の未来をユーザー自らがデザイン&作成することでより深く作品の世界観に触れてほしいという願いが込められているという。全ての写真及びイラストの原作は、THE NOVEMBERSのこれまでの作品のアートワークを制作したtobirdが作り上げた。2013年10月に自主レーベル「MERZ」を立ち上げて独立という手段をとった彼らが、自分達の信念を、制作面ではもちろんのこと販売方法にまで貫いていることが伝わってくるシングルである。
小林祐介(Vo/Gt)は、この2形態のリリースについて自分の考えを次のように語っている。
「今回購入方法を二つ設けた理由は、“対価”について自分なりの意思表示をしたいと思ったからです。作品に対してリスナーが差し出してくれる“対価”は、お金に限ったことではありません。例えば、時間や労力などがそれにあたるかもしれません。(時には笑顔なども)
よって、今回THE NOVEMBERSの3枚目のシングルに対して、リスナーは“対価”を選択出来ます。お金という対価、労力という対価。クリエイターの作品の持つ魅力や価値に対して、リスナーが自身の大切な何かを差し出してくれることは、様々な形で双方の未来を明るく照らすと僕は信じています。」――小林祐介
3rd Single「僕らはなんだったんだろう(Parallel Ver)」
11月18日(火)発売MERZ-0028 ¥250(税込)
レーベル:MERZ
特設サイト:http://parallel.the-novembers.com/
この記事の関連情報
The Novembers、3年半ぶり9thアルバムは二度目のセルフタイトル「こういうのが作りたかった」
【インタビュー】有村竜太朗、再起動作品に三者三様のギタリスト「単純にバンドで面白いことやろうみたいな気持ち」
【インタビュー】Petit Brabancon、高松浩史が語るEP『Automata』「挑戦というか、すごく新しい」
THE SPELLBOUND、<BIG LOVE>でJean-Ken JohnnyとBOOM BOOM SATELLITES楽曲共演
The Novembers、3年ぶり新曲配信リリース+15周年記念『全歌詞集』を限定販売
【ライブレポート】The Novembers、ワンマン<20221110>に今までを超えていく飛躍の瞬間
The Novembers、東名阪ワンマンツアーを2023年春開催
【ステージ楽器紹介】Petit Brabancon、高松浩史 Bass Sound System「初の挑戦も」
【インタビュー】Petit Brabancon、高松浩史が語るアルバム『Fetish』「このバンドでしかできないこと」