【インタビュー】J、シリーズ第四弾となる映像作品完成「自分自身が音になる。誰かの人生を歩んでいるわけじゃないからさ」
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「今も絶対的なものを追い求め続けている」とJは言う。そのクールな生き方そのものにカメラが迫ったシーンの数々が、Jというアーティストのアティチュードを雄弁に物語る。どんなときも自身を“原点”に立ち返らせてくれる聖域=ライヴについて、また、メンバーやオーディエンスとの関係について、たっぷりと語ってもらった。
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■そのときに強く思ったことがいつまでも燃えるような
■そんな曲を作りたいってずっと思ってきた
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J:2013年をそのままパッケージしたような作品なんだけど、去年はアルバムのレコーディングやライヴ、イベント、同時にLUNA SEAのアルバムのレコーディングもあって、怒濤の1年間だったと思うんだよね。ただ、今、目の前にあるものをどうやって楽しむか、もっといいものにして、どう乗り越えるかの連続……。でも、こうやって作品にすると、とんでもない1年だったなって。
──ライヴディスクには<TOKYO 10DAYS>のファイナルチャプター、渋谷O-EASTでの映像が収録されていますが、ロックのど真ん中をいくアルバム『FREEDOM NO.9』はJのライヴをよりドライヴさせていったんじゃないかなって。
J:あのアルバムに渦巻いてる熱って、まさに今の自分たちの等身大のサウンドだと思うんだよね。その熱が会場に充満していく様がライヴDVDにはぎゅうぎゅうに詰まってると思うし、自分でも改めて“いいアルバムを作ったんだな”って。ライヴをやってさらにイメージが膨れ上がっていったし、自分が思ってる以上の世界が広がってるなと思った。
──新曲の反応がリアルに伝わってくるのがライヴという場でもあるよね。
J:そう。だから、俺にとって音楽って本当に絶対的なコミニュケーションの手段なんだなと思うこともある。曲をパッケージしてそれで終りじゃなくて、この音がどう鳴っていくのか、みんなにどう届いていくかに興味があるし、ライヴでは聴いてくれた人たち、それぞれの想いがこっちに向かってくるわけだから、それを受け止めてさらに投げ返すっていう。そういう目には見えないコミニュケーションがタイムラグなしにいちばんピュアな形でとれるのがライヴだと思っているし、だからこそ、自分自身がさらに加熱してクライマックスに向かっていけるのかなって。
──前半で最新アルバムの曲「Love to Kill」をプレイして、17年前に作った「PYROMANIA」へと移行する場面があるじゃないですか。曲の持つパワーだとか熱量、破壊力がまるで変わっていないのが凄いなって改めて思った。
J:嬉しいですね。1stアルバム『PYROMANIA』(1997年)を作ったときから、いつも自分に問いかけていたのは、月日がたっても風化しない曲かどうかっていうことだったから。何年たってもこの曲は果たして同じ勢いで鳴っているんだろうかって想像しながら今も曲を作ってる。なぜかっていうと絶対的なものを作りたいからなんだよね。昔から俺が好きなバンドはどんなに昔の曲を演ろうともまったく曲が色あせることなく機能していたし、吹けば飛ぶようなトレンドじゃなくて確信的に音を鳴らしていたから。その絶対的なものって何なの?って言われても“こうすればこうなる”っていう方程式や答えなんかないから、自分の感覚や自分が好きなことを信じるしかないんだけど、10年たったときに“そんなときもあったよな”って思うのはイヤなんだよね。そのときに強く思ったことがいつまでも燃えるような、そんな曲を作りたいってずっと思ってきたから、時代を超えて響いてくれるのかなって。
──その積み重ねで今があるっていうことですか?
J:それを追いかけて、今、この場所に辿り着いたっていうほうが近いかな。
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