【インタビュー】NoGoD「メタルはやりたいけど、やっぱり歌謡曲的なメロディのある曲にしたいっていう想いが詰め込まれてるんです」

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■全曲に共通しているのが“花"と“彩り"と“季節"と“恋愛"です
■あと、全部“男性目線"っていうのが一貫としてあるんです


 ▲『四季彩 [visions]』
 ▲『四季彩 [sounds]』
──歌詞を書く上でテーマを持たせたってこと?

団長:そうなんですよ。今回は恋愛をモチーフにするっていうのがテーマでもあったんです。全曲に共通しているのが、“花"と“彩り"と“季節"と“恋愛"です。あと、全部“男性目線"っていうのが一貫としてあるんです。「櫻」と「彩白」はただただ当時漠然とできたモノだったんですけど、秋の曲でもある「あの日の空は極彩で」を作ったときから、“花"と“彩り"と“季節"と“恋愛"と“男性目線"っていうのを意識して書くようになって、今回に至ったって感じなんですよ。

Kyrie:そういう意味でも、今回は、新たなNoGoDを見せたいとか、新たなチャレンジとかいうんじゃなく、あくまでも、“四季"をテーマとした企画盤としてのNoGoDを楽しんでもらえたら嬉しいなって感じですね。ま、でも、今回の4曲を並べてみて思うのは、団長の書くこういう歌詞、嫌いじゃないなって(笑)。

団長:ホントかよっ(笑)!

Kyrie:ホントホント。ただ、これって4人別々なのか、1人の人の物語として4つが繋がってるのかどっちなのかな? っていうのは考えたね。どっち?

団長:どっちでもいいんです。けど、俺が1人で書いてる時点で、繋がってると思うんですけど、季節季節によって想うことが違うからね。いつ出逢って、いつ別れたのか。聴いてくれる方々も、いろんな時期に別れを経験していると思うので、その時期に当て嵌まる聴き方をしていただければと思いますね。僕的に、スタートはどこなのか? と聞かれたら、きっと「櫻」なのかなと思いますね。1番引きずってる感が出てると思うので。

Kyrie:なにせ、くすぐったいです(笑)。

団長:あははは。まぁね(笑)。

Kyrie:でも、ある意味、こういう過去があるからこそ今があるっていう。そんな感じはしてますね。

団長:そうだね。今回、これを出せたことで、1つの節目になったというか。10年目に向かうための節目というかね。過去もひっくるめてNoGoDですよ、っていう証が見せられた気がします。

Kyrie:楽曲面で言うなら、「千夜を越えて花束を」は、最後に他の曲とのバランスも考えて作ったこともあって、いろいろとメンバー内で話し合ったりしたんですよ。何せイメージが晩夏なんですよね、この曲。もう夏が終わる秋にほど近い夏っていう。

団長:夏のど真ん中だとサンバになっちゃうからね(笑)。

Kyrie:そうそう(笑)。まぁ、いろいろと悩んだ結果ではありましたね。「櫻」や「彩白」をもっとおっさんぽく、玄人っぽく表現し直すのもアリだったのかもしれないんですけど、またそこも違う気がして。なので、その玄人臭さって言う表現は、DISC2の方に詰め込んだって感じだったんです。“音楽的に違う聴かせ方もできるよ”っていうところを表現したのが、アコースティック・ヴァージョンだったのかなって思いますね。DISC1とDISC2とどっちが音楽的に優れているとか劣っているということではなくね。あくまでも、団長が当時思い描いていたであろう曲のイメージを、バンドで解釈してやったのがDISC1で、逆にサウンドイメージから歌を作っていくという作業をしたのがDISC2っていうことかなと思いますね。

──DISC2は、全ての曲のアコースティック・ヴァージョンを収録しているからね。

Kyrie:そう。全曲方向性が違いますからね。そっちは、またまったく別モノな感じがしますね。「櫻」のアコースティック・ヴァージョンはボッサですから。

団長:そうそう(笑)。いやぁ、ホントに、普段からいろんな音楽聴いてて良かったなぁって思いましたね。これ、俺がロックばっか聴いてるヤツだったら歌えなかったと思いますからね。でも、聴いてるのと歌うのではまったく違いますからね。ボッサなんてめちゃめちゃ難しかったですよ! でも、今回やってみて、こういうことができるバンドで良かったなぁって改めて思いましたね。すごく面白いバンドになれてるなぁって実感しました。

──「千夜を越えて花束を」のピアノ伴奏は?

Kyrie:それ俺です。小学校中学校の頃にピアノ習ってたんで。でも、ライヴでは弾かないですよ。

──え!? ライヴじゃ聴けないってこと!?

Kyrie:なんかライヴだと違うかなぁって。

団長:やっぱね、ライヴでも歌いたいですからね。俺、ピアノで歌うってすっごい好きなんですよ。だからみんなにも聴かせたいし。なので、ライヴのときは、ウチのヒロミが弾きます!

Kyrie:ヒロミは、団長と同じ顔をした妹です(笑)。(※妹さんは音楽療法士)

団長:はい。白塗りすると同じ顔になります!

──タッチだ!

団長:幽体離脱してどうするんですか! ヒロミ、俺が上に乗ったら潰れちゃいますよ。

──もちろん団長が下でしょ!

団長:あ、ですよね(笑)。そっかそっか(笑)。

Kyrie:3月8日からはカップリング・ツアー、4月29日からはワンマン・ツアーが始まりますんで、そっちも遊びに来ていただけたらなと思います。まずは、この『四季彩』にもライヴ音源が入っていますので、それを聴いて、ぜひ、生でも体感しに来てもらえたらなと思ってます。

団長:ですね。常々思っていることなんですが、僕は、音源は説明書だと思っていて、完成形はライヴだと思っているんです。なので、このライヴ音源は、まさに完成形の収録版ということになるので、そちらもぜひ楽しんでいただけたらと思います。そして、ライヴにも足を運んでください。

取材・文●武市尚子


『四季彩 [visions]』
KIZC-245~6/価格:¥2,676+税『四季彩 [visions]』(CD+DVD)
■CD:
1.櫻
2.千夜を越えて花束を
3.あの日の空は極彩で
4.彩白
■DVD:
1.FRONTIER(LIVE)
2.慰みの空(LIVE)
3.Carnival(LIVE)
4.Ring-a Ring-o(LIVE)
Live at 赤坂BLITZ (2013.12.2)
5.櫻 music video

『四季彩 [sounds]』
KICS-3027~8/価格:\2,676+税『四季彩 [sounds]』(CD)
■CD (DISC-1):
1.櫻
2.千夜を越えて花束を
3.あの日の空は極彩で
4.彩白
5.FRONTIER(LIVE)
6.慰みの空(LIVE)
7.Carnival(LIVE)
8.Ring-a Ring-o(LIVE)
Live at 赤坂BLITZ (2013.12.2)
■CD (DISC-2):
(Acoustic Side)
1.櫻(Acoustic Version)
2.千夜を越えて花束を(Acoustic Version)
3.あの日の空は極彩で(Acoustic Version)
4.彩白(Acoustic Version)

<NoGoD TOUR-2014-SPRING 【SEASON I→XIV】>
3/08(土)横浜BAYSIS [GUEST:ADAPTER。]
3/09(日)高崎CLUB FLEEZ [GUEST:heidi. ]
3/15(土)金沢AZ [GUEST:メガマソ]
3/16(日)福井CHOP [GUEST:メガマソ]
3/21(金.祝)滋賀U☆STONE [GUEST:DEATHGAZE]
3/22(土)阿倍野ROCKTOWN [GUEST:真空ホロウ]
3/23(日)岡山IMAGE [GUEST:DEATHGAZE]
3/25(火)神戸VARIT [GUEST:Lycaon]
3/29(土)水戸LIGHTHOUSE [GUEST:真空ホロウ]
3/30(日)宇都宮HEAVEN'S ROCK-VJ-2 [GUEST:heidi. ]
4/05(土)浜松FORCE [GUEST:DEATHGAZE]
4/06(日)名古屋ハートランド [GUEST:DEATHGAZE]
4/12(土)郡山♯9 [GUEST: Gargoyle]
4/13(日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3 [GUEST: Gargoyle]

<NoGoD PREMIUM TOUR-2014-【Gate of Seven】>
4/29(火.祝)心斎橋BIG CAT
5/02(金)福岡DRUM Be-1
5/04(日)広島ナミキジャンクション
5/06(火.祝)名古屋E.L.L
5/16(金)仙台MACANA
5/18(日)札幌KRAPS HALL
5/28(水)SHIBUYA-AX


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