<a-nation island>倖田來未、E-girls、May J.…初日を彩った歌姫たちの艶やかな競演

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2013年8月3日から開幕した<a-nation island>。まずは初日のオフィシャルレポートが届いたので紹介しよう。


◆<a-nation island> 1日目画像

夏の一大フェスティバル・a-nationが開幕! 新生a-nation2年目を迎えた今年はさらにパワーアップ。8月3日より9日間にわたって“ファッション”“FOOD”“アトラクション”など様々なエンタメ・アイランドが渋谷に登場、メイン会場の国立代々木競技場第一体育館で行われる“LIVE”は、連日多彩なデイリーテーマのもとにライヴが開催される。

初日の開演前にはオープニング・セレモニーが開催され、幻想的なシャボン玉が風に浮かぶ中、鈴木ちなみ、加賀美レイナ、絵美里、田中美保といったファッションショーに出演するモデルをはじめ、三代目J Soul Brothersの今市隆二&ELLY、D-LITE (from BIGBANG)、倖田來未などLIVEに出演するアーティストが登場。壇密が「a-nationに少しでも貢献できたら」と悩殺ポーズを決めるなど大歓声を呼んだ中、豪華16組のゲストたちがレインボーカーペットを歩いてa-nationの開幕を盛り上げた。


a-nation初日の船出を飾ったのは、<a-nation island Departure>でシーンを彩る豪華ディーヴァたち。実力派から気鋭の新星までが一堂に会した華やかなラインナップの中、記念すべきトップバッターは青山テルマ。フロア仕様のハードな四つ打ちのリズムに合わせるように、ルービックキューブ状のLEDヴィジョンがカラフルにフラッシュをはじめると、ダンサーと共にキレのあるダンスパフォーマンスを見せる。かと思いきや、彼女の代名詞でもある「そばにいるね」では切なげな表情で情感たっぷりに歌い上げるなど、楽曲ごとにくるくると変わるその表現の幅に驚かされる。「みんな元気ー? 私、今日はトップバッターで、会場を温める役なんだからよろしくねー」と語りかけ、「LET’S PARTY!」で会場をひとつにまとめ上げると、「最後まで楽しんでいってね!」と笑顔でステージを後にした。

髪をアップでまとめ、ピンクのワンピース姿で現れたJAMOSAは、ヒット曲「何かひとつ feat.JAY’ED&若旦那」をはじめ、8月7日にリリースされるミニアルバム『ZIP』からいち早く「SUMMER TIME」「SHINING」の2曲届けると、「今日は特別なステージなので、アコースティック・セッションをやろうと思います。目をつぶって聴いてください」と、切ないピアノのフレーズが印象的なバラード「ありがとう」で優しく会場を包み込んだ。JAMOSAならではの上質なクラブサウンドとR&B曲で会場を盛り上げた。



グリーンのレーザービームが四方八方に飛び散り、ギラギラしたダンスミュージックに導かれるように現れたのは、ダンサーを従えたCrystal Kay。激しく躍動するダンスに冒頭から目を奪われていると、「はい、次は手拍子いくよ!」、「ほらほら、ジャンプするよ!」と、あっという間にペースは彼女のもの。a-nation初出演とは思えないほど。「ちょっと今日の私、マイケル(ジャクソン)みたい?(笑)」などと冗談をまじえながら、「Take It Outside」「Yo Yo」「デリシャスな金曜日」など、アルバム『VIVID』収録曲の全5曲をタフに踊りきるステージを見せた。

ソロ・シンガーが続いた中、登場と同時に歓声が沸き起こった総勢9名からなるAKB48の派生ユニット・DiVA。白を基調とした衣装を身にまとい、「Lost the way」をはじめ、「月の裏側」や「Cry」など一糸乱れぬ統制のとれたダンスと歌で蝶のようにステージを舞うその姿に、観客たちも大きく沸いた。「DiVAのIが小文字なのは、まだまだ私たちが未完成という意味なので、iが大文字に変わるその日まで頑張ろうと思います!」(梅田彩佳)と語る彼女たちの表情は、とてもはつらつとしたものだった。

初のカヴァーアルバム『Summer Ballad Covers』をリリースしたばかりのMay J.のステージは、ストリングスを従えての一青窈のカヴァー曲「ハナミズキ」で幕を開けた。特有のクリスタルボイスで清涼感たっぷりに歌い上げると、「Precious」ではエモーショナルな面も披露。「初めて書いたウェディングソングなの」というMCから披露された「Eternally」は優しく壮大に、「Garden」ではビックウェーブを巻き起こすなど、ヴォーカリストとしての感情の引き出しの多彩さを見せつけた。


登場と同時に会場の視線を釘付けにしたのは、総勢28名のメンバーからなるガールズ・エンタテインメント・プロジェクト=E-girls。EXILEのD.N.Aを受け継ぐと言われるその本格的なダンスパフォーマンスは、「CANDY SMILE」「Follow Me」と楽曲ごとに12人、16人、28人と次々にフォーメーションを変える変則的なもので、見るものを決して飽きさせない。「次の曲は、今日初披露なのでメンバーも緊張してます!」というMCから新曲「ごめんさないのKissing You」もいち早く披露され、場内の熱気はクライマックスを迎えようとしていた。

時計の針が20時半をまわり、残す歌姫はあとひとり。それを知ってか、どこからともなく“くぅちゃん!”コールが始まると、その声はやがて会場を一体化させ、お祭りムードはやがてピークへ――と次の瞬間、暗転。大歓声の中、胸に大きく“93”と描かれたユニフォームに赤いキャップ姿で現れた倖田來未は、5人のダンサーと共にいきなり激しいダンスを披露! 新曲の「IT THIS TRAP?」から会場をガンガン煽っていく。生バンドでのステージということも手伝い、リアルで骨太な音と彼女のボーイッシュな姿が重ると、まるでロックバンドのステージを見ているかのような迫力だ。さらには「Bling Bling Bling」では自らドラムを叩くパフォーマンスまで披露。ついにはユニフォームを脱ぎ去り、「キューティーハニー」~「Butterfly」のメドレーを水着姿で挑発的に歌い上げるなど、手を緩めることなく会場を刺激し続ける。さらに「Twinkle」で台湾出身のヴォーカリスト・SHOWとのデュエットも実現。ラストの「Poppin’ love cocktail」ではトロッコに乗って熱唱、大歓声を全身に浴びながら笑顔で会場を一周して会場中をピースフルに包み込んだ。

オープニングアクトを務めたLucyとminiという次代の個性もあわせ、全9組がカラフルに染め上げた<a-nation island Departure>は、a-nationの幕開けに相応しい、華々しい豪華絢爛なステージとなった。

(取材・文/柳本 剛)

◆a-nation island&stadium fes. 2013
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