ミック・ジャガー、古代生物の名前に

エジプトの砂漠で化石として発見された新種の古生物に、ミック・ジャガーにちなんだ名前が付けられた。厚みのある唇を持つためだという。

◆ミック・ジャガー画像

この古生物は、小鹿くらいの大きさで細めのカバと長足のブタを掛け合わせたような外見を持ち、1,900万年ほど前、低湿地帯に生息していたらしい。化石を発見し調査を行った米Wake Forest大学のEllen Miller助教授とDuke大学のGregg Gunnell古生物学者は、これをJaggermeryx naida（ジャガーの水の精、もしくはジャガーのスイレンの意）と名付けた。Gunnell氏は大のザ・ローリング・ストーンズ・ファンだという。

ミックは、すでに三葉虫（Aegrotocatellus jaggeri）やカタツムリ（Anomphalus jaggerius）にも名前が使われている。

新種の生物にミュージシャンの名を冠することは多く、ジャガーだけでなくキース・リチャーズ、ジョン・レノン、リンゴ・スター、セックス・ピストルズのメンバー、ラモーンズのメンバーにちなんだ三葉虫がいるほか、デヴィッド・ボウイ（蜘蛛）、スティング（カエル）、ジム・モリソン（爬虫類）、ザ・ビートルズ（ゴカイ類）、ピンク・フロイド（蜂、蜘蛛など）、フレディ・マーキュリー（甲殻類）、グレイトフル・デッド（蠅）、ミューズ（蜂）、マドンナ（クマムシ）、レディー・ガガ（蜂ほか）、シャキーラ（蜂）、ビヨンセ（蠅）、フランク・ザッパ（カタツムリ、クラゲなど）、ボノ（蜘蛛）らの名前も使用されている。

単に発見者がその人物やグループのファンであったり、絶滅の危機にあるため世間の関心を呼びたいなどの理由があるようだ。

Ako Suzuki, London