イギー・ポップ、17歳のジョニー・デップに“このクソガキ”

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イギー・ポップとジョニー・デップは映画『Cry-Baby(クライ・ベイビー)』(1990年)で共演して以来、仲のいい友人だが、それから遡ること10年、17歳のジョニー少年が初めてイギーと対面を果たしたときは、とても友好的とは言えない状況だったそうだ。

◆イギー・ポップ画像

ジョニーは1980年代、The Kidsというバンドでプレイしており、イギーのコンサートで前座を務めた。ギグの後、少年は思い切って彼のアイドルに声をかけてみたという。

『Interview』誌で、そのイギー本人からインタビューを受けたジョニーはこう話した。「ギグが終わると、あなたがクラブの中を歩き回ってて、まだ17歳だった僕はあなたに話しかける勇気を奮い起そうと酒をがぶ飲みした。で、酔っ払いのティーンエイジャーの状態で、“よし、彼の注意を引いてやる”なんて恐ろしい決心をしたんだ」

「僕は“イ、イ、イギー・ポップ、ピギー・スロップ”なんてこと、言い始めたんだよ。あなたは僕のとこに来て顔を突き合わせ、“このクソガキ”って言い放った。そういうリアクションされて当然ってだけでなく、それこそ僕が望んでいたものだったよ。あなたと会話を交わしたんだ。たとえほんの少し…、叱られただけだったとしても。満足したしハッピーだったよ」

ジョニーはまた、このインタビューで現在、ライアン・アダムスやアリス・クーパー、マムフォード&サンズのマーカス・マムフォードと曲を作っていることを明かし、彼にとって初恋だった音楽をプレイするのは命の洗濯になっていると話した。

Ako Suzuki, London

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