【インタビュー】THE MACKSHOW、“ロックンロール”という「五・七・五」で言い切る美学
── でも『狂騒天国』の初回限定盤に「チャレンジコンサート“ダイナマイト88'”in 日本青年館」のDVDが付いてますけど、これ、1988年のライヴかと思いきや、昭和八十八年、つまり今年おこなわれたライヴですもんね(笑)
コージー : そうなんですよ。
── そういう面も含めて、いそうだけどまったくいないバンドだということに気が付かされますね。
コージー : そう。よく考えたらね。お客さんも、「あれでしょ?よくあるキャロルとかの……いや、違うか」って、気が付くんですよ。「いや、今いないか」って(笑)。例がない、という。僕らの頭の中で、想像上のものだったんですよ。かっこいいロックンローラーって。それをようやく10年経って、実現できたんじゃないかな、と思うんですよ。
── なるほど。
コージー : ガキの頃に憧れた、ハーレーに乗って、リーゼントしてサングラスしてるロックンローラーって、実はそんなやつはどこにもいないんですよ。龍みたいなもんで(笑)。
── 架空の生き物ですか(笑)。
コージー : でもそれを、今自分達が体現しているんだ、という意識が強くありますね。やっぱりイメージが先行してるんで、「聴くと意外といけますね!」みたいなことをよく言われるんですけど(笑)。
トミー : これまでのアルバムも再発されますんで、新譜と併せて聴いてみてほしいですね。
── ライヴについてはいかがですか?
トミー : ライヴ・バンドですから、そこはイモ引けない、というか。革ジャンも脱がないですし。物凄い暑いですけど、本当に(笑)。
コージー : 上下ですからね。体力が続く限りやりたいですね。革ジャンも辞めるタイミングを失っちゃったっていうのがありますけど。
一同 : ははははは!
コージー : それが何を表現してるのかとか、難しく考えると面倒臭いんで(笑)。こうやって頑張ってるやつもいるんだから、お前らもまだ頑張れる、みたいな。面と向かって演奏する、見るというのは、今の時代的にも大事だと思います。音源を聴く以上に、ライヴでロックンロールの痛快さを感じてほしいですね。
取材・文 岡本貴之
【ライブ情報】
『狂騒天国』発売記念 全日本狂騒コンサートツアー・ストレンジパラダイス88'「狂騒天国」
昭和八十八年八月三十一日(土)北海道・函館CLUB COCOA
昭和八十八年九月一日(日)北海道・札幌PIGSTY
昭和八十八年九月八日(日)石川・金沢AZホール
昭和八十八年九月十四日(土)和歌山OLD TIME
昭和八十八年九月十五日(日)高知キャラバンサライ
昭和八十八年九月十六日(月・祝)兵庫・神戸VARIT
昭和八十八年九月二十一日(土)群馬・高崎ジャマーズ
昭和八十八年九月二十二日(日)福島・いわきclub SONIC
昭和八十八年九月二十三日(月・祝)渋谷AX「ロッケンロー★サミット2013~渋谷頂上決戦~」
昭和八十八年九月二十八日(土)熊本ジャンゴ
昭和八十八年九月二十九日(日)福岡CB
昭和八十八年十月五日(土)横浜club Lizard
昭和八十八年十月六日(日)名古屋E.L.L
昭和八十八年十月十二日(土)京都・磔磔
昭和八十八年十月十三日(日)浜松CONNY CAT'S "昭和ロックンロール大全集プレゼンツ」
昭和八十八年十月十四日(月・祝)甲府CONVICTION
昭和八十八年十月十九(土)滋賀BLUE
昭和八十八年十月二十日(日)広島クラブクアトロ
昭和八十八年十一月三日(日)盛岡club Change
昭和八十八年十一月四日(月・祝)福島エリア559
昭和八十八年十一月九日(土)岐阜・柳ヶ瀬アンツ
※ 昭和八十八年九月七日(土)に予定されていた<愛知・蒲郡RockFes 2013>は主催者の都合により中止
※ その後も続々決定中!あなたの街に狂騒天国!
◆BARKSインタビュー
◆B.A.D RECOUDS UNITED オフィシャルサイト