ザ・ヴァンプス、サポート・アクトながらアリーナを制す
4月7日、ザ・ヴァンプスがニュー・シングル「Last Night」のリリースを記念し、ロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで特別コンサートを開いた。テイラー・スウィフトやザ・ウォンテッドのサポート・アクトとしてアリーナでのプレイ経験がある彼らだが、ヘッドライン公演はこれが初めて。会場にはチケットに当選した2,000人の“Vampettes”ことザ・ヴァンプス・ファンが集結した。
バンドはおよそ30分、7曲をパフォーマンス。これまでにリリースした3枚のシングル「Can We Dance」「Wild Heart」「Last Night」に加え、「Girls On TV」「Shout About It」「Somebody To You」「Oh Cecilia (Breaking My Heart)」などデビュー・アルバム『Meet The Vamps』の収録曲を披露した。
ザ・ヴァンプスのライブの腕前はすでにサポート・アクト時代、実証済み。この日もビッグでラウドなプレイを繰り広げ、サポート・アクトながらアリーナを制した彼らには、パフォーマンスの大きさもVampettesの熱狂ぶりも、2,000人クラスの会場では収まりきらないほどだった。また、ブラッド(Vo)とジェイムズ(G)によるダブル・アコースティック・ギターでのバラード演奏や天才ドラマー少年トリスタンの激しいドラム・ソロ、コナー(B)のボーカル・スキルなど、さらなる技量を見せてくれた。この秋大規模なツアーが予定されているが、フル・パフォーマンスになったらどんなものが飛び出すのか楽しみだ。
記念すべき初コンサートは、ニュー・シングルのリリースを祝うだけでなく、若者の癌患者をサポートするチャリティー団体Teenage Cancer Trustを支援し開かれた。バンドは同団体への寄付を呼び掛けると同時に、パフォーマンスの途中、4人のメンバーがそれぞれサインを入れたベースをチャリティー・オークションに出品している。
ザ・ヴァンプスは月曜日(4月14日)、待望のデビュー・アルバム『Meet The Vamps』をリリース(日本盤5月21日発売予定)。バンドのYouTubeチャンネルでは、同公演のパフォーマンスやバックステージの様子を収めたビデオを公開している。
Ako Suzuki, London