【インタビュー】Drop's「ブルースと昭和歌謡の匂いが好きだけどジャンルに捕われたくないとは思っているんです」
■自分で作った曲だけど強いサビが作れたなぁと思うし
■必然的に歌にも力が入っちゃうんですよね
──ライブバージョンも収録されてますけど、もうライヴでも披露してるんですね。ライヴだとさらに歌に力がこもって、ドスが効いてる(笑)。
中野:ははは(笑)。できてすぐにレコーディングしたので、レコーディングしてからライヴでたくさんやるようになって、自分で作った曲だけど、強いサビが作れたなぁと思うし、必然的に歌にも力が入っちゃうんですよね。ここに収録されているのはライヴで披露しはじめて3回目くらいだと思うんですけど。
──「C・O・F・F・E・E・E」は歌詞は可愛らしいけど、楽曲がかなりゆるくて良いですね(笑)。
中野:私、一人で弾き語りをやったりしてるんですけど、そのために作った曲で、趣味みたいな感じで最初は作って。弾き語りでやってたんですが、EPを作るにあたってバンドでやっても面白いんじゃないかなと思って。初めてこういうゆるい感じのものをバンドでやったんです。なかなか良いですね。
──「卒業写真」をカバーしたのはなぜですか?
中野:もともと鍵盤の石橋(わか乃)がユーミンさん(松任谷由実)が好きで。私もCDを貸してもらって。弾き語りのライヴでカバーしたりしてたんですが、バンドでもカバーをやってもいいんじゃないかって話になって、やるならユーミンさんの曲をやりたいねって。みんな知ってる歌だし、これからも残っていくような名曲なので。二十歳っていうタイミングともかぶったりしてたので、みんなで話してこの曲に決まったんです。改めて歌詞を読んでいると、今の気持ちと歌詞がかぶっていたりもして、この曲を選んで良かったなぁと思いました。
──「カルーセルワルツ」はライヴバージョンで収録されていて、ライヴバンドなんだなぁということもわかるけど、キーワードのような言葉が並んでいて、ちょっとファンタジックな雰囲気もありますね。こういうのも実体験からの発想?
中野:思っていることしか唄えないというのは私の根底にはあるんですけど、そこに全然関係ないようなイメージをくっつけたりするんですね。そのイメージ自体も実体験から来るものだったりするんです。たとえば、「夏のアメリカ」っていう歌詞がありますが、私の中には、「夏のアメリカ」の強いイメージがあって、そういうのを思い越して書いているんです。
──ところで、Drop'sは札幌を拠点に活動をしていますが、札幌の音楽シーンでは、ブルースが人気なんですか?
中野:いえ。私たちみたいなバンドはいないです。私はブルースと昭和歌謡が好きなので、そういうのが自然と出て来ちゃうんです。だから、ブルースとか、そういう匂いが好きっていうところから始まっているだけで、そういうジャンルに捕われたくないなぁというのは思っているんですよ。もともと凄くブルースが詳しくて、そればっかり聴いているっていう人は私含めてメンバーには誰もいないし(笑)。これからも、その時にやりたいことを自由にやれたらいいなぁって思っているんです。最近、良い曲がどんどんできていて、ライヴでもいろんなタイプの曲を混ぜてできるようになったので、メンバーの意識も高まってると思うんです。今後も楽しみにしていて欲しいです。
取材・文●大橋美貴子
「コール・ミー」
2014/05/14発売
KICM-1518 ¥1,389 + 税
1.コール・ミー
2.C・O・F・F・E・E・E
3.卒業写真
4.C・O・F・F・E・E・E(Acoustic ver.)
5.カルーセル・ワルツ(Live ver.)
6.コール・ミー(Live ver.)
<1st EP「コール・ミー」レコ発 LIVE>
『LOVE ME,CALL ME』
2014年6月7日(土) 渋谷CHELSEA HOTEL
出演:Drop's / BUGY CRAXONE / 黄金クリムゾン
2014年6月15日(日) 大阪・福島2nd Line
出演:Drop's / チャラン・ポ・ランタン
<SAKAE SP-RING 2014>
2014年6月8日(日) 名古屋各ライブハウス
http://sakaespring.com/
<THEイナズマ戦隊結成17周年ライブ札幌2days~イナ戦はここから始まった~>
2014年6月26日(木)札幌SPIRITUAL LOUNGE
出演:Drop's / THEイナズマ戦隊 / THE BOYS&GIRLS
[問]WESS TEL:011-614-9999
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