【インタビュー】新山詩織、3rdシングル「ひとりごと」が奏でる新境地「1つずつ自分に質問して、1つずつ答えながら歌詞を書いていった」

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■いつも自分の中で叫んだりつぶやいていることだったので
■タイトルもそのまま「ひとりごと」にしたんです

──「ひとりごと」は、「Don’t Cry」とはまた違う叫びを感じた1曲だったなって。少し空虚な世界の中での強い叫びを感じたりもして。

新山:空虚って初めて言われました。でも、たしかにそうかも。この歌詞は、自分でも、今まで以上に内面的なことを書いたものだと思っているんです。何よりも、誰かに何かを伝えたいという思いが出て来たと思えたんです。そこで、新たに自分と向き合っていけたらいいなという思いで書きました。

──高校卒業を控えた今の新山さんの気持ちが表れている?

新山:はい。学校生活もあとわずかになってきた今、“自分のこんなところは早くなくなってほしい”とか“どうしていつも家に居るときみたいに、自然に話せないんだろう。嫌だな……”っていう思いとか、いろいろと見つめ直したというか。人と上手く話せなかったり、上手く言葉を伝えられなかったり、そういう弱い自分も含め自分だから、そういうところも大事に持っていけたらいいよなぁって、最近思えるようになったんです。そんな気持ちの変化もあって、こういう歌詞が書けたと思うんです。

──なるほどね。楽曲は?

新山:楽曲は候補のデモ曲の中にあったもので、自分的にも、今歌いたいメロディだなって感じたので、この曲を選んだんです。

──「Don’t Cry」は、イントロの歪んだギターが思いっきりぶつかってくる印象的なモノだったけど、「ひとりごと」は、ドラムのループ感を中心に、ゆっくりと馴染んでいく楽曲だよね。

新山:そうなんです。今までの曲とは印象が違うと思うので、感じ方も、人それぞれだろうなって思うんです。1人1人、どんな想いでこの曲を受け取ってくれるんだろう?って思ってます。

──曲の途中に出てくるハープ(ハーモニカ)もいいね。

新山:やっぱりあの間奏がないとですからね。どちらかというと曲の雰囲気も暗めだと思うんですが、そこでしっかりメリハリがついているというか。最初にこの曲を聴いたとき、ちょっと不安が漂うような印象を受けたんですけど、そこにちゃんと強さを感じたというか。だからこそ、今、自分が思っていることと近い気がしたんです。誰かに簡単に言えることでもないし、本当にいつも自分の中で叫んだりつぶやいたりしていることだったので、タイトルもそのまま「ひとりごと」にしたんです。

──カップリングには、奥田民生さんの「イージュー★ライダー」が収録されているけど。この曲は、1996年生まれの新山さんと同じ年に発表された曲で。

新山:はい。もちろんリアルタイムでは聴いていないんですけど、すごく好きな曲だったので、今回歌わせていただいたんです。高校1年の終わりくらいに初めて聴いて好きになったんです。いろんなロックを遡って聴いていたときに出逢った好きな曲だったので、レコーディングもすごく楽しく出来ました。

──どういうところが好きだと感じたの?

新山:曲調がすごく好きだったんです。この曲を10代の自分が歌ったらどう響くんだろう?って考えたら、すごく歌いたくて。きっと、この曲をリアルタイムに知らない同世代の人たちにも、何か届けられるんじゃないかな?って思ったんです。

──音色やメロディが、That's奥田民生な1曲だと思うけど、そこはどうアレンジしていこうと?

新山:原曲の良さを崩さずに、新山詩織らしく表現出来たらなと思っていろいろと考えました。自分が歌っている曲とは正反対なことを歌っている楽曲だったりもするし、聴いただけで心がパッと開かれる感じがする曲でもあると思うので、歌い方もすごく考えたんです。真っ直ぐに心に入ってくる曲だし、奥田民生さんの歌い方も、心の中で新幹線が通り過ぎるように走り抜けていく感じがしたし。自分の歌い方とは全然違うから、そこをどうやって歌おうかって、考えながら歌うのもすごく楽しかったです。

──新幹線かぁ(笑)。独特な歌い方だよね。のほほ~んなんだけど、強いっていう。

新山:はい、本当にそうですね。のほほんなのに強い。本当にそんな感じの1曲だと思います。

──今回、新山さんの歌には、懐かしさと新しさを感じましたよ。

新山:嬉しいです。その言葉は本当に、一番嬉しいです。自分が歌ったことによって、誰かがこの曲と新たに出逢ってくれたらいいなって思っているんです。

──きっかけになれたら嬉しいよね。

新山:本当にそうなんです! 何かのきっかけを作ってあげられるような存在になれたらいなと思っているんです。そこが私の歌う意味でもあると思うし、願いでもあるので。

──カップリングでは、前回もカバー曲を歌っていたけど、人の歌を歌うということで、いろいろと模索したって話してくれていたよね。もう慣れた感じ?

新山:そうですね、やっぱり今回も最初は躊躇がありましたし、模索しましたけど、歌い始めたら、すごく素直に歌えました。かなり自分の普段の声そのままで歌えた感覚があったので、そんなところも感じてもらえたら嬉しいです。

──そして。12月14日には、新潟で<第13回青少年のためのコンサート>にも出演するということで。

新山:はい。初めての1時間を超えるワンマンライヴでもあるので、精一杯頑張ろうと思っています。ぜひ、遊びに来てもらえたら。楽しみにしています。

取材・文◎武市尚子


3rd SINGLE「ひとりごと」
2013年11月13日発売
JBCZ-6004 1,050円(税抜1,000円)
1. ひとりごと 作詞:新山詩織 作曲:吉木絵里子
2. イージュー★ライダー 作詞・作曲:奥田民生
3. ひとりごと-instrumental-

■<第13回青少年のためのコンサート>
12月14日(土) 15:00~ 三条市中央公民館大ホール
開場/開演:14:30/15:00 ※公演に関する情報ならびにお問い合わせは下記URLをご確認下さい。
http://www.city.sanjo.niigata.jp/kosodate/ikusei/event00019.html

◆新山詩織 オフィシャルサイト
◆新山詩織 オフィシャルYouYubeチャンネル

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