【ライブレポート】まなみのりさ、踊らないアイドルは魅力的か?
2014年11月3日、赤坂グラフィティで行われた、まなみのりさのライブ。この日は、いつもの踊って歌うの“踊る”部分を封印したアコースティックスタイル。ピアノ、ギター、パーカッションの生演奏で歌う楽曲はアレンジされ、まるで新しい曲のようだった。
◆まなみのりさ画像
アイドルイベントに出演することが多い彼女たちにとって、東京のライブハウスで対バン形式のライブに出演するのは初めてかもしれない。アイドルに何ができるのか? 踊らないアイドルは魅力的なのか? と思う方もいるだろう。しかし、彼女たちには、3人の声によるハーモニーという武器があった。踊らない分、歌に集中する彼女たちの声は、とてもまっすぐに歌詞が言葉になって伝わってくる。この曲は、こんなことを歌っていたのか、と改めて思った人もいたのでは? 気づけば、座って歌う、座って聴く、そんなスタイルが当たり前のように感じていた。
「きっとここで逢える」では、<勝ち負けを決めるのは 自分なはずさ>と歌い、「ポラリス」では、<誰かと比べ競い合う ものじゃないよね>と歌う。誰かに頼ってしまいたくなる思いを振り切らせてくれるようなメッセージは、強く背中を押してくれる。
多くのアイドルが産まれ、それぞれコンセプトを持って活動する今、正解などどこにもない。だからこそ、アイドルという枠に無理やり押し込む必要もないのだ。この日、彼女たちが、アイドルだったのか、シンガーだったのかは、会場いた人たちが決めること。初めてまなみのりさを見た人が、彼女たちをどう見たか? いつも彼女たちを見ている人たちは、この日の彼女たちをどう見たか? それはこれからのライブで分かることだろう。
遠く離れた人を思う春の歌「桜エトランゼ」。不安な未来に負けない自分を鼓舞する冬の歌「きっとここで逢える」。一瞬の恋を歌う夏の歌「レモンサイダーと夏休み」。春、夏、冬を感じながら過ごす秋の夜だった。
11月29日には、六本木で主催ライブを行い、12月には、広島でのクリスマスライブ。年明けには、東京で3度目のワンマンライブを控えるまなみのりさ。これからの活動のベクトルは、これまで以上に広くなっていくだろう。
Photo by Hiroki Yamamoto
<まなみのりさ 2014年11月3日@赤坂グラフィティ>
1.桜エトランゼ
2.ポラリスAb
3.きっとここで逢える
4.レモンサイダーと夏休み
5.ポラリスEpisode ZERO
6.ポラリス
<まなみのりさ ライブ>
●2014年11月29日(土)まなみのりさ東京主催ライブ<年末突入☆ライオット2014 ~The beginning of the end of the year~>
@LiveSpace虎寅虎(東京・六本木)
●2014年12月20日(土)OPEN 12:30/START 13:00
岡山みのり生誕祭“あかいきつねとみのりのたぬき”
@広島BACK BEAT
●2014年12月20日(土)OPEN 17:00/START 17:30
まなみのりさクリスマスライブ“まみりークリスマス”
@広島BACK BEAT
●2015年1月10日(土)
まなみのりさ 3rd ワンマンLIVE in TOKYO “MMRe:start”
@六本木 Morph-Tokyo
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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