【インタビュー】柩(NIGHTMARE)、 hideへの果てなき憧れ「ギタリストである“柩”はhideさんから始まっている」
◆ギターをずっとやっていればプロになれて、hideさんに会えると思ってた。とにかく会いたかったんですよ。
――では、柩さんがhideさんを知ったのはいつ頃だったんですか?
柩:最初はX JAPANからなんですけど。中1のころ、友達ん家に遊びに行ったとき、友達のお兄ちゃんの部屋に「BLUE BLOOD」のポスターが貼ってあって。そのときはこのバンドが何をやってるかさえわかんなかったんです。でも、別の日に「Silent Jealousy」を聴かせてもらって。こういうジャンルの音楽をそのとき初めて聴いたんですよ。小学校のときに初めて買ったCDは俺、チャゲ&飛鳥の「SAY YES」ですから。それでまずXの曲に惹かれてハマっていって。
――最初は見た目ではなく曲からなんですね。
柩:そうなんです。それで、何かのアー写を見たとき、hideさんが一人だけ真っ赤な髪をしてたんですよ。“なんだこの派手な頭は”って思って。でもそこから“hideさんカッコいいな”と思うようになってきて。俺が中2ぐらいになったときにhideさんが『PSYENCE』出したんですけど。そのときに「Beauty & Stupid」でMステに出たのを見て、そのとき俺の中で何かが爆破したんですよ。“これだ!”って。そこで完全にhideさんのことが好きになったんです。それまで友達にバンドやろうっていわれても、楽器はドラム以外ならなんでもよかったんですけど、そこからはやるなら絶対にギターだって思うようになりました。それで中3からギターを始めたんです。それでプロになりたいって思ったんですけど、その頃、俺より先にギターを始めていた友達がいて、そいつに“プロになんか絶対になれない”って言われた言葉がずっと忘れられなくて。そのとき“なにクソ!”。って思って“絶対なってやる”と思ったからこそ、頑張れたのもありますね。
――ギターを弾きだして、目指すは当然hideさんだった訳ですか?
柩:そうですね。hideさんみたいになりたかったし、ギターをずっとやっていればプロになってhideさんに会えると思ってた。とにかく会いたかったんですよ。
――hideさんは柩さんが人生で初めて出会ったヒーローみたいな存在だったんですね。
柩:まさにそうです。だから、ギター初めてから俺、高校は3ヵ月しか行ってないんですけど(笑)。家でずっと1日8時間、2年間ぐらいずっとギター弾いてましたからね。hideさんやいろんなアーティストのコピーをしました。LUNA SEA、ROUAGE、La’cryma Christi、Green Dayや昔のHelloweenの曲もコピーしました。そうしたら、地元の友達のなかではいちばん弾けるようになりましたね。
――hideさんのギターのコピーはどんなところが楽しかったですか?
柩:バッキングです。hideさんのソロにしても、曲のなかにそんなにフレーズが入ってくる訳じゃないから。ドゥクドゥクドゥクドゥクッって刻んでる感じがすごく楽しくて。だから俺、バッキングが好きなんですよ。
――それでナイトメアの柩さんのプレイスタイルはああいうスタイルになったんですね。
柩:咲人はSUGIZOさんで育ってるから、フレーズ寄りだし。俺はバッキングとミュートが好きだから。そこが違うんですよね。
――コピーに燃えていた時期、特に入れ込んだ曲って何かありましたか?
柩:hideさんのソロだったら「EYES LOVE YOU」とか「50% & 50%」とか、細かいフレーズが入ってくるので楽しかったですね。Xだと初期の『VANISHING VISION』の曲。「SADISTIC DESIRE」とか、あと「Silent Jeaulosy」とか、速い曲は楽しかった。
――そんなとき、ある日突然hideさんが亡くなった。
柩:そのとき俺は友達ん家にいたんですよ。親から電話がかかってきて「hideさんが亡くなったぞ」と言われて。で、すぐにテレビを見たらテロップまで流れている。でもhideさんは常に面白いことをするのが好きな人だから、最初はドッキリだと思ったんですよ。だけど、何度もニュースに出てきて……。それでも初めて俺が何とかして会いたいと思ったヒーローがこんな急に突然いなくなるもんかと思ってて。だから、亡くなった当日は泣くこともなかったんです。信じられなくて。でも、次の日もずっとテレビでそのことをニュースでやっていて…。これはウチの親にいまだにいわれるんですけど、俺はそれから2週間ぐらいずっと部屋に引きこもって泣き続けてたんです。そのときは仙台にいたんですけど、見かねた親が、hideさんの葬儀が行なわれた築地本願寺まで“車で連れて行くから”と言いだしたんです。俺はまだ泣いていて、その事実を受け止めるのが怖くて“いい”って断ったんですよ。当時の俺は、部屋中hideさんだらけでしたからね。hideさんが出てる雑誌は全部買って、hideさんのとこだけ全部切り抜いてまずクリアファイルに入れて。そのなかからカラーコピーしたものを部屋中に貼ってたんですけど。それ見ながらずっと俺は部屋で泣いてました。あれが俺、自分の人生のなかでいちばん泣いたんじゃないかな。
――それでもギターはやめなかった。
柩:そうですね。なんか、途中から、“なんでこんなに逢いたいと思って頑張ってるのに俺を裏切って旅立ってしまったの?”って、そういう気持ちに一瞬なったんです。でも、好きというのはもちろん変わらなくて。結局hideさんが自分のヒーローであることは変わらなかったんですよ。
◆今の自分にとってhideさんは憧れ。そこで止めておこうと思って。
――なんで変わらなかったんだと思います?
柩:ギタリストである“柩”はhideさんから始まっているんで。
――ああ。そういう思いがあるからこそ、“柩”というステージネームを考えるとき、hideさんから“ひ”という一文字を頂いた。
柩:はい。それからもう14年ぐらいになりますね。
――柩さんのギターのプレイスタイル、派手な存在感、すべては。
柩:hideさん。俺を産んだのは親ですけど、柩を産んだのはhideさんなので。
――今の言葉は名言ですね!!
柩:親の事とか意識しなくてもどこか親に似てるところが出てくるじゃないですか? だからhideさんを真似してるって言われても俺は全然大丈夫。今の俺には理想と憧れは違うという考え方があるんですけど。俺は見た目にしても音にしても、あくまでもそのときの自分の理想に向かって作ってるんですよ。今の自分にとってhideさんは憧れ。そこで止めておこうと思って。
――hideさんから産まれた柩さんが自分のスタイルで自立していく。そのほうがhideさんも喜んでくれるんじゃないですか?
柩:と思ったんですよね。
――だからこそ、今回のトリビュートも自分が好きなhideさんを自分のスタイルでやるところにこだわった結果、原曲を聴かないというやり方になった訳ですね。
柩:そうですね。
――ではここからはギターの話を聞いていきたいと思います。hideさんといえばペイントギターも有名ですが。柩さんもギターをペイントしたりしたことは?
柩:やってましたよ。真似て。でも、いろんなカラーを持ってなかったんで、黒いギターに白1色でペイントしました。16歳頃かな?
――そのときのギターは何だったんですか?
柩:SUGIZOさんモデルのECLIPSE。
――えっ、hideさんのモデルじゃないんですか?
柩:初めてのギターはお婆ちゃんに買ってもらったんですけど。hideさんのモデルは高かったんですよ。友達がクリスタルタイプを持ってたんで、同じ形も何かなと思って。今はhideさんモデルのものも持ってますけどね。
――ギターをペイントしたり、クリスタルのギターもそうですけど、hideさんはギタリストとしてもとにかく新しいこと、面白いことを率先してやってたので、そういう新しいモノを追いかけるのも楽しかったんじゃないですか?
柩:そうですね。当時hideさんのギターの記事に“サスティナー”って言葉がよく出てきてて。“サスティナーってなんだ?”と思ったら楽器の本読んで調べて。ライブ映像を見て“あ!コレか。音が途切れないものなんだ”って。そうやって調べてましたね。あとは楽器屋さんに行って聞いたりもしてました。でも、何にいちばん驚いたかって、ギターを初めて持ったとき。その重さに一番衝撃を受けましたね。ライブをやってる映像見るとあんなに軽々しく動いてるのに、実際はこんなに重いのかと。それがいちばんの衝撃でした。
――hide MUSEUMに行かれたりは?
柩:横須賀にあったときに行きました。Ni~yaを誘って電車に乗って(笑)。横須賀に着いたら駅からの行き方が分からなくて。そうしたら、明らかにhideさんのファンみたいな人が歩いていたんで、その人についていきました。ミュージアムは感激でしたね。hideさんが使ってた車やPC、ギターもダダーッと並んでて感激でした。Ni~yaと“このギター1本持って帰っちゃダメかな? 欲しい~”って言いながら見てました(笑)。販売されてないモデルもあるんですよ。今欲しいのはサンバーストのスタンダードモデル。欲しいな~(笑顔)。
――今でも本当にhideさんは柩さんのヒーローなんですね。そういう人が居続けるって、幸せなことですね。
柩:そうですね。hideさんが俺を作ってくれた絶対的なヒーローであることはいつまでたっても変わらないですからね。ウチのバンドのメンバーは俺以外、みんな憧れの人に会えてるんですよ。俺だけ逢えてないから“みんないいな~”と思ってたんです。でも、最近は会えないのも悪いことじゃないのかなと。ずっと本当はどういう人だったかが分からないのも、その人の魅力かなと思うようになってきました。
――柩さんもこうして誰かのヒーロー的な存在に?
柩:誰か一人でもいいので、その人のヒーローでいられたらいいですね。
――そして、いつまでもど派手な存在でいて下さいね。hideさんのように!
そうですね。そこは負けてないと思うんで(笑)。どんなにお肌ガサガサ、髪バサバサになっても派手でいきます!!
インタビュー&文◎東條祥恵
New Single
「Dizzy」
2013年8月21日発売
[Type A【CD+DVD1】]
YICQ-10305/B ¥1,890(税込)
1.Dizzy
2.I’m High Roller
DVD
Dizzy(Music Clip)
Dizzy(Music Clip Making)
[Type B【CD+DVD2】]
YICQ-10306/B ¥1,890(税込)
1.Dizzy
2.I’m High Roller
DVD
I’m High Roller (Music Clip)
I’m High Roller (Music Clip Making)
[Type C【CD Only】]
¥1,260(tax in)
1.Dizzy
2.I’m High Roller
3.Killed in summer
※3形態共通 初回限定封入特典
トレーディングカード封入(全5種類中ランダム1種封入)
リリース記念イベント参加券 詳細後日発表
3形態同時購入応募抽選特典応募券 詳細後日発表
同日発売LIVE DVD / LIVE Blu-rayとの連動購入応募抽選特典応募券 詳細後日発表
LIVE DVD
『NIGHTMARE TOUR 2013「beautiful SCUMS」』
■初回生産限定盤[2DVD+CD]
¥9,975(tax in) YIBQ-10308~9/B
※LIVE映像に加えツアードキュメンタリーとLIVE CDを収めたパーフェクトパッケージ!
■初回生産限定盤[Blu-ray+CD]
¥11,025(tax in) YIBQ-10310/B
※LIVE映像に加えツアードキュメンタリーとLIVE CDを収めたパーフェクトパッケージ!
[DVD_Disc 1 / Blu-ray]
1.My name is"SCUM"
2.ASSaulter
3.DISSEMBLE
4.UGLY DUCK'S WILL
5.終わる世界の始まりは奇なり
6.BOYS BE SUSPICIOUS
7.mimic
8.BEHIND THE MASK
9.雪葬
10.雨と夜に墜ちて
11.Droid
12.BLACK OUT
13.404
14.ERRORs
15.riddle
16.HATE
17.VERMILION.
18.Deus ex machina
19.I'm not
20.Cherish
21.惰性ブギー
22.極東乱心天国
23.My name is "SCUM"
[DVD_Disc 2 / Blu-ray]
ツアー密着ドキュメンタリー映像
[CD]
LIVE音源
※詳細後日発表!
[初回仕様]
フォトカード40枚
■LIVE DVD[DVD only]
¥5,775(tax in) YIBQ-10311
■LIVE Blu-ray[Blu-ray only]
¥6,825(tax in) YIBQ-10312
[DVD / Blu-ray]
1.My name is"SCUM"
2.ASSaulter
3.DISSEMBLE
4.UGLY DUCK'S WILL
5.終わる世界の始まりは奇なり
6.BOYS BE SUSPICIOUS
7.mimic
8.BEHIND THE MASK
9.雪葬
10.雨と夜に墜ちて
11.Droid
12.BLACK OUT
13.404
14.ERRORs
15.riddle
16.HATE
17.VERMILION.
18.Deus ex machina
19.I'm not
20.Cherish
21.惰性ブギー
22.極東乱心天国
23.My name is "SCUM"
◆"hide ROCKET DIVE 2013-14"プロジェクト・hide TRIBUTE SPIRITS チャンネル
◆ナイトメア オフィシャルサイト
◆BARKS ヴィジュアル系・V-Rockチャンネル「VARKS」
――では、柩さんがhideさんを知ったのはいつ頃だったんですか?
柩:最初はX JAPANからなんですけど。中1のころ、友達ん家に遊びに行ったとき、友達のお兄ちゃんの部屋に「BLUE BLOOD」のポスターが貼ってあって。そのときはこのバンドが何をやってるかさえわかんなかったんです。でも、別の日に「Silent Jealousy」を聴かせてもらって。こういうジャンルの音楽をそのとき初めて聴いたんですよ。小学校のときに初めて買ったCDは俺、チャゲ&飛鳥の「SAY YES」ですから。それでまずXの曲に惹かれてハマっていって。
――最初は見た目ではなく曲からなんですね。
柩:そうなんです。それで、何かのアー写を見たとき、hideさんが一人だけ真っ赤な髪をしてたんですよ。“なんだこの派手な頭は”って思って。でもそこから“hideさんカッコいいな”と思うようになってきて。俺が中2ぐらいになったときにhideさんが『PSYENCE』出したんですけど。そのときに「Beauty & Stupid」でMステに出たのを見て、そのとき俺の中で何かが爆破したんですよ。“これだ!”って。そこで完全にhideさんのことが好きになったんです。それまで友達にバンドやろうっていわれても、楽器はドラム以外ならなんでもよかったんですけど、そこからはやるなら絶対にギターだって思うようになりました。それで中3からギターを始めたんです。それでプロになりたいって思ったんですけど、その頃、俺より先にギターを始めていた友達がいて、そいつに“プロになんか絶対になれない”って言われた言葉がずっと忘れられなくて。そのとき“なにクソ!”。って思って“絶対なってやる”と思ったからこそ、頑張れたのもありますね。
――ギターを弾きだして、目指すは当然hideさんだった訳ですか?
柩:そうですね。hideさんみたいになりたかったし、ギターをずっとやっていればプロになってhideさんに会えると思ってた。とにかく会いたかったんですよ。
――hideさんは柩さんが人生で初めて出会ったヒーローみたいな存在だったんですね。
柩:まさにそうです。だから、ギター初めてから俺、高校は3ヵ月しか行ってないんですけど(笑)。家でずっと1日8時間、2年間ぐらいずっとギター弾いてましたからね。hideさんやいろんなアーティストのコピーをしました。LUNA SEA、ROUAGE、La’cryma Christi、Green Dayや昔のHelloweenの曲もコピーしました。そうしたら、地元の友達のなかではいちばん弾けるようになりましたね。
――hideさんのギターのコピーはどんなところが楽しかったですか?
柩:バッキングです。hideさんのソロにしても、曲のなかにそんなにフレーズが入ってくる訳じゃないから。ドゥクドゥクドゥクドゥクッって刻んでる感じがすごく楽しくて。だから俺、バッキングが好きなんですよ。
――それでナイトメアの柩さんのプレイスタイルはああいうスタイルになったんですね。
柩:咲人はSUGIZOさんで育ってるから、フレーズ寄りだし。俺はバッキングとミュートが好きだから。そこが違うんですよね。
――コピーに燃えていた時期、特に入れ込んだ曲って何かありましたか?
柩:hideさんのソロだったら「EYES LOVE YOU」とか「50% & 50%」とか、細かいフレーズが入ってくるので楽しかったですね。Xだと初期の『VANISHING VISION』の曲。「SADISTIC DESIRE」とか、あと「Silent Jeaulosy」とか、速い曲は楽しかった。
――そんなとき、ある日突然hideさんが亡くなった。
柩:そのとき俺は友達ん家にいたんですよ。親から電話がかかってきて「hideさんが亡くなったぞ」と言われて。で、すぐにテレビを見たらテロップまで流れている。でもhideさんは常に面白いことをするのが好きな人だから、最初はドッキリだと思ったんですよ。だけど、何度もニュースに出てきて……。それでも初めて俺が何とかして会いたいと思ったヒーローがこんな急に突然いなくなるもんかと思ってて。だから、亡くなった当日は泣くこともなかったんです。信じられなくて。でも、次の日もずっとテレビでそのことをニュースでやっていて…。これはウチの親にいまだにいわれるんですけど、俺はそれから2週間ぐらいずっと部屋に引きこもって泣き続けてたんです。そのときは仙台にいたんですけど、見かねた親が、hideさんの葬儀が行なわれた築地本願寺まで“車で連れて行くから”と言いだしたんです。俺はまだ泣いていて、その事実を受け止めるのが怖くて“いい”って断ったんですよ。当時の俺は、部屋中hideさんだらけでしたからね。hideさんが出てる雑誌は全部買って、hideさんのとこだけ全部切り抜いてまずクリアファイルに入れて。そのなかからカラーコピーしたものを部屋中に貼ってたんですけど。それ見ながらずっと俺は部屋で泣いてました。あれが俺、自分の人生のなかでいちばん泣いたんじゃないかな。
――それでもギターはやめなかった。
柩:そうですね。なんか、途中から、“なんでこんなに逢いたいと思って頑張ってるのに俺を裏切って旅立ってしまったの?”って、そういう気持ちに一瞬なったんです。でも、好きというのはもちろん変わらなくて。結局hideさんが自分のヒーローであることは変わらなかったんですよ。
◆今の自分にとってhideさんは憧れ。そこで止めておこうと思って。
――なんで変わらなかったんだと思います?
柩:ギタリストである“柩”はhideさんから始まっているんで。
――ああ。そういう思いがあるからこそ、“柩”というステージネームを考えるとき、hideさんから“ひ”という一文字を頂いた。
柩:はい。それからもう14年ぐらいになりますね。
――柩さんのギターのプレイスタイル、派手な存在感、すべては。
柩:hideさん。俺を産んだのは親ですけど、柩を産んだのはhideさんなので。
――今の言葉は名言ですね!!
柩:親の事とか意識しなくてもどこか親に似てるところが出てくるじゃないですか? だからhideさんを真似してるって言われても俺は全然大丈夫。今の俺には理想と憧れは違うという考え方があるんですけど。俺は見た目にしても音にしても、あくまでもそのときの自分の理想に向かって作ってるんですよ。今の自分にとってhideさんは憧れ。そこで止めておこうと思って。
――hideさんから産まれた柩さんが自分のスタイルで自立していく。そのほうがhideさんも喜んでくれるんじゃないですか?
柩:と思ったんですよね。
――だからこそ、今回のトリビュートも自分が好きなhideさんを自分のスタイルでやるところにこだわった結果、原曲を聴かないというやり方になった訳ですね。
柩:そうですね。
――ではここからはギターの話を聞いていきたいと思います。hideさんといえばペイントギターも有名ですが。柩さんもギターをペイントしたりしたことは?
柩:やってましたよ。真似て。でも、いろんなカラーを持ってなかったんで、黒いギターに白1色でペイントしました。16歳頃かな?
――そのときのギターは何だったんですか?
柩:SUGIZOさんモデルのECLIPSE。
――えっ、hideさんのモデルじゃないんですか?
柩:初めてのギターはお婆ちゃんに買ってもらったんですけど。hideさんのモデルは高かったんですよ。友達がクリスタルタイプを持ってたんで、同じ形も何かなと思って。今はhideさんモデルのものも持ってますけどね。
――ギターをペイントしたり、クリスタルのギターもそうですけど、hideさんはギタリストとしてもとにかく新しいこと、面白いことを率先してやってたので、そういう新しいモノを追いかけるのも楽しかったんじゃないですか?
柩:そうですね。当時hideさんのギターの記事に“サスティナー”って言葉がよく出てきてて。“サスティナーってなんだ?”と思ったら楽器の本読んで調べて。ライブ映像を見て“あ!コレか。音が途切れないものなんだ”って。そうやって調べてましたね。あとは楽器屋さんに行って聞いたりもしてました。でも、何にいちばん驚いたかって、ギターを初めて持ったとき。その重さに一番衝撃を受けましたね。ライブをやってる映像見るとあんなに軽々しく動いてるのに、実際はこんなに重いのかと。それがいちばんの衝撃でした。
――hide MUSEUMに行かれたりは?
柩:横須賀にあったときに行きました。Ni~yaを誘って電車に乗って(笑)。横須賀に着いたら駅からの行き方が分からなくて。そうしたら、明らかにhideさんのファンみたいな人が歩いていたんで、その人についていきました。ミュージアムは感激でしたね。hideさんが使ってた車やPC、ギターもダダーッと並んでて感激でした。Ni~yaと“このギター1本持って帰っちゃダメかな? 欲しい~”って言いながら見てました(笑)。販売されてないモデルもあるんですよ。今欲しいのはサンバーストのスタンダードモデル。欲しいな~(笑顔)。
――今でも本当にhideさんは柩さんのヒーローなんですね。そういう人が居続けるって、幸せなことですね。
柩:そうですね。hideさんが俺を作ってくれた絶対的なヒーローであることはいつまでたっても変わらないですからね。ウチのバンドのメンバーは俺以外、みんな憧れの人に会えてるんですよ。俺だけ逢えてないから“みんないいな~”と思ってたんです。でも、最近は会えないのも悪いことじゃないのかなと。ずっと本当はどういう人だったかが分からないのも、その人の魅力かなと思うようになってきました。
――柩さんもこうして誰かのヒーロー的な存在に?
柩:誰か一人でもいいので、その人のヒーローでいられたらいいですね。
――そして、いつまでもど派手な存在でいて下さいね。hideさんのように!
そうですね。そこは負けてないと思うんで(笑)。どんなにお肌ガサガサ、髪バサバサになっても派手でいきます!!
インタビュー&文◎東條祥恵
New Single
「Dizzy」
2013年8月21日発売
[Type A【CD+DVD1】]
YICQ-10305/B ¥1,890(税込)
1.Dizzy
2.I’m High Roller
DVD
Dizzy(Music Clip)
Dizzy(Music Clip Making)
[Type B【CD+DVD2】]
YICQ-10306/B ¥1,890(税込)
1.Dizzy
2.I’m High Roller
DVD
I’m High Roller (Music Clip)
I’m High Roller (Music Clip Making)
[Type C【CD Only】]
¥1,260(tax in)
1.Dizzy
2.I’m High Roller
3.Killed in summer
※3形態共通 初回限定封入特典
トレーディングカード封入(全5種類中ランダム1種封入)
リリース記念イベント参加券 詳細後日発表
3形態同時購入応募抽選特典応募券 詳細後日発表
同日発売LIVE DVD / LIVE Blu-rayとの連動購入応募抽選特典応募券 詳細後日発表
LIVE DVD
『NIGHTMARE TOUR 2013「beautiful SCUMS」』
■初回生産限定盤[2DVD+CD]
¥9,975(tax in) YIBQ-10308~9/B
※LIVE映像に加えツアードキュメンタリーとLIVE CDを収めたパーフェクトパッケージ!
■初回生産限定盤[Blu-ray+CD]
¥11,025(tax in) YIBQ-10310/B
※LIVE映像に加えツアードキュメンタリーとLIVE CDを収めたパーフェクトパッケージ!
[DVD_Disc 1 / Blu-ray]
1.My name is"SCUM"
2.ASSaulter
3.DISSEMBLE
4.UGLY DUCK'S WILL
5.終わる世界の始まりは奇なり
6.BOYS BE SUSPICIOUS
7.mimic
8.BEHIND THE MASK
9.雪葬
10.雨と夜に墜ちて
11.Droid
12.BLACK OUT
13.404
14.ERRORs
15.riddle
16.HATE
17.VERMILION.
18.Deus ex machina
19.I'm not
20.Cherish
21.惰性ブギー
22.極東乱心天国
23.My name is "SCUM"
[DVD_Disc 2 / Blu-ray]
ツアー密着ドキュメンタリー映像
[CD]
LIVE音源
※詳細後日発表!
[初回仕様]
フォトカード40枚
■LIVE DVD[DVD only]
¥5,775(tax in) YIBQ-10311
■LIVE Blu-ray[Blu-ray only]
¥6,825(tax in) YIBQ-10312
[DVD / Blu-ray]
1.My name is"SCUM"
2.ASSaulter
3.DISSEMBLE
4.UGLY DUCK'S WILL
5.終わる世界の始まりは奇なり
6.BOYS BE SUSPICIOUS
7.mimic
8.BEHIND THE MASK
9.雪葬
10.雨と夜に墜ちて
11.Droid
12.BLACK OUT
13.404
14.ERRORs
15.riddle
16.HATE
17.VERMILION.
18.Deus ex machina
19.I'm not
20.Cherish
21.惰性ブギー
22.極東乱心天国
23.My name is "SCUM"
◆"hide ROCKET DIVE 2013-14"プロジェクト・hide TRIBUTE SPIRITS チャンネル
◆ナイトメア オフィシャルサイト
◆BARKS ヴィジュアル系・V-Rockチャンネル「VARKS」
この記事の関連情報
hide with Spread Beaver、東京体育館2DAYSワンマン<REPSYCLE>を2025年5月開催決定
hide、特別企画展『PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000』福岡にて開催
hideのアニバーサリーコレクションにクッション登場
【ライブレポート】中折れしない心を胸に! 仙台貨物の体当たりエンターテインメント
hide、当時のインタビューとI.N.A.やPATAや怪人たちの証言で祝う生誕60周年
【ライヴレポート】hide27回忌、<hide Memorial Day 2024>2Daysに豪華出演陣が名曲共演
hide × 田島昭宇、コラボTシャツは『HIDE YOUR FACE』と「ROCKET DIVE」をイメージ
hide、改訂版『君のいない世界 ~hideと過ごした2486日間の軌跡~』5月発売
hide、27回忌に永久保存版BOX発売。<hide Memorial Day 2024>2Daysで開催