【インタビュー】SuG、復活第一弾シングルリリース。5人それぞれの“SuGロスLIFE”から辿る復活への原動力とは
「SuG is back!」スペシャル開催中のBARKS。今回は2013年末の復活ライブレポートに続く企画としてメンバー全員集合インタビューを開催。 復活第1弾シングル「MISSING」について、さらには活動休止中SuGが無くなった彼らはいったいどんな人生を送っていたのか。5人それぞれのSuGロスLIFEを探ってみた。
◆SuG 画像
■ヴァンパイアが復活する絵が思い浮かんだんです。
■自分たちの今の“衝動”が詰め込められそうだったんでこれにしました
▲「MISSING」【初回盤A】
武瑠(Vo):そう来ますか。なーんも考えてないです(笑)。言われてみたらハートに見えてきた。
shinpei(Dr):たしかに。そこまで深読みしてもらってありがとうございます。
──「MISSING」は復活ライブでいち早く披露されていたエモーショナルなロックチューンですが。楽曲の聞きどころというと?
Chiyu(B):ベーシストとしては中間にベースのフレーズが主体になる部分があるので、そこを聴いて欲しいなと。
yuji(G):んんっ……全体の感じ?(一同笑)
──久々のインタビューでコメントが素人みたいになってますけど大丈夫?(一同笑)
yuji:ぐふっ(笑)。全体の……激しい感じ? それを感じて欲しい。
masato(G):曲自体は短いんですが、曲構成が単調ではないので短いけどボリューム満点な聞き心地がこの曲の聴きどころかなと思ってます。
武瑠:アレンジに関しては、周りが激しいからこそ生きるシンプルさ。そこが聴きどころです。
shinpei:全体的にテンポは速いんですが各セクションのビートが切り替わる部分は複雑なフレーズが多いので、その辺りも注目して聴いてもらえたら面白いと思います。
──復活第1弾シングルはこの曲だと思った決め手は?
武瑠:3曲ぐらい候補はあったんですけど、後からyujiがこの曲を持ってきたときにヴァンパイアが復活する絵が思い浮かんだんです。そういう方がみんなびっくりするだろうし、自分たちの今の“衝動”が詰め込められそうだったんでこれにしました。休んでいたとき、一番自分を突き動かしていた気持ちは、ライブができないとか作品を発表できないという“寂しさ”だったんですね。
──そのときの心情が“MISSING”というタイトルにも込められてる訳ですね。
武瑠:はい。そこで寂しいって感じることがバンドをやってた「証拠」だったんです。俺にとっては。だから、この歌詞は“I miss youだけが・そう・愛の傷跡”というところから書き始めて。寂しいという思いこそがバンドをもう1度復活させるための原動力だと思ったんで、それが思い浮かんでからはこの曲がいいと思ってました。Aメロ、Bメロの部分はミュージックビデオのストーリーを考えてから書きました。音としては英語のほうがはまりがよさそうな曲だったんで、サビ以外全部英詞にするかどうかをすごい悩みましたね。
武瑠:ヴァンパイアみたいなゴシックな世界観のなかで、マスクをして生き長らえてるのが僕たちで。車の中でマスクをしてる僕らは血や酸素ではなく“寂しさ”という感情を吸って生命を維持しているという設定です。
Chiyu:作品としてはいままでにないぐらい映画っぽい感じで、曲調が激しいのでカメラの切り替わりも早いんですけど、メンバーそれぞれ一番使いたかったカットが使われてます。背景や小物系に至るまでSuGは毎回凝ってるんで、1回だけじゃなく何回も見て些細な発見も楽しんで欲しいですね。
yuji:がぁ……がぁっ……画質!?(一同笑)
shinpei:“がぁがぁ”いうから何いうのかと思ったわ~(笑)。
武瑠:実際、浮気者のミュージックビデオ以降、格段にいいカメラで撮影してるので以前と画質が違うんで、たしかにそこも見どころ。
masato:これ、すごい寒い中で撮ったから大変だったんですよ。マイナス1℃ぐらいの気温だから、みんなが吐く息が自然と白くなって、マスクの中の結露はそれでできたんですよ。みんな凍えながら撮影したけど、結果そういう付加価値がついてさらにカッコいい映像になった。
──映像監督に二階健さんを選んだ理由は?
武瑠:ゴシックな映像はすごい上手い方なので、単純にいい絵が撮れそうだったから。そこに、SuGしかできないヒップホップな感じを入れてもらいました。“ストリートゴシック”をテーマに、ゴシックな世界観の中に絶対二階さんの映像には出てこないようなグラフィティーやタンクトップの衣装が映ってるところがこのビデオの面白いところだと思います。
──では表題曲以外の楽曲に関しても教えて下さい。「Rolling!!」はストレートなパンクチューンでしたね。ライブが楽しそう。
武瑠:これに関しては(ライブで)サークルモッシュやりたくて入れた曲ですからね。
Chiyu:だから、パンチのある音にしたくてライブ感、勢いのある感じでRECしましたね。
yuji:SuGの楽曲はいつも打ち込みの音が入ってることが多いんですけど、これに関してはバンドの音だけなんですよ。
masato:最初武瑠からデモをもらったときからやりたい方向性がパンクってことは明確だったから、みんなで話してるときにテンポもガッツリ上げて。
shinpei:最初は「MISSING」よりも遅い曲だったんで、テンポ上げたらノリはよくなるけどドラムは辛くなるなと思いつつ上げて(笑)。
masato:分かりやすくパンクの要素を入れてアレンジしていきました。
──通常盤には活休前、ファンに必ず戻って来るよと誓ったあの曲「0 song」も収録されています。ファンの中にはこの曲が表題曲だろうと予想してた人もいるんじゃないでしょうか。
武瑠:そうなんですかね。自分たちは全くそうは思っていなかったんですけど、他のインタビュアーさんに「これがタイトル曲じゃないんだ」っていわれました。復活第1弾がバラードというのは発想として無かったんですよね。
──なるほど。そして、このシングルを引っさげて3月からはいよいよ全国ツアー<un-MISSING>もスタートしますね。
Chiyu:全国の地方に「ただいま」と。
shinpei:活休前に全国を回って「ちょっと寂しい思いをさせちゃうけど」という言い方をしてきたので「ただいま」を伝えにいくツアーにしたいと思います。
──その後もアジアツアー、5月6日には日比谷野外音楽堂初ワンマンも控えていますが。
Chiyu:ツアーとはまた違うコンセプトで。
shinpei:ここではSuGの次の活動のキーワードも見られると思いますので、全国ツアーを見た方も見逃せませんよ!
◆インタビュー続きへ
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