【インタビュー】DIV、3周年特別企画第一弾「Point of view=視点を変えることで新たに見えるもの」
DIVが9月7日の目黒鹿鳴館公演を皮切りに、ワンマンツアー<1st oneman TOUR CHANGE MY POV>を開催中だ。2014年5月、EX THEATER ROPPONGIの<2nd Anniversary LIVE>にて、3周年特別企画『III』始動を発表した彼らは、その第一弾としてシングル「Point of view」を8月27日にリリース、同作を掲げてバンド初の全国7ヵ所8公演におよぶワンマンツアーへ漕ぎ出した。
◆DIV 拡大写真
そして前述の目黒鹿鳴館公演では「今回のツアーではいろんな曲の楽しみ方をみんなで作っていきたい」と語ったヴォーカリストのCHISA。ますます広がりを増しながら自らのオリジナリティを追求していくDIVの今をとらえるべく、BARKSはメンバー4人に<2nd Anniversary Live>、最新シングル「Point of view」、そして今後についてじっくりと話を訊いた。
◆ ◆ ◆
■ディズニーランドから帰るときの淋しい感じみたいな(笑)
■楽しい1日が終わっていく感じを表現したかったんです──CHISA
▲CHISA(Vocal) |
▲2014.5.10@EX THEATER ROPPONGI |
▲2014.9.7@目黒鹿鳴館 |
CHISA:DIVがまた新しい一歩を踏み出せたな、ということがライヴをやってみての一番大きな印象です。新曲「Point of view」を初披露したことも含めて、あのライヴで弾みをつけて、その後のライヴやイベントを通して、かなりバンドが進化したことを感じてて。<2nd Anniversary Live>の頃のDIVを思い返すと、まだそれ程時間は経ってないのに、ちょっと懐かしい感じがするんですよ。バンドがさらにスキルアップする礎になったというところで、大きな意味を持ったライヴになりましたね。
ちょび:あんなにデカい会場でワンマンをするのは初めてだったし、「漂流彼女」の衣裳を着てライヴをするのも初めてで、ちょっと動きにくいだろうなと思っていたし。だから、ライヴ前はすごく緊張しました。本番が始まってからは……演奏することに集中し過ぎて、あまり記憶がない(笑)。でも、いいライヴだったのは確かなことで、お客さんにいい光景を見てもらえたんじゃないかなと思います。
satoshi:DIVの2年間の集大成であると同時に、その後に控えている「Point of view」を掲げた活動の幕開けの日だったんですね。だから、アニバーサリー・ライヴだったけど過去を振り返るんじゃなくて、「漂流彼女」という新しい顔を見せて、さらに新しい扉を開いたライヴになった。今考えてみると「Point of view」を発表するためのライヴみたいになった印象すらあって。
将吾:感想はみんなと同じ、もうこれ以上話すことがない(笑)。ただ、俺はあのライヴ後にポール・リード・スミスのプライベート・ストックを買いました。今までいろんな機材を揃えてきて、アンプに関しては現状満足しているんですね。でも、もっと機材をグレードアップしたいという気持ちがあって。プライベート・ストックはすごく気に入っているので、ライヴで使いたくない…というか、使わないと思います。もし傷がついたりしたら、俺の心も傷つくので(笑)。
一同:あはは!! それも、大きな傷がね(笑)。
将吾:そう(笑)。だから、レコーディング専用にしようと思っています。
──いい形で2周年を迎えられましたね。それに、ここまでの話を聞くと、最新シングル「Point of view」がリリースされたのは8月27日ですが、新しいシングルの構想はかなり前からあったことが分かります。
CHISA:前シングル「漂流彼女」を作っている時点で、「Point of view」もできていました。けっこう早い時期にシングルのリード曲の候補が何曲かできたので、これはどういう順番で出したらドラマティックだろうと考えて。その結果、「漂流彼女」を先にリリースして、ワンマンで「Point of view」を発表した後に、夏のライヴへ臨むのが一番きれいな流れなんじゃないかなということに。
──この曲はCHISAさんと将吾さんの共作ですね?
CHISA:そうです。それぞれが作った曲のいいところを拾って合体させたんです。僕が作ったのは、サビとかアウトロの雰囲気とかで、Aメロ/Bメロやテーマになっているギターリフは、将吾が考えたものが活かされています。原曲を作った時点で僕は、夏を意識していました。夏の1日というか。元気よく始まって、アウトロでは陽が沈んでいってしまうイメージ。ディズニーランドから帰るときの淋しい感じ……みたいな(笑)。
一同:わかるわかる! 帰るときは、切ないよな(笑)。
CHISA:そう。もうキャラメル(ポップコーン)の匂いが、あまりしないみたいな(笑)。楽しい1日が終わっていく感じを表現したかったんです。
将吾:CHISAが作った曲と俺が作った曲を合体させた後、もうひと押し何かがほしい気がしたんですよ。それで、冗談半分でちょっと変わったギターリフを弾いてみたら、それがハマったんです。普通こういう曲に、ああいうリフは乗せないと思うんですけど(笑)。結果、ちゃんと、そういう雰囲気の曲になったよな。
──でも、その取り合わせが絶妙です。
将吾:ありがとうございます。たまたまふざけてやったことがいい結果を生みましたね。この曲を作った頃は、覚えやすくて、口ずさめるようなギターリフというのが自分の中にテーマとしてあったんです。ライヴのときに曲が始まった瞬間、お客さんが“キタッ!”と思って気持ちが上がるようなものにはなったかなと思います。
──後半に出てくるダブ・ステップっぽいパートも楽曲のいいフックになっていますね。
CHISA:僕の原曲は、出だしがダブだったんです。だけど、ギターリフを活かすことになって、ダブの行き場所がなくなったので、いろいろ試した結果、後半一瞬だけギミック的に入れることにしました。
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