ジョニー・キャッシュ、子供時代の家が一般公開
米アーカンソー州ダイエスにあるジョニー・キャッシュが子供のときに住んでいた家が当時と同じように復元され、一般公開されることになった。
◆ジョニー・キャッシュ画像
この家は、フランクリン・ルーズベルト大統領が世界恐慌から立ち直るため行ったニューディール政策の一環で建てられたもの。キャッシュ一家は、彼が3歳のとき(1935年)移り住み、ここで綿花などを栽培。キャッシュ少年はそれを手伝いながら、歌手になることを夢見ていた。彼は1950年、18歳でアメリカ空軍へ入隊するまでこの家で暮らしていたという。
その後、誰も住まなくなり荒廃していたものをArkansas State Universityが買い取り、3年かけ修復。それを監修したキャッシュの妹ジョアンヌは「何もかも当時と同じようにした。大変な作業だったが、とても感慨深かった」と『New York Times』紙に話している。とくにピアノは思い出深いもので、「夜、ピアノの周りに集まり1時間ゴスペルを歌っていた。それが私達の娯楽だった」という。
土曜日(8月16日)開かれたオープニング・セレモニーに出席したキャッシュの娘たちは「これは父にとって、グラミーやゴールド・レコードより意味があることだと思います」「父のためにこうしたいと思ってくれた人がいたなんてとても素晴らしいし、私達全員、本当に感動しています」と話した。
家には、ボーイスカウトの会員証や高校の卒業アルバムなどキャッシュ少年の所持品も展示しているという。
Ako Suzuki, London
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