ジョージ・マイケル、冴えわたる極上のボーカル
ジョージ・マイケルの10年ぶりとなるニュー・アルバム『Symphonica(シンフォニカ)』がこのたび待望のリリースを迎えた。
◆「Let Her Down Easy」PV映像
すでにお伝えした通り、このアルバムは2011年~2012年に行われた同名のツアー中に録音したもので、ジョージの非凡なボーカルをオーケストラと共にヨーロッパ各国の最も権威ある会場で披露するという、彼の長年の野心を実現させたもの。名プロデューサーである故フィル・ラモーンとジョージ・マイケルが共同プロデュースを行っており、フィルが生前に手掛けた最後の作品でもある。
収録曲はジョージ自身の楽曲とセレクトされたカバー曲には、アルバムのリード・シングルであるテレンス・トレント・ダービー「Let Her Down Easy」のほか、エルトン・ジョンやザ・ポリスの楽曲、スタンダード・ナンバーなど興味深いものとなっている。もちろん聴きどころは伸びやかで美しく深みのあるボーカルだ。40人編成のオーケストラをバックに、丁寧にアレンジされたポップスやジャジーな曲をただ歌いこなすだけでなく、ソウルフルな深みとクラッシーでエレガントな要素が与えられた極上のメロディラインが余すところなく披露されている。
なお、このツアーにおいてジョージ・マイケルは、パリのオペラ座で公演を行なった史上初のコンテンポラリー・アーティストとなった。ジョージのファンだと公言するビヨンセ、アデル、ジャスティン・ティンバーレイクなど新しい世代の才能あふれるアーティストたちが台頭する現在においても、ジョージは常に先を行く存在のようだ。
『Symphonica』
輸入盤CD 2014年3月発売
・ハードバック・デラックス
・17曲入デラックス・エディション(CD & デジタル)
・14曲入スタンダード(CD & デジタル)
・pure audio Blu-Ray
1.Through
2.My Baby Just Cares Foe Me
3.A Different Corner
4.Praying For Time
5.Let Her Down Easy
6.The First Time Ever I Saw Your Face
7.Feeling Good
8.John and Elvis Are Dead
9.Roxanne *
10.One More Try
11.Going To A Town *
12.Cowboys and Angels
13.Idol
14.Brother Can You Spare a Dime
15.You Have Been Loved *
16.Wild Is the Wind
17.You've Changed
*はデラックス・エディションのみに収録
https://itunes.apple.com/jp/album/symphonica-deluxe-version/id796733074
◆ジョージ・マイケル・オフィシャルサイト