【インタビュー】NoGoD「メタルはやりたいけど、やっぱり歌謡曲的なメロディのある曲にしたいっていう想いが詰め込まれてるんです」
2ヵ月連続リリースだった前作『神髄-FRONTIER-』と『神髄-THE POWER-』で魅せた“NoGoDの神髄"からの、“NoGoDの原点"! 四季が描かれたコンセプト・ミニ・アルバム『四季彩』は、ヘヴィなサウンドと歌謡曲的なメロディと叙情的な歌詞が共存する純日本製のロックだ。NoGoDというバンドの歴史とプライドと本質を、今作からじっくりと感じ取ってほしい。
◆NoGoD『四季彩』拡大画像
■“もともとこういう曲をやっていたバンドがメタル化して
■こじらせて完治した"という、そんな感じじゃないでしょうか
▲『四季彩 [visions]』 |
▲『四季彩 [sounds]』 |
団長:なんなんですかね。みんなはどう感じてくれるのか楽しみなところではあるんですが、実は『四季彩』に収録されている曲たちは、新曲という訳ではなく旧曲なんですよ。
──いわば、NoGoDの原点?
団長:でもあると思いますね。つまり、“もともとこういう曲をやっていたバンドがメタル化していって、去年こじらせて完治した"という、そんな感じじゃないでしょうかね(笑)。まぁでも、演奏は昔よりは硬派になってますけどね。でもねぇ、逆に今、あんまりこういう曲たちをやってないから、こういうNoGoD色を知らないかもしれないですよね。
──うんうん。
団長:でも、自分の中では、1曲目の「櫻」みたいな曲って、すごくやりたかったテイストだったんです。メタルはやりたいけど、やっぱり歌謡曲的なメロディのある曲にしたいっていう想いが、ちゃんと詰め込まれてる1曲だと思うんですよね。けど、あんまり歌謡曲過ぎても埋もれてしまうからって言うんで、バックのサウンドが、より海外化していったっていう。そこからいろいろと変化していっての現在なんです。2013年の“神髄シリーズ"なんてのは、より海外寄りなサウンドになっていて、メロの歌謡曲っぽさまでも取っ払った感じでしたからね。そこからの『四季彩』なので、ギャップは大きいのかなと。『四季彩』は、純日本製のロックですからね。ギターソロとか、そういう細かいフレーズ部分では、やっぱり海外臭はすると思いますけど、メロに関してはガッツリ日本ですからね、今回。
──そうね。「神風」(2011年7月リリースのシングル)とかタイトルはおもいっきり日本なのに、メロは案外洋楽だったもんね。
団長:そうそう。そうなんですよ。ちょうど「神風」あたりからそういう傾向になっていって。試しにやってみたらそれが結構ウケが良かったんで、そのあたりからそこまで歌謡曲寄りのメロじゃなくなったんですよね。
──あぁ、そうかもね。メジャー1発目のシングルだった「カクセイ」は、歌謡曲的なメロディだったもんね。
団長:そうなんです。「カクセイ」はインディーズの集大成のようなシングルでしたからね。そういう意味で言ったら「櫻」は、インディーズ最初の曲ですからね。NoGoDの方向性の1つがこの「櫻」だったんです。もっと言えば、KyrieがNoGoDに参加する前からあった曲でもあるんですよ、「櫻」と「彩白」は。「櫻」は僕が18歳の頃、「彩白」は19歳の頃に作った曲ですから。
Kyrie:そうそう。「彩白」に関しては、一度インディーズ時代にリリースした「天」(2007年8月リリース)っていうシングルで、Shinnoくんが入ってから録り直ししてるんですが、その前のヴァージョンも存在しますからね。まだKくんもサポートだった頃(2005年)に出したミニアルバム『天罰円盤』に「彩白」は入っているんですよ。で、Shinnoくんが入って、「天」と「罰」っていうシングルを出したときに再び入れたっていうね。
──なるほど。すごく歴史のある曲なんだね。歌詞は、「櫻」も「彩白」も、すごく叙情的な歌詞だよね。
団長:そうなんですよ! これがね。今じゃくすぐったくって書けない歌詞ですよ、ホント。若かったからこそ書けた歌詞。
──恋愛のね。
団長:そうそうそう。それを改めて今、レコーディングするっていう……。この恥ずかしさったら。
Kyrie:聴いてるこっちもこっぱずかしいっていうね(笑)。
団長:もぉね、「櫻」の歌詞は絶対に今は書けないっす!
──そお? 「千夜を越えて花束を」は、最近作った曲なんでしょ?
Kyrie:そう。今回のタイミングで、夏の曲ってないから作ってみようかっていう話から「千夜を越えて花束を」ができて、夏の曲ができたことで、秋の曲「あの日の空は極彩で」もあるし、冬の曲「彩白」もあるし、今なら作れるんじゃない? ってことになったからね。
──でしょ。ということは、まだそういう歌詞が書けるってことじゃない? 「千夜を越えて花束を」の歌詞も、相当くすぐったいと思うけど(笑)。
Kyrie:わかるわかる(笑)。だいぶこっぱずかしいですよね(笑)。
団長:いやいや、「千夜を越えて花束を」は「櫻」に比べたら、全然カラッとしてますよ。
Kyrie:いやいや、それはオマエの観点だろ(笑)。相当くすぐったいからね、「千夜を越えて花束を」も(笑)。結構ジメっとしてるぞ。
団長:まぁね。まぁね(笑)。いやいや、だってね、今回、この『四季彩』を作るにあたってのコンセプトがなければ、「千夜を越えて花束を」も、こういう歌詞にはなってなかったですからね。
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