はやぶさ、DAM「お宝ランキングバトル」の勝者を歌唱指導&レコーディング

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6月14日(土)、渋谷ビクタースタジオ301にDAMユーザー3名が集まり、ストリートライヴなどで話題の新世代歌謡グループ、はやぶさの立ち合いのもと歌唱指導を受けレコーディングをおこなうイベントが実施された。

このイベントは、リアルタイムに全国の採点順位が分かる採点機能“ランキングバトル”で、課題曲を歌ってプレゼントをゲットできる「お宝ランキングバトル」の2014年4月に実施されたキャンペーンで、はやぶさの課題曲「なんで 横浜・・・」「ちょっと待ってよヨコハマ」「ヨコハマ横恋慕」を歌って見事A賞の「はやぶさメンバー立ち会いのもと担当ディレクターによる歌唱指導」を獲得した3名のDAMユーザーが参加。ビクタースタジオ301スタジオにてディレクターに歌唱指導を受け、プロの歌手さながらのレコーディングをおこなうというもの。

東京・渋谷にあるビクタースタジオの301スタジオに集まったのは、下鍋雄二さん、川田恵美子さん、関口博子さんの3名。それぞれカラオケ・コンテストの経験もあるようで、開始前はリラックスした様子で談笑していた。歌唱指導は午後2時からスタート。まずはコントロール・ルームでビクターの菱田ディレクターからスタジオについての説明がおこなわれた。「はやぶさをはじめ、森進一さんや長山洋子さんも使用しているスタジオです。これから録音する歌声が入ったCDは貴重なものになるので大事にしてほしいです。」と伝えられた。

ディレクターに呼びこまれて、はやぶさのメンバーが登場すると、参加者は実に嬉しそうだ。その後、実際にどのようにレコーディングがおこなわれているか録音機材を操作しながらの説明があり、興味深く聞き入る参加者たち。はやぶさのメンバーからは、「工場見学みたいですね(笑)」との声もあがり、和やかな雰囲気に。

説明が終わると、ディレクターからこの日の課題曲となる、はやぶさの楽曲「なんで横浜…」のメロディ譜、歌詞が渡され、参加者それぞれのキーの確認がおこなわれた。原曲は「F#マイナー」だが、女性用カラオケは4音上。そして全体的にどのようなニュアンスでこの曲を歌うと良いのか歌唱指導。基本的なブレス、発声を気を付けることはもちろんのこと、リズミカルで明るい曲なので、メイン・ボーカルのヒカルの歌をお手本にして、その上で個人の味付けをして歌ってほしいというアドバイスの後、いよいよ実際にレコーディングがスタートした。

まずは「トップバッターかあ!」と緊張した様子でブースに入った下鍋さん。歌詞カードに細かい歌唱方法を書き込んでおり、気合いが入っているようだ。

ブースでは音量を調整する機材の説明を受け、まずはリハーサル。「良い声していますね。演歌をこの響きで歌う方はあまりいないですよ」とディレクターからお褒めの言葉。「ふぅ~!」と大きく息を吸い込み、いよいよ本番スタート。

「実は演歌は苦手」という下鍋さんだが、トップバッターのプレッシャーをものともせず伸びやかな歌声を聴かせた。しかし本人は「プレッシャーで細かいニュアンスができませんでした」と悔しそう。ディレクターが「ところどころコブシを利かせるところを気をつけてもう一回いきましょう」とアドバイスしてもう1テイクをレコーディング。メンバーのヒカルは「こぶしが効いててよかった。あと少し歌ったらもっと良くなると思います」。と感想を述べた。冒頭や1番・2番の歌詞など細かい部分を録り直してコントロール・ルームに戻ると、大きな拍手で迎えられホッとした表情の下鍋さん。これから歌う参加者たちの緊張をほぐそうと、はやぶさのメンバーは気さくに話しかけていた。

続いて川田さんが女性ながらオリジナルのキーで歌うが、「さすがに低音はキツいんじゃないでしょうか?」とディレクター。川田さんは「ちなみに女性用のカラオケを聴かせてもらえますか?」とリクエスト。

これはかなり高く感じたようだが、ディレクターからはやぶさのメンバーに確認すると「この方が良いのでは?」ということで本人とのやりとりでここから半音下げたキーで歌うことに。こうしたやりとりにプロの仕事が垣間見れた。

1テイク目ではディレクターから「コブシが意識的に入りすぎかな?」とアドバイス。はやぶさのヤマトからは「リラックスしてもう一回いきましょう!」と激励の言葉がとぶ。ヤマトは川田さんの歌を聴きながらドラムを叩くようにリズムを取っていた。2テイク目を録り、気になる箇所を直していく。1テイク目の方が良かった部分などもあったようだ。ディレクターからは「柔軟性がありますね」と声が掛けられた。

最後に歌う関口さんは女性カラオケのキーにプラス1音でレコーディング。左手を広げてリズムを取り、サビになると両手を広げる振り付きで歌っている。

1テイク目を歌い終わるとショウヤから「素晴らしいです、振りまでして歌って頂けるとはおもいませんでした!」との声。ディレクターの「サビの“なんでなんで”のところはかわいらしく歌ってて良いですが、他の部分をもっとはっきり歌えばより良いですね」というアドバイスから2テイク目を歌うと、よりリラックスして歌えているようで最後ははやぶさポーズが飛び出し、1箇所だけ録り直して終了した。

そしてここでサプライズ。ディレクターより「せっかくなのではやぶさにも歌ってもらいましょう!」とはやぶさがブースへ。マイクスタンドを3本たて、ライブさながらに歌唱するはやぶさをブースのガラス前に腰掛け、一緒にフリをしながら楽しむ3人。歌唱が終わった安心感とはやぶさの歌を生で聴けていることに顔がほころぶ。最後に本家はやぶさポーズを決めると、3人は大喝采。目の前で繰り広げられた本物の歌に感激の様子だった。終了後はそれぞれの歌唱を録音したCDがはやぶさのメンバーから手渡され、3人とも感無量の様子でイベントは終了となった。


非常にレベルの高い歌を聴かせてくれた参加者たちに終了後感想を聴いてみると、「歌ってる間は緊張しましたけど、楽しく歌わせてもらいました。色々ディレクションしてもらう中で自分の拙い部分も見えてきたので、アドバイスされたことに気を付けてこれから精進したいです」(下鍋さん)「キーを変えても歌えたので嬉しかったですね。そしてなにより、はやぶさのみなさんに会う夢が叶ったので、本当に満足でした。素敵な企画をありがとうございました」(川田さん)「この企画を知って、すぐに課題曲を歌って応募したんです。自分でも気づかなかった部分をディレクターさんに教えて頂いたので、それを活かしてこれからも楽しい振り付けをしながら歌っていきたいです。それとはやぶささんの生歌はやっぱり素晴らしかったです」(関口さん)と、それぞれ満足そうに語ってくれた。

イベントのあと、はやぶさの面々に話を聞くことができた。以下は、そのインタビューだ。

◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇

――今日は参加者のみなさんの歌を聴いていかがでしたか?

ヒカル:自分たちの歌を歌ってくださるというのが、こんなに嬉しいものなんだと思いました。新曲「なんで横浜…」はカラオケでもぜひ歌っていただきたくて、色々な場所でキャンペーンをやってきましたので、それを間近で見ることができてとても嬉しかったです。それと性別や人によって、同じ歌でもこんなにも表現や雰囲気が変わるんだというのをまじまじと知ることができました。

ヤマト:自分たちの歌を間近で歌ってくださる機会というのは、ありそうでないんです。楽曲は女性が主人公の歌なので、個人的には女性が歌われたのが凄く新鮮に聴こえました。女性が主人公の歌を女性が歌うと、こうなるんだなって感動しました。

ショウヤ:僕たちにとっても貴重な経験をさせていただきましたし、みなさん楽しそうに歌っていらっしゃったのが嬉しかったです。今回初めてこのようなイベントをやらせていただいて実際に歌ってくださってる方の歌い方を感じられて、今までやってきたことがひとつの形になったのではないかと思いました。

――みなさんもアマチュア時代に色んなコンテストに参加していらっしゃったんですか?

ヒカル:はい、その頃のことを思いだしましたね。自分たちが歌手になって改めて思うんですけど、アマチュアの方でも凄い歌唱力ですし、自分たちはもって気を引き締めて歌わないといけないって危機感を持ちました。一般の人たちでさえあそこまで歌うんですから。

ヤマト:ドキっとしちゃいましたね(笑)。

――参加者の方たちはレコーディングに緊張していらっしゃいましたけど、みなさんが初めてレコーディングした時はどうでしたか?

ヒカル:あんなにスムーズにはいかなかったですね。たぶん今日の御三方は色々大会に出たりして慣れていらっしゃったと思うんです。でも僕たちはそういうのがなかったのと、オリジナルというのはお手本がないので。

ヤマト:(オリジナル曲なので)自分が一番最初に歌うというのはデカいですね。手本になる人がいないので。

ヒカル:今日のみなさんが僕たちの歌を一生懸命聴いてくれたんだろうな、というのが歌からすごく伝わってきて嬉しかったですね。そうやって覚えていただけるなら、これからも一曲一曲を心を込めて歌わなければいけないなと思いました。

――はやぶさのみなさんの曲を上手く歌うコツってありますか?

ヒカル:僕たちも毎回、その都度初めて歌うように挑むんです。歌ってすごく難しいなって最近になってまた思うんですよね。毎日歌っているのに、同じようにいかなかったりとか。僕ももっと上手く歌えるように頑張りたいと思っていますし、そのためには日々練習して、心を込めて大切に歌うことだと思います。あとは楽しく歌うことですね。振り付けがありますので、一緒に覚えて歌う方がより楽しんで歌えると思うんですよね。

――最後に歌った方は振り付けもやってましたね。

ヒカル:びっくりしました(笑)。

ヤマト:ノリノリでやってくれてましたね(笑)。

ヒカル:でもそうすることで、どんどん歌も良くなりますので。いまちょうど「なんで横浜…」のPVがカラオケDAMで流れているので、ぜひ今のうちにみなさんにも振り付けを覚えてもらいたいです。

――今後はどんな活動をお考えですか?

ヒカル:カラオケ喫茶など、カラオケを愛するみなさんのもとへ自分たちで出向いて、実際に歌を聴いていただいて触れ合うことで自分たちのことを覚えていただいて、応援していただけるようになりたいです。なので、とにかく全国でキャンペーンを頑張りたいです。

――はやぶさファン、カラオケファンの方にメッセージをお願いします。

ヤマト:僕たちは3人組のグループなので、歌うのが難しいと思う方も少なからずいらっしゃるんじゃないかと思うんです。まずは聴いてもらって、気軽にカラオケで歌っていただいてそこからみなさんの愛唱歌の一曲に入れてほしいです。僕たちもキャンペーンで色んなところに行きますので、身近な歌にしていただきたいです。

ショウヤ:僕たちは全国各地でキャンペーンをさせていただいていますが、足を運ぶのが難しい方もいらっしゃると思うので、カラオケDAMからPVの配信もしているので、そちらで僕たちのことを少しでも知っていただいて、もし近くに来たときには応援しに来ていただいたら嬉しいです。これからも一生懸命頑張って参ります。

ヒカル:「なんで横浜…」「ちょっと待ってよヨコハマ」「ヨコハマ 横恋慕」どれも聴いていて爽やかな気持ちになっていただける曲だと思うので、これからもぜひ歌を聴いてください。よろしくお願いいたします。

◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇

取材・文・写真●岡本貴之

イベント日程:6/14(土)14:00~16:00
場所:ビクタースタジオ 301スタジオ

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