【インタビュー】かけらライオ、リア充にもオタクにもなれない人々に寄り添える音楽を目指す仙台在住の男女ユニット
■凡人でも、その気になれば目標や夢を持って頑張れるってことを伝えたい(佐々木)
■何事も気持ちが大事。それを持つか持たないかで見える景色も変わってくる(佐藤)
――そこでお二人が書かれた歌詞を拝見すると、男性の佐々木さんのほうがロマンチストですよね。佐藤さんの詞には前に進もうとする強さがあるのに対して、現実に立ち止まったり過去を引きずっていたり、ちょっとセンチメンタルな色が強い。
佐々木:それが自分のスタイルなんでしょうね(笑)。「一厘の花」みたいな女性目線の曲も、意識せずとも多くなりがちだし、いわば妄想癖があるというか(笑)。
佐藤:だから、よく“中身の性別が逆”って言われるんです(笑)。とはいえ、ノブさん(佐々木)の優しくてポワンとした歌詞も、自分的には落ち着くというか。暗い部屋にずっと居た私からすると入り込みやすくて、でも、そんな自分にちょっとだけサヨナラして前に向かっていこうっていう気持ちを書いたのが、ラストの「good bye my yesterdays」なんです。私たちのスタートとなる作品の最後に、この曲を置くことで、今後かけらライオが前に進んでいくところを、リスナーの方々にも一緒に見ていてほしいなって。
佐々木:しかも、この曲と表題の「Shooting Star」って、彼女が人生で初めて書いた詞なんですよ。それなのに3、4時間くらいでパッと書いてて……自分は1週間くらい悩んだりすることもあるのに、スゴいな!と思いました。メロディと合わせてみても良い感じだし、センスあるんじゃないかなぁ。
佐藤:いや、初めてだからこそ、逆に何も難しいことは考えずにスッと書けたんだよ。
――その表題曲「Shooting Star」の最後に“願い叶えるの”という一文がありますが、今のお二人の願いは何でしょう?
佐藤:それは、もちろん一人でも多くの人に私たちの音楽を聴いてもらうこと。そして、聴いてもらうだけじゃなく、傍にいられるような人になることですね。今は地元の仙台で月に2、3回程度のライブも、ゆくゆくは全国でやりたいです。
佐々木:フェスとかも出たいですし、自分と同じようなタイプの人に、“凡人でも、その気になれば目標や夢を持って頑張れる!”ってことを伝えたい。憂いや影の中に一筋の光が見えるような音楽を、かけらライオではやっていきたいですね。
佐藤:そんなに人生って悪いものじゃないですから(笑)。実際、1年前まで引き籠って、音楽について何も知らなかった私が、今、こうやって誰かの前で歌っている。そうやって進んで行く姿を見てもらうことで、“自分も何かしなきゃな”ってソワソワする気持ちになってほしいんですよね。音楽が好き、歌うのが好き、人が好き。そんな気持ちが人との縁を呼んで、今回のリリースにも繋がってくれたし、やっぱり何事も気持ちが大事。それを持つか持たないかで見える景色も変わってくるから、かけらライオの曲を聴いて、何か動き出すキッカケを掴んでもらえたら嬉しいです。
取材・文●清水素子
「Shooting Star」
KRCD-2001 ¥1,500(tax in)
発売中
1.feel
2.Shooting Star
3.一厘の花
4.砂時計
5.good bye my yestardays
<かけらライオのかけら集め VOL.1>
9月1日(日)仙台パークスクエア
・かけらライオの他4組が出演
open18:00 start18:30~
10月6日(日)enn3rd
◆かけらライオ オフィシャルサイト
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