【インタビュー】Crack6、新作にALvinoとTMH4N'Sも参加「10thアニバーサリー二部作が完成した」
■悲しみがあるから、喜びをより一層強く感じられる
■どういう生き方をするのかは自分次第なんだよってことを言いたかった
──あと、「カリソメノセカイ」もイントロダクションに驚きました。拍子木の音が入ってて“歌舞伎?”って。
MSTR:この曲のSEも後から付けたんです。JIRO 6の作曲で、Bメロの部分はJIRO 6も歌ってくれてますね。テーマはジャパニーズホラーっていうか、ちょっと怪談ちっくなイメージにしたいなって思ってて。そうですね、例えば、意外と童謡の詞って変わってたり、不気味だったりするから、そういうのもインスピレーションを受けたりして、ギターソロでも「かごめかごめ」のフレーズを弾いてますね。歌詞の主人公はネットにハマって現実とバーチャルの区別がつかなくなってるイメージで、そういう意味でも現代版ジャパニーズホラーかなと。曲が完成したあとで拍子木の音を録ったんですけど、これがまた奥深いんですよね。長さによっても音程が変わるし、うまい人は音がカッコいいんですよ。“よぉ~”っていう掛け声もいろんな種類があって。
──こだわりますねぇ。
MSTR:最終的にはSHIGE ROCKSとJIRO 6のほうがこだわってましたけどね。たった10秒ぐらいのSEに何時間もかけてた。
──そして最後の曲「the Rainsong」はしっとりしたバラードかと思いきや、ダイナミックでスケール感のあるロックへと展開していくのがMSTRらしい。
MSTR:マーチング的な曲を作りたかったんです、タイトルに「パレード」って言葉がついてますからね。ゆっくりとしたマーチから始まり、途中から全然、テンポが速くなって、最後はまたゆったりというか、ガッツリとマーチに戻るんですけど、このテンポの流れはなんとなく人生とリンクさせているんです。子供の頃は1日が長く感じていたけど、成長するにしたがって大人になるとアッという間に感じて、年老いていくとまた1日が長く感じるのかもしれないなって。人生の時間感覚を音と歌詞で表現したかったんです。ギターソロもかなり気に入ってますね。この曲と「Jump out!」のギターソロが個人的にすごく好きなんですけど、「The千聖」って感じで、俺らしくもあり、すごく叙情的だなって。歌詞に関してもう少し話すと、今の日本では雨の日は憂鬱だって言うけど、昔は恵みの雨と言われていたわけで、今も昔も元々生物は雨が降らないと生きていけないじゃないですか、だから雨は大事なんですよね。あと、どんな雨もいずれは止んで晴れるし、陽は昇るし、そして沈むの繰り返し、それが人生。つまり悲しみがあるから、喜びをより一層強く感じられるんだ、ということを表現したかったんです。どういう生き方をするのかは自分次第なんだよってことを言いたかった。
──悲しみに暮れる涙も大事だよって。
MSTR:そういうときがないと晴れたありがた味というか、意味がないという。っていうことを表現したかった曲ですね。
──このアルバムをひっさげてのツアーのテーマは? Crack6として2014年、最後のワンマンなんですよね?
MSTR:そうですね。ツアーでは『Crazy Monsters Parade』と『6 elements』の二部作の集大成的をたっぷり見せられると思います。もちろん、昔の曲もガンガン演るし、10周年のアニバーサリーがやっと、これで完成すると思ってもらえたら。
──ワンマン最後というと、この形態でのCrack6はこれで最後と思う人もいるかもしれないですね。
MSTR:ああ、確かに初期からのオリジナルのメンバーは俺とSHIGE ROCKSだけで、今の形態になるまで相当、時間がかかってますからね。次の展開には俺がいなかったりして(笑)。それは冗談として、そう考えると同じ曲でもそのときにしか見られないバージョンだったりすることもあると思うので、とにかく1つ1つのライブを楽しんでほしいですね。いつもどのライブもベストアルバムを作るつもりでセットリストを考えているのでね。あと、ファイナルの7月6日にはスペシャルな……が(笑)。
──乞うご期待ですね。同じく7月には主催イベント<Crazy Monsters~七夕祭り2014~>も東京と大阪で開催されるし。
MSTR:これはもう誰が彦星になるか大騒ぎですよ(笑)。
──織姫になる人もいそうですね。
MSTR:意表を突いて俺がなりましょうか(笑)。
──それはちょっと(笑)。10月27日にはハロウィンパーティもあるし、イベントではお祭り感満載のライヴが見れそう。
MSTR:はい。ハロウィンは2013年、仮装大将というか、仮装大賞でRickyさんが優勝したので、2014年はどうなるか。いろいろと楽しみにしてほしいですね。
取材・文◎山本弘子
■ミニアルバム『Crazy Monsters Parade』
2014.6/18(水)リリース
初回限定盤、通常盤、2種同時発売
【初回限定盤 CD&DVD】SRGU-2004 ¥2,800+税
CD:6曲収録
DVD:「Crazy Monsters ~Crazy All Monsters ver.~」ビデオクリップ
ジャケット:オールカラー/16P
【通常盤 CD ONLY】SRGU-2005 ¥2,000+税
CD:7曲収録
ジャケット:オールカラー/16P
M1. Violet Eyes
M2. Crazy Monsters
M3. Jump out!
M4. キミが好き
M5. カリソメノセカイ
M6. the Rainsong
M7. Crazy Monsters ~Crazy All Monsters ver.~(※通常盤ボーナストラック)
限定盤DVD、通常盤ボーナストラック収録「Crazy Monsters ~Crazy All Monsters ver.~」参加アーティスト
Ricky, KOJI(ALvino), 潤(ALvino), SHUN.(THE MICRO HEAD 4N’S)
■<ワンマンTOUR「Crack6 10th Anniversary FINAL ワンマンTOUR 2014」>
6/07(土) 仙台 HOOK
6/14(土) 柏 ThumbUp
6/15(日) 西川口 LIVE HOUSE Hearts
6/21(土) 心斎橋 CLAPPER
6/22(日) 名古屋 ell. SIZE
6/28(土) 福岡 DRUM SON
6/29(日) 広島 ナミキジャンクション
7/06(日) 渋谷TSUTAYA O-WEST
■<イベントLIVE「Crazy Monsters ~七夕祭り 2014~」>
7.05(土) 新宿 BLAZE
[出演] Crack6 / THE MICRO HEAD 4N'S / ALvino / C4 / Dacco
7.13(日) 大阪 MUSE
[出演] Crack6 / ALvino / Ricky / Dacco
■<イベントLIVE「Crazy Monsters ~HALLOWEEN PARTY 2014~>
10/26(日) 新宿BLAZE
[出演] Crack6 / THE MICRO HEAD 4N'S / ALvino / C4
[問]DISK GARAGE TEL.050-5533-0888
◆Crack6 オフィシャルサイト
◆インタビュー(2)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事の関連情報
Crack6、2022年パンフレットCD第二弾「聖域 -Sanctuary-」受注受付開始
Crack6、2022年パンフレットCD 第一弾「FIGHT BACK!!」受注受付開始
PENICILLINの千聖プロデュース楽曲にA9の将が歌唱参加
PENICILLINの千聖、2018年春に<Spring Fes>開催
【インタビュー】千聖、<Crazy Monsters>の醍醐味を大いに語る&HEROコラボルーム・キャンペーン第三弾スタート
【ライヴレポート】Crack6、ツアー<薔薇とピストル>最終日「もっと飛躍します」
【インタビュー】Crack6、3年ぶりフルアルバム完成「テーマは“戦争と平和”」
PENICILLINの千聖ソロ“Crack6”、アルバム映像続々公開
【ライヴレポート】Crack6、“生と死”を前に「最期の日までみんなと一緒に」