Universal Audio、UADソフトウェアv7.5リリース、新プラグイン「UA 610 Tube Preamp & EQ」、Brainwox開発の「Dangerous BAX EQ」追加、Mac版AAX 64にも対応

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▲Thunderboltインターフェイス、24ビット/192kHz対応、2chマイク/ラインプリアンプ搭載のオーディオインターフェイスを内蔵するAPOLLO TWINにはUADソフトウェアv7.5.1を用意。
フックアップは、Universal Audio社のUADソフトウェア新バージョン7.5のリリース開始を発表した。

ビンテージなアウトボードをシミュレートしたエフェクトプラグインを、コンピュータ本体にほとんど負荷を与えずに使用できるソフトウェアとハードウェアからなるシステム、「UAD」のソフトウェアバージョン(APOLLOと共通)がv7.5になり、2月よりリリースが開始された。

新バージョンでは、新プラグインの追加をはじめ、さまざまな改善がなされている。UADソフトウェア v7.5.0は、「APOLLO DUO/QUAD」「APOLLO 16」「UAD-2 PCIe」「UAD-2 SATELLITE(Firewire接続)」「UAD-2 SOLO/LAPTOP」用。「APOLLO TWIN」にはUADソフトウェア v7.5.1(Mac版のみ)を用意する。

バージョン7.5ソフトウェアのおもな特徴は以下のとおり。

・新プラグイン追加:UA 610 Tube Preamp & EQ Plug-In Collection
・新プラグイン追加:Dangerous BAX EQ Plug-In Collection(Brainworx社開発)
・APOLLO DUO/QUADでのUNISONテクノロジー(プリアンプエミュレーション)
・Mac OS X 10.9 Mavericksの正式サポート(OS X 10.7 Lionのサポートは終了)
・Mac AAX 64 (Pro Tools 11)フォーマットの正式サポート

新プラグインのおもな特徴は以下のとおり。

●UA 610 Tube Preamp & EQ Plug-In Collectionプラグイン
 UAオンラインストアでのライセンス価格:$299

Universal Audio社の代名詞ともいうべきチューブプリアンプが、1950年代から数多くのレコーディングセッションで使われてきたUA 610。チューブとトランスフォーマーによるClass-A設計のプリアンプとフィードバックスタイルのEQ、そして世界で初めてエコーセンドを装備。当時はこのモジュールを搭載した希少なレコーディングコンソールが、伝説のレコードを創りあげてきた(モジュール式コンソールの元祖でもある)。

現在でもUniversal Audio社が生産し続ける多くのハードウェアに、このチューブプリアンプは搭載されている。このプラグインコレクションには、Universal Audio社の創設者であるBill Putnum Sr.が開発した当時のオリジナルモデルを再現したUA 610-Aと、現代のハードウェアで採用されているUA 610-Bの2種類のプラグインが含まれる。UA 610-Aプラグインを使用するとNeil Young、Ray Charles、Elvis Presley、Jimi Hendrix がレコーディングに使ったWally Heider の“Green Board”による音色を得ることが可能だ。

ミキシングで使用しても素晴らしい効果を生むプラグインだが、なんといっても「APOLLO」オーディオインターフェース(「APOLLO 16」を除く)で活用できるUNISON(ユニゾン)テクノロジー(※)は、「本物」のプリアンプモデリングとしてレコーディング/トラッキングで威力を発揮する。詳細は下記リンクから。

●Dangerous BAX EQ Plug-In Collectionプラグイン
 UAオンラインストアでのライセンス価格:$249

Peter Baxandall氏が1950年代に開発した伝説ともいわれるEQを基に、Dangerous Music社の技術陣が現代に蘇らせたモデルで、21世紀のレコーディング、ミキシング、マスタリングの新たなツールと開発したのがBAX EQ。特別な設計の特性はボーカル、ベース、キックドラムなどのあらゆるソースに素晴らしくリッチでシルキーなトーンを加える。このアナログハードウェアのユニークな特性をDAWで使えるよう、BrainWorx社がUAD-2システム専用にプラグイン化。MIXバージョンの他、デュアルモノまたはM/Sモードとして動作するMASTERバージョンの2種類が用意される。詳細は下記リンクから。

※UNISONテクノロジーについて
「UNISONテクノロジー」は、2014年1月発売の「APOLLO TWIN」から搭載された、クラシカルなマイクプリアンプのモデリング技術。現在、「APOLLO DUO」および「APOLLO QUAD」でも利用可能となっている。

「APOLLO」に搭載されたハードウェアプリアンプとプラグインソフトウェアが連動して実現するUNISONテクノロジー により、さまざまなチューブやソリッドステートのマイクプリアンプのトーンをリアルに再現。単純に連動するというレベルではなく、それらマイクプリアンプが持つインピーダンス、ゲイン段での“スイートスポット”、さらには内部回路における各パーツの挙動までをハードウェアとソフトウェアが連携して再現。「APOLLO TWIN/DUO/QUAD」に搭載されたマイクプリアンプとオンボードで動作するUADプラグインとの連携によって素晴らしい録音結果が得られる。2014年2月現在、「API Vision Channel Strip」、「UA 610-A Tube Preamp & EQ」、そして「UA 610-B Tube Preamp & EQ」の各プラグインで活用可能。


▲左より、UA 610-AとUA 610-Bのユーザーインターフェイス、610搭載コンソールを使用するRay Charles、上段がハードウェアの2-610、下段がDangerous BAX EQ Plug-In。

<バージョン7.5ソフトウェアの最低動作環境>
●Windows
・Windows 7 SP1 64ビット
※APOLLO TWINはWindowsプラットフォームをサポートしていない。
●Macintosh
・Mac OS X 10.8 “Mountain Lion”、またはMac OS X 10.9 “Mavericks”
●共通事項
・2GB以上の空きハードディスク容量
・PCI Express(PCIe)空きスロット(UAD-2の場合)
・FireWire 800空きポート(UAD-2 Satellite/Apollo/Apollo 16の場合)
・Thunderbolt空きポート(APOLLO TWIN、もしくはThunderboltオプションを搭載
したAPOLLO DUO/QUAD/16の場合)
・1024 x 800以上の高解像度モニター
・インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
・VST、Audio Units、RTAS、またはAAXプラグインが動作するホストアプリケーション
●メーカー動作検証済みDAW
・Avid Pro Tools 10、Pro Tools 11
・Apple Logic Pro 9、Logic Pro X
・Steinberg Cubase 6.5、Cubase 7.0.6
・Steinberg Nuendo 6.0.6
・Ableton Live 8、Live 9


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