【インタビュー】吉澤嘉代子、メジャーデビュー。ラブリーポップ全開『変身少女』で放つ素晴らしき妄想世界
◆“チョベリグ”っていうの意味を当時は理解はしていなかったんですけど、
“なんか、すっごいカッコイイ言葉だ!”って思っていたんです(笑)
――楽曲的な面白さを感じたのは「涙のイヤリング」。この曲はロカビリーテイストな1曲なのに、途中で和っぽいフレーズが出てくるよね。
吉澤:そうなんです! アレンジャーさんに相談して、曲中にフックを付けてほしいってお願いしたんです。そしたら、ドラムで和太鼓風なアレンジを加えて下さったので、私もそこの部分の歌い方を演歌調にして歌ってみたんです(笑)。
――そういうキャッチボールも楽しいよね。あと、スローバラードである「きらい」は、どっちかって言ったら、“すき”っていうタイトルが付きそうな曲調なのに、“きらい”っていうタイトルが付けられていたことに面白さを感じたし。
吉澤:そうですね。そこは敢えての裏返しというか。絶対に“すき”と言わないで、“きらい”って言いながら“すき”を現した1曲なんです。この曲は、実際に存在する、自分の男の子と女の子の友達のことを妄想して書いたんです。“もし、女の子の方が男の子を好きだったら……”っていう設定で書いた歌詞なんですけど、出来上がってから本人たちのその妄想を話したら、ちょっと迷惑がられました(笑)。
――あははは。でも、そういう逆転の発想というか、捻りのあるモノが多かったりもするよね。言葉的にはストレートなんだけど、実はそこに捻りがあるというか。「美少女」も、“恋がしたい”っていうワードが印象的だけど、ラブソングではないもんね。
吉澤:そうなんです。ラブソングに聴こえるけど、実は、まだ恋をする前の心境だったりするし、恋愛だけじゃなく、仕事でも趣味でもなんでもいいんですけど、“自分の人生が、これと出逢うためにあったんだ!”って思えるくらい夢中になれるモノを見つけたいっていう想いが描かれているんです。
――なるほどね。あとね、曲調ヘの懐かしさもあったけど、“チョベリグ”とかっていうワード使いにも、すごく懐かしさを感じたんだけど。 “チョベリグ”って、すごく昔に流行った「超ベリーグッド」を略した言葉だけど、そもそも嘉代子ちゃん生まれてた?
吉澤:生まれてましたよ(笑)。幼稚園の頃でした! “チョベリグ”っていう言葉が流行ったのって、1996年らしいんですけど、幼稚園児だった私は、当時その言葉の意味を理解はしていなかったんですけど、“なんか、すっごいカッコイイ言葉だ!”って思っていたんです(笑)。その後、ちょっと大きくなってから、お母さんと喧嘩したときに、“チョベリバ!(※超バッドの略)”って言ったら、お母さんに“ダサイ……”って言われて、カッコイイと思い続けてきたその言葉が、実はみんなダサイと思っていた言葉だったんだ!? って衝撃を受け、ずっと心に残っていたワードだったんです。なので、この曲は、そんな“チョベリグ”から妄想を膨らませて書いた1曲なんです。
――あははは。大人になってから曲にしてしまうくらい衝撃的だったんだね(笑)。ところで嘉代子ちゃん、大人になった今も魔女願望はあるの?
吉澤:そうですね(笑)。私が好きな本で『西の魔女が死んだ』っていう小説があるのですが、そこに出てくる魔女は、飛んだり魔法をかけたりする魔女ではなくて、毎日規則正しい生活を送って自分の感覚を研ぎ澄ませていくというお話だったんです。私も今、魔法をかけたり、ほうきで空を飛んだりは出来ないけど、曲の中で姿を変えて、いろんな人格に変身出来ているので、魔女になる夢はある意味叶えられているのかなって思っているんですが、次なる目標としては、それをずっとずっとこの先も極めていくことで、おばあさんになったとき、本当の魔女になれるんじゃないかなって思っているんです!
――小さい頃は、ほうきに乗って、魔法使いのおばあさんが迎えに来てくれることを願っていたけど、今は、自分の魔法(歌詞や曲を書くこと)を極めることで、自分がちゃんと自ら魔女になれると信じているんだね(笑)。
吉澤:そうですね。でも、私の歌詞って、そんな自分の成長を歌っているのかもしれないなぁって思います。昔は待っていたけど、今は自分から取りに行こうとしている歌詞に変化してきたところもあるのかなって。そうやって私自身がだんだん大人になれてきているのかもしれないなって思います。
◆あと、これは歌い始めた頃からの夢なんですけど、サンボマスターさんと
日比谷野外音楽堂で2マンライブをやってみたいんです!
――じゃぁ、現実的な夢も聞こうかな(笑)。メジャーミニアルバムがリリースされる今、この先実現させたい夢とかある?
吉澤:ちっちゃな夢までいれるといっぱいあるんですけど、ひとつは、6月15日にあるこのミニアルバムのリリースイベントライブは、『魔女図鑑』のときのライブとは違った、ライブらしいライブにしたいなって思っているんです。『魔女図鑑』のときのライブは、物語風に構成にして、台本とかも自分で作ったんです。“吉澤嘉代子のワンマンライブの前日の夢の中”っていう設定で作ったライブだったので、MCも全部アフレコにしたコンセプチュアルな作りだったんです。そのときは、ライブと言わず、“ワンマンショウ”って名付けていたのもあって、“魅せるライブ”だったので、今回は“リリースパーティ”って名付けていることもあり、みんなで一緒に楽しめるライブに出来たらいいなと思っています。それが今の1番の夢です! あと、これは歌い始めた頃からの夢なんですけど、サンボマスターさんと日比谷野外音楽堂で2マンライブをやってみたいんです!
――またまたそれは魔女とはかけ離れた、随分現実的な夢だね(笑)。
吉澤:はい(笑)。現実世界と妄想世界のギャップが激しいんです、私(笑)。
――激し過ぎるよね(笑)。
吉澤:だから妄想しちゃうのかも(笑)。
――そうだね! そこでバランス取ってるのかもね(笑)。
吉澤:はい!
――で、どうしてサンボマスター限定なの?
吉澤:大好きなんです! そもそも最初の話しに戻っちゃうんですけど、軽音楽部に入ったのも、サンボマスターさんに憧れてのことだったんです。サンボマスターさんのライブを最初に観たときに、“私もステージの上に立つようになって、いつかサンボマスターさんと一緒にライブがしたい!”って思ったんです! なので、いつかその夢も実現させたいと思います!
――是非とも! というか、今日は吉澤嘉代子のことを深く知ろうと思ってインタビューに望んだけど、結局、吉澤嘉代子は奥が深過ぎてよく解らなかったよ(笑)。っていうか、ますます解らなくなってきたよ(笑)。
吉澤:あはははは。でも、その言葉、なんだか嬉しいです(笑)。
――最後に、今回のジャケットのイメージの話しを聴いてもいい? 違う印象の吉澤嘉代子が向き合ってるこの写真の意味って?
吉澤:左の赤い衣装の方が美少女というテーマで、右の白い方が夢見る少女というテーマなんです。どっちも1人の人間なんですけど、お互いに持っているモノと持っていないモノがあって、そこをお互いに労り合っているというイメージで撮影されたモノなんです。ここでも、現実世界に生きる私と妄想世界に生きる私が表現出来ているんじゃないかなと思っています。そこは、私が歌い始めたきっかけの部分だったりするので、そんなジャケットも含め、このミニアルバムの曲たちで、多くの人達を楽しませることが出来たら嬉しいなと思っています。
インタビュー&文◎武市尚子
■Ustream番組情報
『吉澤嘉代子の変身少女TV』
http://www.ustream.tv/channel/yoshizawakayoko
5月12日(月)22:00~
5月14日(水)22:00~
Major Debut Mini Album
『変身少女』
2014年5月14日発売
CRCP-40373 ¥1,667円+税
1.美少女
2.チョベリグ
3.ラブラブ
4.きらい
5.涙のイヤリング
6.ひゅるリメンバー
<CD購入者イベント ミニライブ&サイン会情報>
5月16日(金) タワーレコード秋葉原店
イベント受付開始・集合 18:30 / 開始 19:00
5月18日(日) タワーレコード渋谷店 1Fイベントスペース
開始 14:00
5月24日(土) タワーレコードあべのHoop店 1F オ-プンエアプラザ(イベントスペース)
イベント受付開始・集合 12:30 / 開始 13:00
5月24日(土) ダイエー京橋店 ダイエー京橋店センターコート(イベントスペース)
開始17:00
5月25日(日) タワーレコード神戸店
イベント受付開始・集合 12:30 / 開始 13:00
5月25日(日) タワーレコード京都店
イベント受付開始・集合 16:30 / 開始 17:00
5月31日(土) タワーレコード福岡店 3Fイベントスペース
イベント受付開始・集合 12:30 / 開始 13:00
5月31日(土) HMV広島本通店
イベント受付開始・集合 17:00 / 開始 17:30
6月1日(日) タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
開始 12:00
6月1日(日) dues新宿 ディスクユニオン全店対象購入者イベント
イベント受付・集合 18:45 / 開始 19:00
※イベント時に、参加券1枚につきイベント特典としてクリアファイルをプレゼントいたします。
※イベント詳細はこちら
http://www.crownrecord.co.jp/artist/yoshizawa/whats.html
<吉澤嘉代子デビューAL「変身少女」リリースパーティー ~嘉代子、メタモルフォーゼ!~>
6月15日(日) 渋谷duo MUSIC EXCHANGE ※ワンマンライブ
OPEN 17:15 / START 18:00
前売り ¥3,000(全自由/drink代別) / 当日 ¥3,500(全自由/drink代別)
◆吉澤嘉代子 オフィシャルサイト